まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

雪国

2022-01-13 | 暮らし
またまた低気圧がやってきた。
外はしんしんと雪が降っている。
川端康成の『雪国』の書き出しを思い出した。
「国境の長いトンネルを抜けると、雪国であった。夜の底が白くなった。」
有名な書き出しである。
夜の底が白くなったというところが、まさしく今日のような夜だと思う。
雪の降る夜は、音がない。

そして、この雪国を、気象の観点から語ると、
「上越国境の山脈は北東から南西に連なり、北西の季節風を直角に遮断することによって、日本海上を吹き渡ってきた季節風の持ってきた水分を、国境山地の風上側に落とされることにより、トンネルを抜けるとドカ雪となって、天気の境界がはっきりと分かれるのである」

こう書かれたら、その後芸者の駒子と、主人公である島村がほのかに惹かれ合う物語は生まれないだろう。

さて、先日、気圧の単位のことが気になって、気象の本を見たら、平成4年より、ミリバールがヘクトパスカルに切り替わったが、数値は同じで1mb=1hpaで換算されるので、確かに困らないのである。
私達は、大気の圧力すなわち気圧をかけられながら生きている。
その上、人々は仕事のプレッシャーや、家庭の事情という圧力迄背負っている。人はなんと辛抱強く、健気であることか。
おまけに、やらなくてもいいスポーツをして、上達しないことに悩みながら続けることに意義を見出そうとしている。
TVのCMではないが、この星の人間とは何と不思議な生き物だろう。







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