ずいぶんと長い間、本箱に眠っていた五木寛之の長編小説「朱鷺の墓」
(新潮社版 昭和44年~53年 全4巻)を久しぶりに読み返し、その舞台で
ある金沢の町を今一度訪ねてみたくなった。
この小説は、時は日露戦争下、雪深い北陸の古都金沢を舞台に、美貌で
売れっ子の芸妓・染乃と、帝政ロシアの貴族出身青年将校・イワーノフが、
激動の時代に生き抜いた愛の遍歴を描いた長編小説だ。
書き初めから10年を持って完結した、作者渾身の労作として話題になり、
舞台やテレビでドラマ化もされた。
(写真提供:石川旅ネット)
小説の冒頭、舞台は金沢の町を見下ろす卯辰山。
染乃は、馴染みの雁木機一郎と、黒く光る屋根瓦の波を越え、日本海に
吹き抜ける風を受けながら遠く海を見つめている。
染乃の育った妓家は、『その卯辰山に近く、浅の川ぞいの一角に有った。
俗に、東と言いならわしているその土地は、金沢の町では最も格式の高い
花街として知られていた。』
(写真提供:石川旅ネット)
加賀百万石の城下町・金沢は魅力的な町だ。
背後に千メートル級の山々を従え、そこから丘陵地帯が延び、さらに続く
平野部から海岸部に戦災を逃れた低い町並みが広がっている。
(写真提供:石川旅ネット)
犀川(別名おとこ川)や浅野川(別名おんな川)などが流れる自然豊かな
町中は、観光施設にも事欠かない。
年中湿度が高く、雨雲・雪雲の発生しやすい日本海側気候で、そのことが
金箔や漆の製造に適し、独特の伝統技術が発達し、工芸や芸能にも見るも
のも多い。それに何よりも美味しいものも沢山ある。(続)
(写真提供:石川旅ネット)
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(新潮社版 昭和44年~53年 全4巻)を久しぶりに読み返し、その舞台で
ある金沢の町を今一度訪ねてみたくなった。
この小説は、時は日露戦争下、雪深い北陸の古都金沢を舞台に、美貌で
売れっ子の芸妓・染乃と、帝政ロシアの貴族出身青年将校・イワーノフが、
激動の時代に生き抜いた愛の遍歴を描いた長編小説だ。
書き初めから10年を持って完結した、作者渾身の労作として話題になり、
舞台やテレビでドラマ化もされた。
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小説の冒頭、舞台は金沢の町を見下ろす卯辰山。
染乃は、馴染みの雁木機一郎と、黒く光る屋根瓦の波を越え、日本海に
吹き抜ける風を受けながら遠く海を見つめている。
染乃の育った妓家は、『その卯辰山に近く、浅の川ぞいの一角に有った。
俗に、東と言いならわしているその土地は、金沢の町では最も格式の高い
花街として知られていた。』
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加賀百万石の城下町・金沢は魅力的な町だ。
背後に千メートル級の山々を従え、そこから丘陵地帯が延び、さらに続く
平野部から海岸部に戦災を逃れた低い町並みが広がっている。
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犀川(別名おとこ川)や浅野川(別名おんな川)などが流れる自然豊かな
町中は、観光施設にも事欠かない。
年中湿度が高く、雨雲・雪雲の発生しやすい日本海側気候で、そのことが
金箔や漆の製造に適し、独特の伝統技術が発達し、工芸や芸能にも見るも
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