不登校児のお母さんからのメール相談
相談内容から都道府県名、高校名とお名前は削除しています。
メールありがとうございます。
本日お話をさせて頂くにあたり、状況を整理をお伝えしておきます。
・中学時代(陸上部・中長距離・県ランク6位)
・中学2年・7月 校長先生の見ている所で、3年生16人により集団暴行を受ける
・上記事件後、陸上部員(友人)との心無い言葉などにより10月位より不登校になる
*この頃は何を聞いても話もせず、ただ学校に行く意味がわからないと言っていた
・友人の支えもあり中学3年・4月より登校する
・高校進学及び大学進学を意識し始める
・高校(吹奏学部)
・6月ごろより少しずつ変わり始る
*学校での生活や部活での様子など家庭でも話すようになる
・この頃、進路を決める為のガイダンスが始まり、将来を考え始める
*ファッション関係・理学療法士
*自分で開業をしたい為、大学進学を決める
経済学部・商学部・経営学方面へ進学→その後、専門学校に進む場合も有
・学校にて自転車が壊される(野球部2年生によるものを考えられる)
・教室で野球部の話が出るようになるのと同時に、廊下やトイレで会う度にちょっかいを出されるようになる
・7月(か8月)野球部の応援に行く
・8月位より様子に変化がみられる
・10月18日 野球部による呼び出し有
・翌19日事情を聞き、20日本人と話、学校と話し合いに行く
・11月・楽器を持って様子を見に来てくれる
・12月・食事も取れるようになり、だいぶ明るくなった様に見える。
この頃は少しずつではあるが話ができるようになる。
友達(学校関係)とのメール交換有
・1月・楽器返却後、食事も取れず情緒不安定(の様にみえる)になる
*時間つぶしにPCに向かっているように思える
現在・1日2食から1日1食状態
時間はさらに不規則になり、イライラ感が伝わってくる。
関係があるかどうかはわかりませんが、本日ご指導いただく上で少しでも状況をわかって頂ければと思い不登校になった流れをメールさせて頂きます。
川崎市の市立中学校で、いじめられている同級生をかばって自殺した中学3年生のお父さんから苦しかった御体験に基づいたお父さんの声を掲載させて頂きました。
さて、不登校の親御さんからのメール、拝見いたしました。
長年に渡り、執拗にイジメを受けているようで、親御さんのご心痛を察すると
こちらも胸が痛くなります。
学校は、どの生徒にも等しく安心して教育を受けさせる義務があります。
行きたくても行けない不登校生徒は、学校に対し精一杯の無言の抵抗をしているのです。
なぜ、その生徒さんにもっと寄り添ってあげることが出来ないのでしょうか。
これほど分かりやすいSOSを出しているにも関わらず、親御さん以外は彼に寄り添うこともせず
無視を続けていること自体が、イジメと同等、或いはそれ以上に許されない行為だと思います。
親御さんはこれからも大変な思いをなさると思いますが、お子さんの安全を第一に考え、
学校側に対しては強い意志をもって、要望を出して欲しいと思います。
ご両親だけで解決しようとは思わず、外部の方(NPO法人や少年審判に強い弁護士)等に
ご相談するのも一考かと。
でも、通えない子を無理に学校に行かせることは絶対にありません。
頑張ってるお子さんに「頑張れ」とエールを送るのは逆効果です。
お子さんの状態が落ち着いているときには、決して無理強いせず、お子さんの話に
じっくりと耳を傾けて、その心の叫びを聞いてあげるようにしてください。
「誰がなんといようと、イジメはいじめる側が100%悪い。あなたには何の責任もない。」
という揺ぎ無い信念を持ち、どんな時でも味方なんだということを、身を持って示してあげることが大切です。
偉そうにダラダラと書いてしまいましたが、どうか的確なアドバイスをしてあげてくださいませ。
宜しくお願いします。
ジ・オンライン・プレス北海道の筆者で、フリージャナリストとして教育問題の取材に取り組んでおられます道産子様の御意見も掲載させて頂きました。
今回のメールの件、分からない点がいくつかありますね。
校長の前で集団暴行を受けたのなら、なぜ被害届を出さずに公的機関ではない人に相談してきたのかという点です。性犯罪のように言いにくい案件ならまだしも、暴行事件は刑事事件だから私たちの範疇ではないと思うのですが…。
病院に行かせていないことも、腑に落ちません。病院に行かせて症状と精神的な不安定さとの間に因果関係があるかどうかを診断してもらわなければ、私たちも「ただ同情するだけ」になってしまいます。
http://ameblo.jp/notetake1/entry-10561614411.html もしも相談者が純粋に「子供が体験したつらさを今まで誰にも相談できなかった」のであれば、大変気の毒なのですが…。 お会いするなり、お話をするなりしてみて、周辺を取材してみなければ何とも言いにくいですね…。 おそらく、私が返信をしたころはお電話でお話しをしたと思いますが、どうなったのでしょうか?
ジ・オンライン・プレス北海道の筆者より頂きました。
『校長の前で集団暴行を受けたのなら、なぜ被害届を出さずに公的機関ではない人に相談してきたのかという点です。性犯罪のように言いにくい案件ならまだしも、暴行事件は刑事事件だから私たちの範疇ではないと思うのですが…。」のご指摘は、お母さんの電話の話しですと中学校の校長に止められたそうです。本当に教育現場の管理責任者、校長ちとしての責任感が無く、教育者としての良心と社会的常識を疑うような出来事です。 これではこの中学校生活指導も無ければ、荒れている中学校でだれも手が付けられない 状況では無いでしょうか。中学校の学校崩壊状況と思います。 『 病院に行かせていないことも、腑に落ちません。病院に行かせて症状と精神的な不安定さとの間に因果関係があるかどうかを診断してもらわなければ、私たちも「ただ同情するだけ」になってしまいます。 』この点は、未だはっきりお話にならないので分かりません。医者には掛かられ怪我は治ったようです。殴られても大怪我はしなかったのはまだ良かったと思います。
ジ・オンライン・プレス新聞記者の視点といじめ自殺で、息子さんを亡くされテレビ朝日にもコメントを求められた御体験によるお父さんの御意見はカウンセラーよりお役に立つと思い転載させて頂きました。不登校になっている子供達も不登校児をかかえておられるお父さんもお母さんの辛くて大変なお気持ちを察しています。
数十人に一人が殴られるような卑怯な昔では考えられないいじめとは言えない今のいじめの実態です。
10代の3分の1がいじめられた経験の 米世論調査を私のブログに書きました時に太郎さんから頂いたコメント『私は弱い子を守るガキ大将でしたが。いじめは一度もしたことありません。中学で初めて大勢にナイフで脅され喧嘩に負けました。今のいじめは大勢でいじめる狡猾なものです。民主主義の醜い部分を削ぎ落とさないままの教育が自分だけ良ければという個人主義を育てた日本の教育がいけないと思います。昔のように子供の時だけは先生が賢明な級長を選ぶようにしなければならないと思います。http://riyouma.blogspot.com/』の通りです。
今の喧嘩もいじめも戦前のような教育を受けた気力、精神力、体力を身に付けた職業軍人でないとまともに太刀打ち出来ないでしょう。死をも恐れない東洋の鬼と言われたような気迫ある日本の軍人のような強健でいじめられる子供達が悪いなんて言える強い大人の日本人はどれぐらいいますか。大和魂を忘れた非弱な大人に口先だけの言葉では解決しない今のいじめ問題です。精神主義一辺倒を私は良いと思っていませんが。小学校6年生の時の元海軍特攻隊の生き残りの鹿児島県人の戦前の軍国主義思想を信望する学級担任から、南方で海軍の陸戦隊が全員戦死し一人だけ残った陸戦隊員が機関銃と弾を集めて最期までアメリカ軍相手に一人で闘った海軍軍人がいたそうです。戦後の日本人は、アメリカに日本人としての魂を抜かれて弱くなったと松山第343航空隊で紫電改に乗り闘い生き残った元搭乗員の声も有りました。精神の強さ足りなかったから日本は戦争に負けたと思ってはいませんし、科学技術力と工業生産力の差で、優れた近代兵器と豊富な物量でアメリカに日本は戦争に負けましたと思っています。が、国力と力の差と茂言えます。大正15年生まれの亡き母、金持ちと貧乏人の戦争と生前言っていました。日本人は悪いことばかり言われ、批判されますが。強くて勇敢な日本人も戦前は、いたと言うことも1つの事実です。、科学技術の開発、研究も大切ですが、日本人の心と精神をもう一度考え直しても良いのではないでしょうか。中国漁船衝突事件で、菅内閣の外交姿勢は柳腰外交と揶揄されましたが、御高齢になられている第二次大戦で、戦争体験の有る生き残って来られた元軍人の人達はどう思われているでしょうか。時代遅れでは済まされない問題と思います。日本人としての自覚、自信と誇り、正しい強さを持つことも必要です。大和魂は過去のものとすべきでは有りません。
私達の学生時代とは喧嘩の仕方も変わり卑怯この上ないと言えます。友達が喧嘩をしていても止めず助けない同級生が増え、傍観している仲間意識も友情も欠落している今日の子供達の変貌した友達関係のおかしな姿です。私の学生時代なら、男同士の喧嘩が起きたら止めに入った御転婆な同級生の女の子もいました。喧嘩は初めに止めて置かないと殴り合いになったら途中では止められません。いじめと集団暴力行為とを明確に区別し文部科学省も教育委員会も対応すべきです。いじめが好きで書いているのですかコメントに書いてきた心理カウンセラーもいましたが。教壇に立っていたものとして、教育行政を研究してきたものとして許せない発言です。目の前で言われたら、私はすぐに殴り飛ばしていたと思います。教育学の基礎を学ばないで講習会だけでの心理カウンセラーでは困ります。心理カウンセラーと相談者だけで今のいじめやいじめによる自殺や不登校は解決しません。いじめや集団的暴力や学校嫌い、日常生活の家庭の問題、最近は昔風に言えば、両親の再婚による連れ子やまま母の問題で不登校や家庭内のいじめ、虐待も有り、十羽一括りには解決しない心の問題です。
このお母さんに息子さんいじめられたから将来の夢と希望が持てないのではないとお返事しました。一遍には、解決しない不登校の問題です。誰がこの息子さんの夢と希望潰せますか。いじめに会い不登校になっている皆さんも不登校になっている今自分を内面から見つめなおす良い人生の良い機会です。自分の希望する好きな道を自分の目標を先ず見つけ出して自分だけの道を歩んで下さい。人夫々に、優れた長所や天賦の才能が有ります。身近なところにいるお父さんお母さんが見出して上げて下さい。もうすぐ春です。引き篭もらずに冬眠から目覚めて、自分の道を見出して4月から新しい出発をして下さい。夢と希望を諦めずに遅れた分は、自分の歩む道を見出せば取り戻せます。
通えない子を無理に学校に行かせることは絶対にありませんと書かれているこのお父さんの言われる通り無理強いは禁物です。私も不登校児で、小学校の時はしかに掛かり新学期学校に通えなくなり、怖くて教室には入れず学級担任の先生の机の横に通った経験が有ります。『お子さんの状態が落ち着いているときには、決して無理強いせず、お子さんの話に
じっくりと耳を傾けて、その心の叫びを聞いてあげるようにしてください」とのご指摘は、お父さんお母さんにして頂きたい大切なことです。
禅の言葉に「啐啄同時」と言う教えが有ります。不登校の子供さんとお母さんに「機を得て両者相応じる得難い好機」啐啄同時が訪れる春になりますように心からお祈り申し上げます。
不登校の皆さんにも必ず春が来ますから、お父さんもお母さんも毎日大変ですが健康と体調管理に注意されて頑張って下さい。
啐啄同時
そったくどうじ 僧、鏡清に問う、学人啐す、請う師、啄せよ 清云く、還って活くることを得るや 僧云く、もし活せずんば、人に怪笑せられん 清云く、また是れ草裏の漢 碧巌録(へきがんろく)
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「啐」と「啄」
禅の言葉に「啐啄同時」というのがあります、5月は野鳥にとっては子育ての時期です、卵の中のヒナ鳥が殻を破ってまさに生まれ出ようとする時、卵の殻を内側から雛がコツコツとつつくことを「啐」といい、ちょうどその時、親鳥が外から殻をコツコツとつつくのを「啄」といいます。雛鳥が内側からつつく「啐」と親鳥が外側からつつく「啄」とによって殻が破れて中から雛鳥が出てくるのです。
両方が一致して雛が生まれる「機を得て両者相応じる得難い好機」のことを「啐啄同時」というのです。親鳥の啄が一瞬でもあやまると、中のヒナ鳥の命があぶない、早くてもいけない、遅くてもいけない、まことに大事なそれだけに危険な一瞬であり啐啄は同時でなくてはなりません。
啐啄同時 鏡清禅師 親鳥 雛 巣立ち 機縁
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