『♪♪惚~れ~て~ 惚れ~て~ 惚れていながら 行く俺に 旅を
せかせるベルの音 つ~らいホームに 来は来たが 未練心に つま
づいて 落とす涙の 哀愁~列車~~♪』
艶のある伸びやかな高音で歌い出し、独特な節回しで、転がすよう
に情感たっぷりに歌い上げる三橋美智也の名曲「哀愁列車」である。
これは昭和31(1956)年に発表された全盛時代の代表曲で、ミリオン
セラーでもあるが、お正月が近づくと、何時もこの歌を思い出す。
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小学生時代に聴いた歌であるが、両親からは当時良く口にしていたと
聞かされている。勿論その後も何度も耳にしてきた歌で、当時はその意
味も分からず歌っていたのであろうが、不思議なものだが未だにこの歌
の歌詞だけは良く覚えている。
この頃毎日は貧乏な生活ながら、正月が来るとどう言う訳か一念発起、
仲の良かった友達家族と二家族で行く信州旅行が恒例であった。
一年にたった一回の旅行である。
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何年位続いていたのか、今となっては知る術もないが、目的地は何時
も一緒で、上諏訪温泉なら「吉田屋別館(旅館)」、下諏訪温泉なら
「亀屋旅館」だったと微かな記憶が残っている。
ただ旅館の名前は記憶違いかも知れないし、諏訪湖でスケートをしたのか
も定かでは無いが、霧ヶ峰でスキーをした事だけは今も鮮明に覚えている。
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その旅行の行き帰りSLに揺られながら良く歌っていたのがこの曲だと、
今はいない両親から散々に聞かされたものだ。
その性か今も旅に出て、クロスシートの列車に出会ったりすると何だか
とてつもなく懐かしく嬉しくなる。このシートが、古い記憶を呼び覚ま
す依代になっているようだ。(続)(写真:上諏訪と霧ヶ峰)
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