早気を治すために、頑張っていたら、離れなくなり、次にびくがきて、まるで「癖射のデパートだ」と、思ったが、デパートのように高級感があるわけではないので、マーケットなのだろうと改めて思った。
会で息が止まっているのではないかと思うので、呼吸を考えていたら、息が詰まってきた。
息詰まる戦いならよいが、行き詰る射。
しかし、日々もっとよくなりたいと願うことは大切なことだと強く思う。時折、今更だんだん年をとるのだから、などと向上していかないことに、言い訳をしてはならない。
昨日BSで観た金沢の芸妓の、峯子さん83歳と乃莉さん77歳の全国でも有名と言われる「一調一管」(笛と鼓の芸)は素晴らしかった。観客からの喝采を受けながら、舞台から降りて「最悪・・出来が悪かった」と、次にはもっとよくなるようにという気持ちが込められていた。
心臓病を患っている乃莉さんと、息が続かないことを悔しがって、なんとかよい音を出そうとしている83歳の峯子さんの稽古は、病気や年を感じさせない激しいぶつかりあいだった。
弓の世界で、「一調一管」にちなんで、「一張一貫」というのはどうだろう。