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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感 2018/12/8>
NHKスペシャル「ロストフの14秒」を見た。ロストフ・アリーナのゴール裏最上段から真下のベルギーゴールに原口、乾の2つのゴールが決まったときの歓喜を思い出した。そして、追加時間。ここで決まるのではないかと思っていた日本のCKからのベルギーのカウンターアタック。「速い」と感じ、「やられた」と思った、その14秒間はスローモーションのように鮮やかに記憶に残っている。真冬の夜に、夏の悔しさがよみがえった。


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<スポーツ雑感 2018/8/21>
昨晩、2カ月ぶりの日本サッカー史研究会があった。今大会でW杯現地観戦12回の日本人最多タイ記録に並んだ後藤健生さんがロシアW杯の感想を話してくれた。ただし、ピッチ内の、すなわち試合の話は一切なし。それでも、参加者約20人の半数近くが現地観戦組だったこともあり、旅の失敗談などで盛り上がった。サッカーの話をしなくても、話題が尽きないのがW杯という旅の楽しさなのだ。ぼくの心はすでにカタールに飛んでいた。


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<ロシアW杯雑感 2018/7/17>
ロシアW杯のMVP(ゴールデンボール賞)にクロアチアのルカ・モドリッチが輝いた。優勝チーム決定前に投票が締め切られるため、優勝を評価に加味できない。大会を通してのMVPなので問題ないが、そのためか、1994年米国大会のロマーリオ(ブラジル=優勝)以後の6大会、MVPは優勝チームから出ていない。6大会続くのも不思議だが、試合ごとにヒーローが変わるようなゲーム運びをできたチームが優勝するということか。



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<ロシアW杯雑感 2018/7/16>
フランスが2度目のW杯を手にした。決勝戦で6度の得点シーンを観たのは初めてだった。しかし、その割に決勝戦は面白くなかった。それは、若く、才能あふれる選手たちが集結したフランスが、あまりに地味に強かったからではないか。たしかに、ポグバやエムバペが輝いた決勝だった。しかし、もっと魅せてほしかった。2年後の欧州選手権、4年半後のカタールW杯では、成熟したワインよりも、刺激的なシャンペンを味わってみたい。


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<ロシアW杯雑感 2018/7/12-2>
準決勝クロアチア対イングランドのTV生中継(テレビ朝日系列)の解説は、松木安太郎氏と中山雅史氏だった。いつも以上に熱狂している松木氏に対し、どこか冷静な中山氏に違和感があった。W杯の中継が終わり、いつものニュース番組が始まると、スタジオに中山氏の姿があった。なるほど、準決勝の実況・解説は、国際映像を見ながら日本国内でやっていたのか。W杯の準決勝なのに、現地から伝えないテレビ局の姿勢にがっかりした。



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<ロシアW杯雑感 2018/7/12>
クロアチアが3試合連続の延長戦、心と体の壮絶な戦いを制した。前半はFKで先制したイングランドのペース。堅守からロングボールを前線につないでチャンスをつくるイングランドらしさで魅せてくれた。お疲れモードのクロアチアはミスも多かったが、後半に追いつき、延長後半で突き放した。さすがのしぶとさ、したたかさだった。決勝戦としてはフランス対クロアチアの方が魅力的だろう。クロアチアのコンディションだけが心配だ。


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<ロシアW杯雑感 2018/7/11-2>
NHKのフランス対ベルギー戦の中継を観て。実況は、前後半の各前半にコメント量が多く、徐々に減っていく。話す内容に偏りがあり、アナウンサーのレベルは確実に低下しているようだ。これに付き合う解説者もつらいだろう。東京のスタジオには、話題の佐藤美希さん。番組の最後に、まだ対戦が決まっていない決勝戦への期待をゲストの石川直宏氏に聞いたのを見て、「あぁ、こういうことか」と納得。開き直って、笑顔でがんばって!



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<ロシアW杯雑感 2018/7/11>
ロシアから帰り、準決勝フランス対ベルギーをテレビ観戦。濃密な90分間だった。前半は、互いにファウル、ミスがほとんどない、攻守の切り替えが早い展開。フランスの方が変化の作り方が巧い。後半6分にフランスが先制した後は、ベルギーがフランスの守備をどう打ち破るか見どころだった。日本からすれば、ベルギーに勝って欲しかったところだが、上には上がいるということ。フランス、ジルーのゴールは決勝までお預けとなった。


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<ロシアW杯雑感+ 2018/7/8-2>
観戦の旅の最終日、飛行機は深夜発なので、ボリショイサーカスを観に行った。日曜日の午後3時からの公演は、ロシア人家族連れと中国観光客で、約3400席がほぼ満員だった。
なぜか3時5分前から始まった内容は、もっと子ども向けかと思っていたので、絢爛豪華なダンスのお色気ぶりなどに少しびっくりした。まぁ、こんな感想をもつのも日本人ぐらいかもしれない。
W杯期間中ということで、ステージの合間をつなぐパフォーマンスは、W杯出場国のサポーターがいろんな騒動を起こすという設定だった。日本人とは思えない日本人もいて、なんと背中に「本田圭佑」と書いてあった。一番笑ったのは、彼らが、ファウルを受けたネイマールが痛そうに転げまわるしぐさをパロディとして取り入れていたことだ。そして、それが会場で受けていたこと。もちろん猛獣使いや派手な空中ブランコなど、さまざまなパフォーマンスを、途中の休憩を入れて3時間たっぷりと楽しませてもらった。ロシアに来て、ようやくロシアの文化・芸術に触れることができた。
W杯観戦の旅は、結局、いつもこんなものなのである。





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<ロシアW杯雑感+ 2018/7/6-2>
ブラジル対ベルギーはW杯の準々決勝にふさわしい熱戦だった。試合の途中で、ロシア・コールが起きなかったのは、観戦7試合目にして初めてだった。それだけロシア人までを惹きこんだ試合内容だった。ぼくはと言えば、日本敗退の落胆気分を切り替えて、FIFAランク2位ブラジル対3位ベルギーの事実上の決勝戦を気楽に楽しむつもりだった。しかし、いざ試合が始まり、ベルギーが得意の速攻を出すと、日本戦の追加時間の失点シーンが思い出され、ベルギーが2点リードすると、やはり日本対ベルギー戦の試合展開と重なった。そんな、日本対ベルギー戦を回想しながらの観戦となった。結局、ベルギーは1点を奪われたものの、終盤のブラジルの猛攻を凌いで2対1で勝ち切った。そこに、彼我の差を痛感させられた試合だった。ベルギーの強さを見せつけられた試合だった。率直に言って、ブラジル戦でのベルギーは日本戦のときよりも1段も2段も強度を増しているような感じを受けた。いよいよ頂点が見えてきたベルギーにとって、もっとも難敵なのは、「W杯では外国人監督に率いられた国が優勝したことがない」というジンクスかもしれない。



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<ロシアW杯雑感+ 2018/7/6>
ロシア大会では、多くのボランティア(以下、ボラ)になごませてもらい、助けられている。これまでのW杯や五輪と比べて、年配の方が少なく、圧倒的に若者が多い。駅、空港、街中のインフォメーションもいたるところにあり、多すぎるくらいだ。主要駅や空港では24時間対応している。大変だろうが、いい意味でリラックスしながら、海外からの観戦客との対話を楽しんでいるように見える。
今大会、ぼくは駅や空港に着くと、旅行案内所には向かわず、大会のインフォメーションブースに向かうことにしている。旅行案内所はだいたい混んでいるし、大会ブースの方でも十分だからだ。大会ブースでは、スタジアムやファンフェストの場所だけでなく、自分が泊まるホテルの場所やそこへの行き方まで聞いている。本来なら、ボラの範囲外の情報だが、心優しいロシア人若者ボラは、スマホを片手に、グーグルで検索し、道順や所要時間を教えてくれる。複雑な説明はグーグル翻訳の出番だ。若者にとっては、当たり前のスマホ・テクニックがボラの大きな武器となっている。
そして、ぼくら観戦客が必ず出会うのは、スタジアムやファンフェスト会場周辺での道案内ボラだ。でも、道案内よりも観戦客とハイタッチしたり、記念撮影をしたり、雰囲気づくりが主な仕事のようだ。なかには、自分のスマホから好きな音楽をハンドスピーカーで流している子や、場内のBGMに合わせてダンスをしまくっている子たちもいた。話しかければ、ちゃんと応対してくれるので、何も問題ない。こういう雰囲気づくりは、マニュアルで指示するようなものではないから、日本ではなかなか見かけない。
海外のイベントでボラにふれて感じるのは、肩ひじ張らないリラックスぶり。だから、こちらもいい加減な英語で助けを求めることをためらわずにすむ。これって、意外と大事なのではないか。
今、日本では来年のラグビーW杯のボラの募集が始まり、2020年東京五輪・パラのボラの募集要項が決まりつつある。多種多様なボラの活動があるが、観客たちと直接ふれあう際の大切なこととは何か。「コミュニケーション力」「対応力」といった言葉で片づけてしまうのは簡単だが、実際の現場は、そう簡単ではないだろう。それは、おそらく、ボラ自身よりも、ボラを採用し、使う側の想像力が実際に追いついていないと思うからだ。









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<ロシアW杯雑感+ 2018/7/5-2>
初めてロシアに来てから、早2週間。これほど、ロシアでの生活が快適だとは思わなかった。ロシア語の文字は解読できないし、英語もあまり通じない。しかし、なにしろロシア人が親切なのだ。街中で、駅で、困った風だと、すぐに声をかけてくれ、助けようとしてくれる。今大会、ロシアを訪れた日本のサッカーファンの100人中100人が、ロシア人に対する好感度を上げたのではないか。
街中で道案内してくれた婦人に「なぜ、ロシア人はこんなに親切なの?」と尋ねると、ソチ五輪などで外国人に対するホスピタリティ意識が高まったとのことだった。しかし、それだけではないだろう。もともとそういう国民性なのではないか。
ロシアW杯は、日本代表の奮闘やスーパースターたちの早期敗退をさしおいて、親切すぎるロシア人に驚いている自分の視野の狭さ、ゆがんだ先入観に気づかされた大会として、ぼくの記憶に残ることだろう。


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<ロシアW杯雑感 2018/7/5>
日本対ベルギーの激戦を観た後、約33時間かけてカザンにやってきた。日本が勝っていれば、この地で、明日、ブラジルと対戦するはずだった。ぼくの到着と行き違いに、日本代表は、合宿地だったカザンを出発し帰国した。昨日と今日は、大会の休息日である。そして、明日から、いよいよ大会終盤の激戦が始まる。ブラジルの黄色いユニフォームが増えてきたが、美しい街はまだ静かだ。明日の事実上の決勝に備えて、体を休めておこう。







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<ロシアW杯雑感 2018/7/2>
ロシア対スペイン戦を観ながら撮っていた写真をあらためて見た。PK戦のときの両チームの様子だ。1人目、2人目のときは、両チームとも一体感を持って臨んでいた。しかし、スペインは、3人目が失敗すると、その一体感が崩れていき、最後はバラバラになっていた。精神論は好きではないが、7万観衆を味方につけているロシアに対して、これでは太刀打ちできない。ロシアの5人目にプレッシャーをかけることなく、終わったわけだ。







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<ロシアW杯雑感 2018/7/1-2>
これだからW杯生観戦はやめられない。ロシア対スペインは、下馬評を覆して地元ロシアがPK戦の末、勝利した。7万人以上が120分間以上応援をし続けて勝ち取った金星。その瞬間のスタンドの興奮は、言葉では言い表せない。勝利の後、ロシア選手が「我々はあなたたちのために戦う」という横断幕を掲げていた。街には、「ロッシア!ロッシア!」の掛け声とクラクションとサイレンが鳴り響いている。W杯で開催国が勝った証しだ。



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