goo ヘルスケアより引用

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初診に適した科
[内科] ぞうけつかんさいぼういしょく
造血幹細胞移植![]() どんな治療法か
血液中には赤血球、白血球、血小板という3種類の細胞があり、それぞれ酸素の運搬、感染防御、止血という生命維持には欠くことのできないはたらきを担っています。そしてこれらの細胞はすべて造血幹細胞と呼ばれる細胞からつくられていることは、急性白血病の項で述べたとおりです。 数が著しく減ったり、質が悪くなった造血幹細胞を正常な造血幹細胞と入れ替える場合、造血幹細胞移植が必要です。重症再生不良性貧血(さいせいふりょうせいひんけつ)や骨髄異形成(こつずいいけいせい)症候群などがこれにあたります。 造血幹細胞移植の7~10日前から、患者さんには前処置(ぜんしょち)が行われます。この目的は悪性細胞を根絶することと、同種移植の場合は拒絶反応を防ぐことです。全身放射線照射(TBI)と大量抗がん薬投与、あるいは複数の抗がん薬の大量投与が標準的な方法ですが、最近ではその量を減らした骨髄非破壊的(こつずいひはかいてき)前処置(この前処置を用いた移植をミニ移植という)も用いられています(図11)。 HLA型が一致したドナーは兄弟姉妹で見つかる確率が大きかったのですが、最近の少子化のため、その確率は低下しています。そこで考え出されたのが骨髄バンク、臍帯血バンクです。 (執筆者:矢部麻理子、岡本真一郎) ![]() ![]() ![]() |