大沢在昌の1998年あたりの短編を集めた一冊。
主人公は大男の大浦(ウラ)と小柄な赤池(イケ)。
甲乙つけがたい凶暴で暴力的な刑事コンビは、
検挙率もトップだが必要以上に被疑者をボコボコにする。
それだけでなく管内の暴力団や関連施設では正義だけではなく、
権力と腕力で美味しい思いをもしている。
らんぼう・・・乱暴の意味であった。
テレビでは大男の大浦を哀川翔、小柄な赤池を坂口憲二が演じ、
2006年と2007年に放送された。
大浦は哀川翔、竹内力、小沢仁志と適任(笑)が多いが、
赤池は寺島進あたりかなぁ。
小説は短編10作で、最初は刑事かどうか判らない。
だんだん刑事みたいだけど・・・あ、刑事だった・・・
みたいな感じで進んで行く。
暴力的だけど人情派? みたいなものもあるし、
でもやっぱり嚇して美味い汁を吸う的な所も多いし、
どうなんだろう。カッコいいヒーローめいていないのが、
良いところなのかも。