話題の3D映画「アバター」を観た。
立体映像を効果的に見せるためのストーリーは、単純明快で、途中からは字幕を追うこともなくなった。2時間半を超える上映時間も気にならない。映画を観ているというよりも、いつのまにか映像のなかに入り込んでしまっているような感じだった。観た後の感じも、普段の映画とはちがった。回りの観客の様子もいつもとはちがうように見えた。
「アバター」を観て、映画に限らず、これからの主流になるだろう立体映像のすごさを実感した。バンクーバー五輪には間に合わなかったが、今夏の南アフリカW杯のときには、立体映像のパブリックビューイングが出現するといううわさも聞いている。
2002年W杯を日本に招致するときの目玉としてバーチャルスタジアムがあったが、まさに、それに近いものが現実のものになろうとしている。大型テレビに向かって見たいカメラアングルを選び、立体的でクリアな映像を見る。見逃したシーンはHDの録画映像からすぐに取り出せる。細かなデータもほしい時にリクエストすればいい。
FIFAはW杯の決勝戦をおこなうスタジアムに8万人以上収容の条件をつけているが、そんなものは無意味になるだろう。8万の観客が入れることよりも、800台、いや8000台の高性能なテレビカメラが設置できることのほうが重要になるだろう。
サッカー・スタジアムが、サッカー・スタジオになる。
| Trackback ( )
|