簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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武家屋敷(JR乗り潰し・桃太郎線)

2016-08-22 | Weblog
 江戸時代の面影を残す町人町がここの顔なら、武家屋敷もまたここの顔である。
この地では陣屋町が形成され街道が整備されると、その道沿いには商家が次々と
築かれ、結果今日に見られるような武家屋敷の一帯と町屋の一帯が見事に残され
てきた。



「足守歴史 ふれあい通り」から少し入ったところに残る武家屋敷は、江戸時代中頃
に築かれた足守藩家老職・杉原家の旧宅だ。
ここには長屋門、母屋、御成門、内蔵、土蔵などがほぼ完全な形で残されている。



 白壁・なまこ模様の長屋門を潜ると前庭の向こうに堂々とした母屋が建っている。
茅葺・寄棟総平屋造りは伝統的な武家書院造り構造で、これは今日の和風建築の
原型とも言われている。



 唐破風の玄関は広く、式台の先には幾つかの広間が連なり、所謂表向きの書院
と言われるところで、その前には遠州流の庭園も有り藩主用の御成門を構えている。
裏手には内蔵や湯殿も残されていると言う。
これら凛として佇む屋敷は堂々たるもので、家老職の威厳さえ感じられる。



 武家屋敷近くの小学校には、「北木下家屋敷の表門」(北木門)も残されている。
これは足守藩政時代の貴重な遺構で、建物の骨格や正面外部の物見窓、下見板
など当時の旧状を良く保っているそうだ。



 一時は足守小学校の正門としても使われていたらしく、今ではその校庭の片隅に
忘れられたように置かれ、倉庫として使われている。(続)








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