アーミル・カーン主演の1996年の作品。タイトルは、
主人公の名前でヒンディー語で「インドの王様」。
1996年と言えば、私が初めてインドへ行った前の年である。
余談だがアーミルは最近2度目の離婚をしたそうだ。
<ストーリー>
富豪のバクシュラート(スレーシュ・オベロイ)の娘アールティ
(カリシュマ・カプール)は死んだ母親の思い出すために
パランケットにやって来る。空港でラジャ(アーミル・カーン)の
タクシーに乗ったアールティはラージャの地元で親切にしてもらう。
ラジャはアールティに一目惚れしており親切にしていたのだが、
アールティは階級が違うラージャを運転手としか思っていなかった。
ラジャもアールティを名前でなく女主人と呼んでおり
階級の違いは承知していたはずである。インド映画によくある、
上位女性と下位男性との叶わぬ恋と言うストーリーである。
アールティが襲われラジャが助けた時にアールティが喧嘩を咎め、
それを謝罪しに行った時に偶然雨が降り、二人は成り行きでキスを
してしまう。本来はあり得ない事なのでラジャは罪悪感を感じ、
アールティは(自分から求めていたくせに)過ちを悔いる。
アールティは迎えに来た父親と一緒にボンベイへ帰る事になったが、
自分がラジャを愛している事に気づきラジャとの結婚を望む。
父親は怒るが最終的にボンベイに来て自分の社会に溶け込めば
結婚を承諾する事にする。
娘を愛しているとしても明らかに格下の運転手との結婚を
許す事はあり得ないのだが・・・。
ラジャはそれを拒否しアールティは家族を捨ててラジャと結婚する。
父親は二人に屋敷を贈るがラジャはそれを施しと感じ拒絶する。
ある日、二人はボンベイで開かれるアールティの誕生日パーティーに
招待される。財産を狙うアールティの継母シャルー(アルチャナ・
プラン)は実弟と結託してアールティとラジャの間を引き裂こうと、
わざとラジャをのけ者にして格の違いと家族愛を見せつける。
ラジャは荒れて泥酔しみんなの前でアールティに恥をかかせてしまう。
ラジャは一人で自宅へ戻り、ショックのアールティは倒れてしまうが、
妊娠している事がわかる。シャルーはラジャの元へ離婚届を持って行く。
ラジャは離婚届を破り捨てるがシャルーはアールティにラジャの意思と
偽り離婚届を持って帰る。
数か月後、自分の子供が生まれていた事を友人から聞いたラジャは、
アールティの元へ駆けつけ子供を奪って自宅へ戻る。アールティ達は
先回りしてラジャの自宅へ行くが、そこでシャルーがアールティの
意思と偽り離婚届を持参しラジャに破り捨てられた事を知る。
アールティの父親はシャルーを問い詰めラジャに財産を渡さない為に
工作した事を知る。そこへラジャが子供を抱いて現れるが、
アールティ達を見て逃げてしまう。ところがシャルーの弟一味が、
ラジューを襲う。ラジャと格闘になっている所へアールティの父親が
助けに入り弟達を倒すがラジャはアールティの本心を疑っており、
子供を渡す事を拒絶する。最後は周囲の人々の助言を聞き、
アールティを受け入れる。
ラジャとアールティの結婚式の時にアールティが茶色の衣装を
着ていたけど、普通は花嫁は赤色と決まっている。脇役の
ジョニー・リーバーはシク教徒の役だったけど、彼の顔は
どう見てもパンジャーブ人やシク教徒の顔つきではない。
今でこそ(10年くらい前からか?)キスシーンは普通になって
きたけれど、1996年当時はほとんど見かけなかった。劇中で
かなり長い時間(笑)熱烈な抱擁と接吻(笑)があったが、
これは映倫がよくOK出したなぁと思った。
この時代のヒンディー語映画は3時間超が当たり前で、
歌って踊ってのシーン満載であった。もう・・・・
観るのがつらい私であった。