簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 的中する予感

2010-10-27 | Weblog
予感は的中した。
ビニールハウスの立ち並ぶ道が途切れると、山頂まで340mの山登り道が現れる。
高知には、最後が厳しい山登りのお寺が意外に多い。
32番・禅師峰寺もそんなお寺の一つだ。



また藪蚊にやられるのもかなわんから一気に登ろうと、息を切らせて登る。
石段を登り仁王門を抜けると境内には何とも不思議な形をした岩が林立している。
その脇に、松本大師堂で出会った堂守のおじさんが言っていた不動明王の石像が有る。
普通お不動さんは火焔を背負っているが、この像にはそれが無い。
背後の自然の奇岩怪石がその役割を担っているのだと言う。



更に階段を登りつめると、余り広く無い広場の向こうに本堂が有る。
お参りを済ませ振り返ると、そこには素晴らしい眺望が待っていた。
眼下には無数のビニールハウス。
それが途切れると、その先には真っ青な太平洋がきらきらと輝いて広がっている。
そしてその右手には、これから向かう桂浜が大きく海に突き出ている。
さらにその遥か向こうには、足摺に続く山並みが、薄いシルエットと成って連なっている。



気持ちの良い風が吹き抜けていく。
ひと時疲れを忘れ、素晴らしい眺望にしばし時も忘れる。

帰りは藪蚊を避けて自動車道を下る。
そろそろ昼食の時間に成るが、今日は道中で買いそびれ、食べるものが無い。
最悪は、おばちゃんのくれた新高梨にでもなるのかもしれない。

途中、県道14号の集落の中の小さなお店に立ち寄り、弁当でも・・と思ったが何も無く、
「近くに食べるところは?」と問うと、「5分位行くとうどん屋さんが・・」有ると言う。

成らば・・と歩き始めたものの「車で5分では・・・」と嫌な予感。
その予感は見事に的中したのである。(続)



にほんブログ村 旅行ブログ 遍路・巡礼へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする