カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「十字架の王女 特殊捜査班カルテット3」

2022年06月22日 21時12分59秒 | 本 / BOOKS

大沢在昌のカルテット・シリーズ第3段。

前作の最後で流れ弾にあたり重傷を負ったまま連れ去られ、
生死が判らなくなったカスミ。
死んでしまっていたらシリーズが続かないので、
生きているのだろうとは思ったけれど。

カスミは生きており父親の藤堂と行動を共にしていると
残された3人(タケル、ホウ、クチナワ)は考えていた。

藤堂を裏切った男は「マッカーサー・プロトコル」と呼ばれる、
大戦後に残された文書を持っていた。
マッカーサーがヤクザと手を組んで日本を変えようとした時に
ヤクザを保護するため書いた文書で、現代では役に立たないと
思われるのだが目の色を変えて追いかけるヤクザ。

タケルは自分の家族を惨殺した集団がカスミの父親である藤堂の
管理下にあった事で複雑な気持ちになるが、仇を討つために追う。
クチナワは藤堂逮捕に執念を燃やしタケルとホウを使って、
藤堂を追い詰めて行く。

藤堂は昔からCIAと絡んでおり、ヤクザ、警察と
絡みに絡んだ集団は最終的に一騎打ちとなり、
どの集団にも多数の死者を出して終結する。

その後で・・・カスミをかばって身を挺し、
撃たれて死んだとみられたホウはクチナワと取引をして、
日本人として別人の戸籍を得る。

タケルはカスミを守る事より家族の仇を取る方を選び、
ホウのカスミを思う愛に負けた事を知る。

ホウが生き残った事で、別な続編が出て来てもおかしくない。
と思ったのだけれど、どうだろうか?

素人の若者たちがヤクザや犯罪組織や警察を向こうに回して、
これほどまでにやれるとは・・・・
とも思うけど小気味よかった。

コメント
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