近くにある「時代村」が、「元気劇場」という名で、リニューアルした。
そこにある軍艦「三笠」を見に行こうと両親を誘った。
生憎の雨だが、父は杖と傘を持って、行く気満々。
父は海軍志願兵だった。
特攻機地鹿屋航空隊に所属していた。
幸いと言っていいのか、父は若くて特攻には出ずに戦争は終わった。
戦争というと、父にはどんな思いがつまっているのか。
「坂の上の雲」のロケが9月にある。
ロケ用に実物大で造ったらしい。
日露戦争の話だが、父は司馬遼太郎の全7巻を1週間で読んだらしい。
面白くて、一日一冊のペースで読んだのだとか。
常々、晴耕雨読と言っているので、
その頃はよほど雨が降っていたのだろう。
母は「坂の上の雲」のドラマのポスターを見て
「おくりびとの人や・」と、本木に反応していた。
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主砲の下で、「38口径や。いや40口径・・」とかぶつぶつ説明していた。
わたしは、口径より、父と主砲の光景の方が興味があった。
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副砲の中。
照準を合わせる者と弾をこめる者がいるのだろう
大きくてひとりでは扱えそうもない。
しかし、この照準はどれだけ精巧だったのだろう。
めくらめっぽうというかんじだ。
きっと、めくら滅砲
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帰りに「菊の御紋が見えるように撮れ」と、言う。
まだ、天皇崇拝なのかい。
おまけに、傘と杖を持って戦艦の階段を下りるのをみているとはらはらする。
「滑って落ちて怪我せんといてや。父が三笠で怪我しましたなんてことになったら申し訳ないわ。」
「そんなんで、入院したら戦後ずっと病院におったんかと思われるわ」
「太平洋戦争と違うやろ」
「ふわっふわっ・・」やたら、嬉しそうに笑っている。
きっと、女優のような娘といることが嬉しいのだ。
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吉永小百合がロケ前に視察。
彼女は出ませんよ。
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そこにある軍艦「三笠」を見に行こうと両親を誘った。
生憎の雨だが、父は杖と傘を持って、行く気満々。
父は海軍志願兵だった。
特攻機地鹿屋航空隊に所属していた。
幸いと言っていいのか、父は若くて特攻には出ずに戦争は終わった。
戦争というと、父にはどんな思いがつまっているのか。
「坂の上の雲」のロケが9月にある。
ロケ用に実物大で造ったらしい。
日露戦争の話だが、父は司馬遼太郎の全7巻を1週間で読んだらしい。
面白くて、一日一冊のペースで読んだのだとか。
常々、晴耕雨読と言っているので、
その頃はよほど雨が降っていたのだろう。
母は「坂の上の雲」のドラマのポスターを見て
「おくりびとの人や・」と、本木に反応していた。
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主砲の下で、「38口径や。いや40口径・・」とかぶつぶつ説明していた。
わたしは、口径より、父と主砲の光景の方が興味があった。
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副砲の中。
照準を合わせる者と弾をこめる者がいるのだろう
大きくてひとりでは扱えそうもない。
しかし、この照準はどれだけ精巧だったのだろう。
めくらめっぽうというかんじだ。
きっと、めくら滅砲
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帰りに「菊の御紋が見えるように撮れ」と、言う。
まだ、天皇崇拝なのかい。
おまけに、傘と杖を持って戦艦の階段を下りるのをみているとはらはらする。
「滑って落ちて怪我せんといてや。父が三笠で怪我しましたなんてことになったら申し訳ないわ。」
「そんなんで、入院したら戦後ずっと病院におったんかと思われるわ」
「太平洋戦争と違うやろ」
「ふわっふわっ・・」やたら、嬉しそうに笑っている。
きっと、女優のような娘といることが嬉しいのだ。
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吉永小百合がロケ前に視察。
彼女は出ませんよ。
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