まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

お洒落して紅茶を

2009-05-17 | 暮らし
動橋町の「ポーチコ」へ再び行った。
生みの親と育ての親を連れて行った。
実家の母と、姑である。
姑は3人で出かける時は「こっちが生みの親で、わては育ての親や」と、他人に紹介するところが嬉しい。
雨が降って畑も出来ないというので、それではお洒落して紅茶でも飲みに行きましょう。と、誘った。
この「お洒落して」というのがよい。
母にも電話すると、畑へ行けないので掃除しているという。
掃除を止めて、「お洒落して紅茶でも」というと、ふたつ返事。
女性はいくつになってもお洒落が好きだ。

雨のせいか客がいなくて貸し切り状態だった。
綺麗な椅子と、テーブルに紅茶とケーキが出てくると、母は「フランスの王女様になったみたいや」と、言う。
だいぶ老けた王女ではある。



わたしもマリアントワネットを一瞬想像した。
毎日、このようなティータイムを美しい宮殿でしていたのだろう。
毎日だと飽きてしまうだろう。
お洒落も紅茶もたまにだからうきうきする。
それにしても、ふたりとも80才とは思えないほど若々しかった。
正確にはまだ、80少し前だ。



時々連れ出さなくては。
その頃、お爺たちは「さぶいし出たくない・・」と、家でTV鑑賞。
女性が長生きするのはこの違いなのかも。



ローズの香りの紅茶を老女たちは楽しみ、わたしはダージリン。
たまにも、ゆっくり母達を楽しませなくてはと、いつも「いない婦人」は思った。
稼げる間は忙しく、暇になったら体が動かないということになる。

しかし、母達は天気の良い日は殆ど畑に出てくるくるとよく働いている。
収穫した新鮮な野菜を食べられることに感謝だ。
いつまでも若々しくいてもらうためにも、また雨の日は「お洒落して紅茶を」