インドには「ヒジュラ」と呼ばれる第三の性の人々がいる。
平たく言えばオカマさんなのだが、この本を読んで、
男でもなく女でもない第三の性と言うのが正しいのだと判った。
彼女によると男の身体をして女の心を持った人間である。
女になりたい男とは違うと言う事らしい・・・。
またヒンディー語のヒジュラには差別的なニュアンスがあるらしく、
本人はユーナックと言っているので、ここではユーナックと言う事にする。
これは私(右側)がナーシックの寺院で出会ったユーナック(左側)である。
通常インドではユーナックはお祭りや結婚式に縁起物として呼ばれ、
お金をもらう事で生計を立てている。
アハマドと言う男性の名前から判るのだが、
主人公はムスリム(イスラム教徒)であった。
私はユーナックはヒンドゥー教徒だけだと思っていたので驚いた。
この本は、彼女が出版社の編集長であるウォルター宛に書いた、
メールをそのまま翻訳しており脚色していない。
つまり全てが彼女の経験であり、考え方や感情の動きまでもが、
あからさまに書かれているのだ。
彼女はユーナックのコミュニティを離れて、
オールドデリーにある墓場に住んでおり、
通常のユーナックとは違う生き方をしている。
ユーナックとして生まれてからの苦悩、
家族との関係、様々な葛藤、
コミュニティから離れざるを得なかった理由、
養女との関係、友人との接点、心の孤独・・・
知るすべもなかったユーナックの実情が垣間見られた。
彼女の友人である写真家ダヤニタ・シンが撮影した写真が、
メールを飾るように散りばめられており彼女をとても身近に感じる。
これが書かれたのは2001年で10年以上も前だから、
今でもオールドデリーのそこに彼女がいるかどうかは解らないのだが。
TVではインドの良い部分だけを切り取って放送しているが、
公開される光の部分だけがインドではない。
映し出されるのは20%程度の上層部にすぎない。
インドで生活していれば影の部分もたくさん知る事になるが、
さすがにこんな特殊な所までは見る事はできない。
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平たく言えばオカマさんなのだが、この本を読んで、
男でもなく女でもない第三の性と言うのが正しいのだと判った。
彼女によると男の身体をして女の心を持った人間である。
女になりたい男とは違うと言う事らしい・・・。
またヒンディー語のヒジュラには差別的なニュアンスがあるらしく、
本人はユーナックと言っているので、ここではユーナックと言う事にする。
これは私(右側)がナーシックの寺院で出会ったユーナック(左側)である。
通常インドではユーナックはお祭りや結婚式に縁起物として呼ばれ、
お金をもらう事で生計を立てている。
インド 第三の性を生きる― 素顔のモナ・アハメド | |
モナ アハメド,ダヤニタ シン | |
青土社 |
アハマドと言う男性の名前から判るのだが、
主人公はムスリム(イスラム教徒)であった。
私はユーナックはヒンドゥー教徒だけだと思っていたので驚いた。
この本は、彼女が出版社の編集長であるウォルター宛に書いた、
メールをそのまま翻訳しており脚色していない。
つまり全てが彼女の経験であり、考え方や感情の動きまでもが、
あからさまに書かれているのだ。
彼女はユーナックのコミュニティを離れて、
オールドデリーにある墓場に住んでおり、
通常のユーナックとは違う生き方をしている。
ユーナックとして生まれてからの苦悩、
家族との関係、様々な葛藤、
コミュニティから離れざるを得なかった理由、
養女との関係、友人との接点、心の孤独・・・
知るすべもなかったユーナックの実情が垣間見られた。
彼女の友人である写真家ダヤニタ・シンが撮影した写真が、
メールを飾るように散りばめられており彼女をとても身近に感じる。
これが書かれたのは2001年で10年以上も前だから、
今でもオールドデリーのそこに彼女がいるかどうかは解らないのだが。
TVではインドの良い部分だけを切り取って放送しているが、
公開される光の部分だけがインドではない。
映し出されるのは20%程度の上層部にすぎない。
インドで生活していれば影の部分もたくさん知る事になるが、
さすがにこんな特殊な所までは見る事はできない。
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