毎年、弓道協会会員に会員登録と総会の案内を往復はがきで出す。
この、往復はがきは、若い人には苦手と見えて、往信を切らずに折りたたんだまま返信してくる人がいる。総会の日時、場所が書いてあるほうも返ってくるので、当人は総会の場所と日時が分からなくなるだろうが、そういう人はたいがい欠席の場合が多い。
返信宛名の「宛」を、消して「様」に直す人は、抜けがない。
困るのは、返信を送ってこない人より、返信に自分の名前が書いてないことである。
また、もらっていないと言われる人もいて、わたしの抜けだったのかどうか確信が持てない。(筆まめの住所録順に出しているのだが)
名簿は役職と入会順になっていて、あいうえお順になっていない。
それで、返信のハガキの左下に通し番号を名簿番号順につけることにした。
これで、発信の抜けも、名無しの返信も分かるというもの。
毎年、新入会、脱会は当然あるのだが、長く続けている人々に感謝だ。
何より、弓を引いていない人が会員を続けていてくれて、いろいろな行事のお手伝いに参加してくれる。
県の大会に参加せず、昇段もしないのに、県の会費や全弓連の会費まで納めさせていることに疑問を感じる。加賀市だけの会員があってもいいのかなと思う反面、全体を盛り上げるためには切り離してはいけないのかなと思いながら、今年もハガキを作る。
今年は特にコロナ禍で、全弓連の会費は徴収しなかったが、県連も少し値下げしてもいいのではないかとも思う。
いつも、わたしがプリントアウトすると、横で殿が几帳面にハガキを折ってくれていた。
この人どうしているかなあ。単身赴任で遠くへ行っている人や、引っ越して行った人、歳を取って3階にある道場の階段を上がれなくなったので辞めて行った人、長く続けているのでたくさんの人たちと出会い、別れた。
今年も会員登録の返事をくれるかなあと話し合っていたのに、ひとつ屋根の下の一番近い人と別れてしまったなあ。
せめて、もっと年を取って、こういう役割を受け身になったときなら良かったのに。
天国に往復はがきを出したい。