「五輪の終わり」のはじまり

＜スポーツ雑感 2017/2/20＞
ブダペストが2024年夏季五輪の立候補を取り下げるかもしれないという報道があった。2020年東京大会にまつわるゴタゴタがどれほど、ブダペスト市民に伝わっているのか不明だが、少なからず影響を及ぼしていることだろう。五輪の未来を拓くはずだった「五輪アジェンダ2020」。しかし、それを利用して競技種目を増やし、開催エリアを広域化し、その結果としての東京大会の肥大化と混迷。「五輪の終わり」が始まっている。

岡野さんの最後の思い出

＜スポーツ雑感 2017/2/3＞
岡野俊一郎さんが亡くなられた。伝説のサッカー番組「ダイヤモンドサッカー」で、世界のサッカーシーンに目を開かせてくれた。後に、ビバ！サッカー研究会の集まりや日本オリンピック委員会の仕事などでお会いできたことは、本当に幸運だった。最後にお会いしたのは、2012年のロンドン五輪のときのジャパンハウスだった。ちょっとお酒の入った岡野さんは、男女のサッカー日本代表の活躍に上機嫌だった。ご冥福をお祈りします。
※写真は、岡野さんが監修されたデズモンド・モリス著「サッカー人間学」に書いていただいたサイン。

ロスで2024年夏季五輪は？

＜スポーツ雑感 2017/2/1-2＞
東京大会に続く2024年の夏季五輪の開催地は、今年の9月に決まる。それに先立ち、開催地は、立候補ファイルの最終版を2月3日までにIOCに提出する。候補地は、パリ（フランス）、ブダペスト（ハンガリー）、そしてロサンゼルス（米国）。今、気になるのはロサンゼルスだ。トランプ新大統領の「移民入国拒否」は、オリンピック憲章に抵触すると思うからだ。IOCはロサンゼルスからの立候補ファイルを受け取るのだろうか。

東京五輪、ゴルフ会場の怪

＜スポーツ雑感 2017/2/1＞
2020年東京五輪のゴルフ競技会場である霞ヶ関カンツリー倶楽部がやり玉にあがっている。年初には、アクセスの悪さを森会長に非難され、最近は、女性が正会員になれないことをIOCが問題にしているようだ。真夏の気温が東京よりも高くなるという懸念もある。以前にも書いたが「何を今さら」である。そして、同時期に、いくつもの問題が浮上してきていることに違和感を覚える。誰かが裏で糸を引いているように思えてならない。