まこの時間

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文藝を読むー弓に関する文?

2024-05-22 | 弓道
「文藝」という雑誌に、深田久弥が「弓」という題名で短編小説を書いてあるのを見つけた。さて、どんな話しかと思ったら、馬飼いの乙女と、若人の話だった。弓は狩りとしての話だった。
旧漢字が読みにくく、わたしの読解力がないせいか、読後感はいまいちだった。思っていた弓に関するものではなかったが、気になっていたので読めて良かった。

しかし、もうひとつ気になったのが、表紙の「長谷川如是閑と折口信夫の対談」というのがあり、「長谷川如是閑」に反応したのである。
「古典」に関してのやりとりだった。
生き生きと対談している感じがあって、名前しか知らない人たちが、そこで生きているような感じがした。

長谷川如是閑は、明治8年生まれの評論家である。
弓道人なら持っている「弓道教本第一巻」に名文が載っている。
折口信夫(おりぐちしのぶ)は、民俗学者で国語学者。



昭和28年初版発行の弓道教本は、表紙の色が変わっても基本的に内容は殆ど変わっていない。
なので、長谷川如是閑の文章は、これだけの改訂、改版と変遷を経ても変わらない。
「日本の弓の尊崇性」に、「礼の美」という著書の中で、弓の美しさを称賛している。教本の中では「礼讃している」と、ある。
的確な文章でほれぼれする。
けれど、若い人には「その人、誰??」という感じだろう。
また、弓を女性的というところで、どうなんかなと思う人もいるかもしれない。

さて、弓や矢の種類にカーボンや、アルミとかの弓具が出てきた現在に、このほれぼれする文章を理解してもらうにはどうしたらいいのか。
今どきの高校生に、竹弓の美しさを述べても本物を触っていないので、改めて見せても、そういうのがあるんだ‥という感じだ。
わたし達は、入部してすぐ弓矢の各部の名称を覚えてテストまでされた。
先生より先輩の言うことの方が大事だったので、授業そっちのけで覚えた。
そういう私も、今は悲しいかな、覚えたはずの節の名前を口にしなくなったので、とっさに出てこなくなった。


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2 コメント

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Unknown (Yちゃん)
2024-05-23 13:35:52
節の名前が言えても、それが何?と言われそうな時代になりそう、、、、。
弓の世界も時代の流れには逆らえないのかしら。
良いものは取り入れつつ、伝統も残してもらいたい。たとえそれが無駄と言われてもね。
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なんとしても (まこ)
2024-05-24 20:09:14
Yちゃん
明治初期の生まれの長谷川如是閑が残っているのですから、昭和はまだまだ新しい。
残していかねばなりませんね。
目の黒いうちは、自分たちの歩いた道は正しいと信じましょう。
ちょっと目が曇ってきたら、洗浄液で洗って入れ替えて頑張りましょう。
コンタクトかっ!
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