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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



南アフリカ・ワールドカップの開幕まであと40日あまり。ぼくが現地に入るのは7月2日のヨハネスブルグの準々決勝からなので約2ヵ月後だ。
そんな一昨日、チケット・コンファーメーション(写真)が届いた。今回はこのコンファーメーションと支払い用のクレジットカードをもって、現地で発券することになる。これまでのTSTの決勝トーナメント発券と似た方法と言えるだろう。少し面倒だが、ヨハネスブルグ、ケープタウン、ダーバンの3都市では、空港にも発券所があるので、まぁよしとしよう。
現地の宿泊は、仲間とともに豪邸に泊まる予定だ。足はハイヤー。いずれも、英語に堪能な友人が現地情報を集め、豪邸の主と直接交渉してくれた結果である。おかげで、危険と言われ、それゆえ高額なツアーやホテルばかりのなかで、思ったよりもリーズナブルに、安全に、楽しい観戦旅行になりそうだ。
そこで、2002年の日韓ワールドカップ後に仲間と本を出し、ワールドカップの観戦に必要な3つのNという短いコラムを書いたことを思い出した。その3つのNとは、1)ワールドカップに対する熱意、2)幅広い友人たちとのネットワーク、3)い(インター)ネットを駆使できる能力だった。
あれから8年。ワールドカップ観戦のために大切な3つのNは変わっていなかったようだ。


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JBLプレーオフ第1戦
アイシン 77対88 リンク栃木
2010/4/10

ディフェンディングチャンピオンのアイシンとプレーオフ・ファイナル初進出のリンク栃木の対戦。竹内公輔、桜木ジェイアール、ジョシュグロスの3枚の高さをガード柏木真介がコントロールするアイシン。対する栃木は、田臥勇太、川村卓也を中心とするスピードと魅せるプレーが特徴。

会場の代々木第2体育館は、試合開始1時間半前には当日券まで完売し、続々と観客が集まる。特に、栃木の応援席は満席状態で、早くも応援に熱が入っていた。

ティップオフ後、最初の得点は、アイシン竹内のダンクシュートから生まれた。いきなり場内が沸きあがり、好ゲームの予感。なにしろ、栃木の応援の声が凄い。JBLでこれほど盛り上がったのを見たことがない。

出だしこそかたかった栃木も徐々に盛り返し、第1ピリオドは23対23の同点で終わる。続く第2ピリオド、栃木がゾーンディフェンスに変更。これが、やや裏目に出た。アイシンの得点を止められず、自らの攻撃のリズムを崩し、結局10点差(39対49)をつけられてしまう。

後半の第3ピリオド、いよいよ栃木の踏ん張りどころ。点差が広がりそうなところで、田臥のスティール、速攻なのでどうにか持ちこたえたが、11点差で最終ピリオドを迎えることになった。アイシンにとっては、ゲームプランどおりの展開。しかし、ファウルが多くなってきたのが気になった。

第4ピリオド、いよいよ窮地に追い込まれた栃木を救ったのは、やはりエースの田臥と川村だった。そして、エースのプレーに呼応してボルテージがあがる観客席からの大声援。コートと観客席の相乗効果で、流れは完全に栃木のものになる。残り3分で74対74の同点。シュートがはいらず、ターンオーバーを重ねるアイシン。最後はエースガード柏木もファウルアウト。そこで、試合は決まった。

大声援の後押しを受けたリンク栃木の大逆転で始まったJBLプレーオフ・ファイナル。「応援のチカラ」をあらためて感じた試合だった。




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