インドへ (1977年)横尾 忠則文芸春秋このアイテムの詳細を見る |
1997年・・・今から11年前、私は初めてインドへ行った。
初めての海外一人旅であった。
今でこそ当たり前のように年に1度はインド里帰りをしているが、
そりゃあもう・・地の果てに行くような心境だった。
不安と好奇心から何かに取り付かれたように、
インドに関する本を片っ端から読みあさった。
ガイドブックはもちろんの事、旅行記、小説、料理本、
宗教に関する物まで読んだ。
この本もタイトルに惹かれて買ってしまった。
その中で・・・心に残った一節があった。
それは横尾忠則氏が、
三島由紀夫氏に言われた言葉だった。
「インドには、
人それぞれに行く時期が必ず自然に訪れる。」
インドへ行くべき人は、その時が来たなら、
導かれるようにインドに呼ばれると言う。
私も1997年より前にインドへ行こうと言う話があった。
友人と2人、パック旅行だった。しかし結局は行かなかった。
おそらくこの時はまだインドへ行く時期ではなかったのだろう。
この「インドへ」を読んでそう確信した。
横尾氏の時代(1970年代)は、
ビートルズやヒッピーの影響を強く受けた時代であったから、
怪しげなLSD体験もところどころに書かれている。
私がインドへ向った背景とは全く異なるのだが、
何か強烈なインパクトがあった。