「女子運動用(じょしうんどうよう)黒布襞入(くろぬのひだいり)裁着袴(たっつけばかま)」
向田邦子の『無名仮名人名簿』の中で語られた。
女子運動用・・とは、ブルマである。
戦争で英語が使えないので無理やり名付けた様子。
その頃、英語は日本語に直されて、それにしても長いではないか。
明日は体操がありますから、女子運動用黒布襞入・・・を持ってくるようにと、
持ち物に書いたら長すぎる。やけくそでつけた名前ではないか。
石川県弓道連盟の前会長の奥様が、語ってくれた戦後の話。
アメリカ人が小松空港でクリスマスパーティをしたのに呼ばれて、友達と行ったそうだ。
コーヒーが自動で入って食べ物が山のようにあって、
「これでは日本は負けるはずやと思ったわ」で、あった。
向田邦子は生きていたら、奥様と同年代である。
戦争と、戦後を体験している年代は強いと思う。
私たちは、提灯ブルマからショートパンツになった。
トレパンというのも履いたっけ。
今では、ハーフパンツになったけど、陸上の女子選手のユニフォームは凄いね。
水泳の選手よりも脱いでいる。そこまで脱がなくてもいいのではと思う。
向田邦子が見たらどう言うだろう。
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