群馬県の渋川と大前の間を18駅で結ぶ55.6㎞の路線が吾妻線である。
一般的には鉄道路線名は、起点と終点駅から文字を取る、沿線の中心的
な駅名を用いるとかが多いようだが、ここは路線に沿うように流れる吾
妻川や、旧国名である吾妻郡を走る鉄道として名付けられたようだ。
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沿線は利根川の支流の吾妻川に沿って山に向かう。途中の岩島から
川原湯温泉間は左手に吾妻渓谷と呼ばれる景観が続くが、鉄路は八ッ
場トンネル(4489m)を抜けるので、残念ながら車窓から楽しむこと
が出来ない。
そこは八ッ場ダムにより付け替えが行われた区間で、トンネルが連続
している。その内の一つが日本一短い7.2mの樽沢トンネルらしいが、
気がつかないうちに通り過ぎてしまう。
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路線の歴史を調べると、元々は鉄などの鉱石輸送を担った国鉄の長野
原線や会社線として、渋川と長野原の間で1945(昭和20)年開業したと
あり、当初は貨物営業のみだった。
旅客の営業は渋川と中之条の間で最初に行われ、その後も順次伸ばされ、
1年後には長野原まで行われている。
その後長野原・太子間が昭和27年に開通し、旅客営業も行われていたが、
昭和46年にこの間は廃止された。
同年には長野原と大前間が開通して現在の路線になっている。
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この線の起点は渋川駅であるが、ここを始発・終着とする列車は設定
されていない、全列車が高崎や新前橋と結ばれている。
凡そ1時間に1本の設定で終点の大前迄行く列車は朝夕しかなく、殆ど
が一つ手前の万座・鹿沢口駅止まりである。首都圏と直結する上野始発
着の特急・草津が、長野原草津口駅まで乗り入れている。(続)
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