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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感 2014/5/31>
昨晩のビバ!サッカー研究会のテーマは「ブラジルW杯の展望」だった。優勝予想を考えながら、つくづく今度の大会は豪華だと思った。過去19大会の優勝国(ウルグアイ、イタリア、ドイツ、ブラジル、イングランド、アルゼンチン、イタリア、フランス、スペイン)がすべて出場している。順当に行けば4強は経験国が占める。そのうえで、W杯にまつわるいろんなジンクスをからめていくと……。優勝は、メッシ率いるアルゼンチンだ!


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<スポーツ雑感 2014/5/28>
2020年東京五輪・パラ組織委員会に助言・指導をする「顧問会議」の顔ぶれが固まったという記事を読んだ。安倍首相を議長に、王貞治氏、野村萬氏、張富士夫氏などスポーツ、芸能、経済など各界からの約130名で構成される。大震災被災3県の知事もいる。これで、現場を進める事務局の上や横に、理事会、評議員会、そして顧問会議があることになる。オールジャパン体制とはいえ、あまりに頭でっかちすぎるのではないだろうか。

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<スポーツ雑感 2014/5/27>
サッカー日本代表の壮行試合で、初めて見たキプロス代表のプレーぶりに感心した。最新のFIFAランキング130位で、有力選手がいるわけもでもない。しかし、W杯やEUROの予選で、常に強豪国と戦っているだけあって、ただの130位ではなかった。真剣に戦ってくれたうえに、W杯へ行く日本選手へのあたりのきれいさに、壮行試合の意味を理解してくれていることがうかがえた。対戦相手にキプロスを選んだのは悪くなかった。



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<スポーツ雑感 2014/5/24>
サッカー観戦を楽しむブラジル語講座でブラジルW杯の予想をした。決勝はブラジル対アルゼンチンで、優勝はアルゼンチン。1950年ブラジル大会でウルグアイに負けて優勝を逃し、自殺者まででた「マラカナンの悲劇」の再現だ。アマゾン州マナウス出身の先生は、「SEGUNDO MARACANACO(2度目のマラカナンの悲劇)」と、うれしそうに言っていた。リオやサンパウロ中心のブラジルのサッカーへの嫉妬があるようだ。


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<スポーツ雑感 2014/5/16>
今月のみなとスポーツフォーラムは、「新国立競技場プラン」という題で、文部科学省から日本スポーツ振興センターに出向している、新国立競技場設置本部長、山崎雅男氏の話だった。新国立への反発が多いなか登壇された山崎氏の勇気に感心したが、残念ながら、そして予想どおり、新しい情報はほとんどなかった。驚いたのは、新国立競技場の担当になってから、初めて国立競技場を訪れた人が本部長という重職についていることだった。


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<スポーツ雑感 2014/5/13>
コンペに敗れた建築家・伊東豊雄さんの改修案に興味があったので、「新国立競技場を改修して使い続けよう」と題したシンポジウムに参加した。会場の津田ホール(定員490人)はほぼ満席。伊東さんの改修案自体は「こんな改修案もあるから、みんなでもう一度考え直してみよう」という呼びかけだった。これを機に国民的な議論を、という主催者の意気込みは十分に感じられたが、ならば、W杯日本代表の発表の日は避けるべきだった。


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<スポーツ雑感 2014/5/11>
国立競技場での最後の陸上競技大会「セイコー・ゴールデングランプリ陸上・東京2014」。快晴のもと、最後の国立で、桐生選手(100m走)の登場にもかかわらず、観客は1万7千人と発表された。それでも、関係者によれば、普段の年より多いそうだ。約5万人収容の競技場をもてあますのだから、国内の陸上大会に8万人規模が大きすぎるのは明らかだ。今、新国立競技場の計画を進めている人たちに、この光景を見てもらいたい。



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<スポーツ雑感 2014/5/10>
牛木素吉郎さんによる「W杯『裏表』ヒストリー」は、サッカーW杯の本だが、W杯にからめながらオリンピックの問題点などについても書かれている。いま、2020年東京五輪・パラリンピックに対しては、東日本大震災復興支援や障がい者スポーツの振興なども関係していることもあり、あからさまな否定的、批判的な意見がマスコミにでることが少ない。2020年東京五輪に向けて、光と影の両方を理解するための参考資料でもある。

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<スポーツ雑感 2014/5/8>
ぼくが少々お手伝いをした「W杯『裏表』ヒストリー」(牛木素吉郎著、KADOKAWA発行)が5月10日に発売となる。1970年メキシコW杯以来、ブラジル大会で12大会連続取材となる牛木さんが久々にW杯について書き下ろした。前半はW杯の歴史概論、後半は長年の取材経験からの裏話や秘話。税別800円の新書版だから、ブラジルW杯を見に行く飛行機のお供にぴったりだ。W杯観戦の直前予習にちょうどよい本だと思う。


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<スポーツ雑感 2014/5/6>
国立競技場で最後となるJリーグの試合、甲府対浦和を、甲府のサポーター席で観た。そこからの浦和側のスタンドは、21年前にJリーグがスタートしたころ、ぼくが大好きだった浦和市駒場競技場の光景を思い出させた。スタンドを埋めた真っ赤な大観衆のなか、無数の赤いフラッグだけが風にはためいていた。「ダイヤモンドサッカー」で見たドイツのスタジアムのようで鳥肌がたった。理由はともあれ、ぼくは今の浦和の応援が好きだ。


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<スポーツ雑感 2014/5/5>
東京国際ユース(U-14)サッカー大会の決勝戦を見に行った。日本の国内外14都市16チームの中から勝ち上がったのはボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)とパルメイラス(ブラジル)。南米の名門同士の戦いは、進むにつれて、激しくなり、荒々しくなり、そして汚くなっていった。まるで両国の代表戦を見ているようだった。後半残り5分でボカが決勝ゴールを決め、優勝した。輪になって踊る、その喜び方も、大人と同じだった。

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<スポーツ雑感 2014/5/4>
TBS「体育会TV」が、フィギュアスケートのプルシェンコ選手の自宅を紹介していた。モスクワ郊外の邸宅は「世界のトップスケーターの豪邸」という表現ではおさまらない規格外のものだった。五輪のメダリストというだけでは、こうはいかない。加えて、芸能プロの社長である夫人の手腕や興行としてのフィギュアの人気などのおかげだろうと思う。しかし、いくらなんでも3人それぞれの子供部屋に、専用のバスルームは要らないのでは。

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<スポーツ雑感 2014/5/3>
「みなとスポーツフォーラム」での2019年ラグビーW杯の話の続き。組織委の方は、観客動員=観戦券販売には、まったく不安がないと言っていた。全48試合で約200万枚。海外からの観戦客30万人(見込み)が2試合観戦して60万枚。他に協賛社や関係者分を確保すると、日本国内の一般向けは約100万枚。「日本中のラグビーファンの数を考えると足りないかもしれない」と、逆を心配。値段が一桁違っても売り切れるのか?

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<スポーツ雑感 2014/5/1>
全日本柔道連盟は、男子100キロ級の世界選手権への選手派遣見送りを決めた。「思わしくない結果、内容のときに(選手が)落ち込んでしまうよりも、今だからこその強化や他の国際大会の出場で、来年への新たな気持ちで出発する」ということだ。しかし、悪い結果や内容を恐れているのは、選手よりも全柔連の幹部や強化スタッフではないのか。お家芸の柔道ならではの重圧に、日本の柔道界全体が押しつぶされつつあるように思える。

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