教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

防災ゼロメートルの日本列島<本澤二郎の「日本の風景」(3480)

2019年10月29日 21時50分00秒 | ブログ

防災ゼロメートル列島<本澤二郎の「日本の風景」(3480)より、転載させて頂きました。

<人命軽視NO1に躍り出た役者崩れ知事の千葉県>

 昨日、長野県と福島県の被災地を歩いてきた島根県の小松電機産業社長の小松さんと社員の小林君が、わざわざ東京湾道路を利用して、バスで袖ヶ浦に来たので、久しぶりにおしゃべりした。「五輪ができるか怪しい」と率直な感想を述べていた。ビジネスと平和運動を結び付けるという経営者の予感は鋭い。小林君は、屋根が飛ばされてブルーシートをかぶる防災ゼロメートルの

街並みを、カメラに収めていた。

 

 15号台風の際、雲隠れした役者崩れの森田千葉県知事は、その直後の19号台風と21号台風になすすべもなく、千葉県は人命軽視NO1に躍り出てしまった。県民の会話の一番は「温暖で住みよい千葉県のはずだったのに」が枕詞になっている。

 筆者も、15号の70メートル強風に、家ごと飛ばされるかもしれないという恐怖を味わったばかりである。来年はどうなるか?それにしても、防災ゼロメートルに墜落させた、安倍・自公内閣の人命軽視の政策に、怒り狂う国民は多い。

 

<放射能汚染物資1万トンを水源地に投棄した森田知事>

 ことし3月故郷に戻ると、恐ろしい事態が起きていることを知らされた。東電福島の放射能汚染物資1万トン以上が、こともあろうに水源地の産廃場に投機されていた。

 

 房総半島の生き物すべてを殺しかねない千葉県の政治と行政に対して、怒り狂う県民は少なくない。数十年後の千葉県に人間も住めなくなる。

 放射能に耐えられる免疫力などあろうはずもないのだから、これは想定できないことだったが、すでに強行されてしまっている。原状回復させるための裁判が行われているようだ。

 森田は、警察官の息子という。人命軽視も際立っている。防災ゼロメートルも合点するほかない。東電福島の千葉県化である。観光県・農業漁業県を返上する政策の強行に、県民は誰も知らなかった。アベ独裁どころではない。

 

<雨にも風にも無防備の房総半島>

 9月から10月にかけての巨大台風は、地球温暖化による。北極の氷も溶けている。ヒマラヤ山脈の氷塊も溶けている。海水温は上昇している。そこに熱帯低気圧が次々と発生する。

 

 地震だけではない。台風の備えもゼロの日本列島だが、その先陣を走る房総半島が証明された今回である。

 

 大豪雨で、河川が決壊・大洪水によって、住宅も田畑も土台から破壊された千葉県である。強風で住宅の屋根が吹き飛んでしまう、瓦が飛んでしまう恐怖も、現実化した。

 武器弾薬に特化してきたこの7年の安倍・自公の暴政に対して、大自然が怒りの鉄槌を食らわせた2019年ともなった。因果応報である。悪い因は、最悪の結果を招く。

 

<防災指定地区最小県は地価が大事とする政治と行政>

 知らなかったが千葉県は防災指定地区が一番少ないという。これは何を意味するのか。防災指定を受けると、地価に影響する。地価を吊り上げるために防災指定を回避する。

 これが千葉県の政治と行政なのだ。

 

 民度の低さを露呈している。人命軽視・人権軽視の千葉県なのだ。千葉県は、一番住みにくい県ということになろうか。悲しいし、恥ずかしい。

 千葉県に政治家が一人もいない。政治屋ばかりだ。小選挙区制の欠陥をまともに受けているのである。玉石混交も、すべてが石ころばかりといえる。そして行政の低さだ。

 

<東大法学部任せが間違いの元凶>

 「もう役者知事が10年も続けている」と今朝も友人が電話をしてきた。この無能無責任な森田が「行政を壊している。そんな森田を担ぐ県民も悪い」と断罪、ほかの県では見られない、とも。

 

 他方で「日本政治にしても、主権者が1億総白痴化以上に悪化している。ヒトラーも安倍も、民主主義が誕生させたことを忘れてはならない。信濃町が暴政を押し上げていることにも気づくべきだ」「東大法学部支配の官僚が、経済など分かろうはずがない。国策会社で成功した例は、日本合成ゴムただ一つ。原発は失敗した最悪の事例だ。日本どうするという再検証が急務である」とも指摘した。

  彼は三井物産のLNG開発を評価した。液化天然ガスを米国ルイジアナで始めた。これで1万人が雇用される。これの輸送船も開発されている。「日本の造船業の大手は敗北したが、常石造船や今治造船が頑張っている。高速医療船を作ると展望が開かれるだろう」とも。

 

<やくざを跋扈させる千葉県警と千葉県公安委員会>

 千葉県の低い民度には、やくざが跋扈している点を無視すべきではない。やくざにいい人間などいない。悪党の塊である。彼らの前では、魅力的な女性が安心して暮らせない、生きられない残酷な風土なのだ。

 

 「木更津レイプ殺人事件」がそれを象徴している。その原因は、警察や公安委員会がやくざと癒着していて、まともな捜査を怠っている、というよりもかばっている。捜査当局が犯罪社会を生み出しているという、さかさまのような風土と決めつけるべきだろう。

 れっきとしたやくざ代議士は、その前は千葉県議だった。いま彼の後継者が二人も国会議員になっている。国会議員とやくざが連携する千葉県に、法治という観念が、警察や検事にないかのようだ。そうした背景で、俳優崩れの知事が誕生し、もう10年だという。

 

 民主主義を壊している犯人は、警察と公安委員会と決めつけてもおかしくない。やくざに強姦された女性が110番通報した事例はゼロであろう。入れ墨と覚せい剤に屈服する女性ばかりの千葉県に、刑法も存在しないかのようだ。正義の警察官・公安委員を生み出せる民度に高める必要がある。

 

<徳洲会医療事故にもそっぽ向く捜査当局>

 徳洲会の医療事故は、どうやら日常茶飯事だ、と徳洲会の徳田虎雄の特別顧問をしていた清和会OBは指弾している。現に彼の身内は、四街道市にある徳洲会病院で事故死を強いられた。

 

 筆者の次男は、最初に市原の帝京で、最後は品川区大井の東芝病院で、入院直後に孤独死させられた。それでも反省も謝罪もしない。やむなく警視庁に刑事告訴したが、東京地検の松本朗という悪党検事が不起訴にした。これの衝撃で、母親で妻が重い病気にかかり、息子の後を追ってしまった。

 医療事故の無反省は、遺族の命も奪う恐ろしい犯罪である。清和会OBは、千葉県警に告訴したものの、担当した四街道署はまともな捜査もせずに「捜査打ち切り」を、遺族に電話1本で通告してきた。

 千葉県警は病院の味方をして、被害者の立場に立つことはない典型的な事例である。それに屈しない清和会OBは、千葉県警と千葉県公安委員会に本格的なメスを入れようとしている。関係方面の注目を集めている。

 千葉県政の狂いは、警察や公安委員会にまでも腐らせているらしい。

20191029日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

被災の爪痕残る千葉 冷たい雨が復旧妨げに

2019年10月29日 20時33分46秒 | ニュース

日テレNEWS24


茂原市では朝から冷たい雨が降っている。先週末の豪雨で豊田川が氾濫し、付近の住宅は浸水被害にあった。泥水につかってしまった家財道具が川沿いや家の前に出されている。

茂原市では、通行の妨げにならない範囲で家の前などに出された災害ゴミを27日から回収する取り組みを進めていて、29日も雨の中、トラックで回っているところだという。

一方で、この雨によって進められないのが消毒作業。乾燥していないと消毒の効果が出ないということで、市が行う消毒作業は中止となっている。

29日は雨だけでなく空気もひんやりと感じられるが、今後、寒さも被災地域では悩みの種となりそうだ。

1階が浸水したお宅を取材すると、給湯器やエアコンの室外機が全て水没してしまい、自宅でお風呂に入れない、暖房機が使えない状況だという。台風や豪雨がたびたび襲う千葉県では工事の依頼をしても、なかなか来てもらえないということで、こうした設備の復旧にも時間がかかるという。

度重なる災害によって復旧の足取りが重くなってしまっている現状がある。

そして、千葉県では29日、行方不明になっていた男女とみられる2人の遺体が見つかった。冷たい雨の中、復旧に向けた活動も続けられている。
 
シェア
 
ツイート
goo blog
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中1自殺、遺族へ調査報告拒む 熊本市教委「国の指針知らず」 な

2019年10月29日 13時43分36秒 | 受験・学校・学問

台風・大雨・災害に関するニュース

 2019/10/29 06:00

 熊本市の中学1年の男子生徒が4月、自宅マンションから飛び降りて死亡した事案を巡り、市教育委員会が原因などを調査した結果について、男子生徒の保護者への説明を拒否していたことが28日、分かった。文部科学省は自殺の背景調査に関する指針を定め、結果を遺族に説明するよう求めているが、市教委は「指針の存在を把握していなかった」と釈明している。

 男子生徒が飛び降りたのは入学式の1週間後だった。熊本県警は「自殺の可能性が強い」と判断。市教委は、いじめやトラブルがなかったか、男子生徒が通っていた小学校も含めて教師や児童生徒に聞き取り調査し、5月に「原因は学校生活に関係するものではない」との結論を出していた。

 男子生徒の母親は、「死」と記した小学6年時のノートが見つかったこと、当時の担任が別の複数の児童とトラブルを起こしていたことなどを市教委側に伝え、調査を要請。7月下旬に情報公開請求したところ、市教委は「自殺の原因は学校生活とは無関係と判断したため、調査資料は公開できない」と説明を拒否した。

 文科省が2014年に全国の教委に通知した「子供の自殺が起きたときの背景調査の指針」では、児童生徒の自死事案が発生した場合、原因にかかわらず学校が調査し、結果を教委や遺族に報告・説明するよう定めている。学校生活は保護者から見えない点も多く、「遺族の知りたい気持ちに応えつつ、再発防止の観点がないか探ることが目的」(同省)という。

 西日本新聞の取材に対し、市教委総合支援課は「取材を受けるまで指針の存在を把握していなかった」と釈明。文科省は毎年、会議などで周知するとしているが、同課は「情報の共有ができておらず、通知があった当時の担当者から引き継ぎもなかった」と答えた。

 文科省児童生徒課は「熊本市教委の一連の対応は理解しがたい」とコメント。男子生徒の母親は「一人で調べるには限界があり、何度も調査をお願いした。市教委の対応は信じられない」と話した。 (壇知里)

 教育行政の管理責任者の熊本市原教育委員会が、国の指針を知らなかったでは済まされない問題です。
勉強不足でしたでは、自殺した児童が浮かばれずまさに責任放棄です。
 
 
 
 
goo blog
  •  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トランプ米大統領は安倍晋三首相を「とても良い友人」と呼び「ハッピーバースデー!彼は今日で39歳になった」と半月遅れの誕生日を祝った。この言葉は、安倍晋三首相を超恐怖に陥れている

2019年10月29日 13時37分50秒 | 国際・政治
 
 

トランプ米大統領は安倍晋三首相を「とても良い友人」と呼び「ハッピーバースデー!彼は今日で39歳になった」と半月遅れの誕生日を祝った。この言葉は、安倍晋三首相を超恐怖に陥れている

2019年10月29日 06時20分34秒 | 政治
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
トランプ米大統領は安倍晋三首相を「とても良い友人」と呼び「ハッピーバースデー!彼は今日で39歳になった」と半月遅れの誕生日を祝った。この言葉は、安倍晋三首相を超恐怖に陥れている

◆〔特別情報〕
 安倍晋三首相の「年貢の納め時」が遂に決まった。トランプ米大統領は10月7日、ホワイトハウスで行われた日米貿易協定の署名式典での挨拶のなかで「とても良い友人」と呼び「ハッピーバースデー!彼は今日で39歳になった」と半月遅れの誕生日を祝った。1954年9月21日生まれの安倍晋三首相は現在65歳なので、トランプ大統領の発言の意図が不可解で話題を呼んだ。しかし、この言葉は、安倍晋三首相を超恐怖に陥れている。「39歳」はバーコードの規格である「Code39」を意味し、バーコードは「檻の中」、つまり「逮捕」を意味しているからである。そのことを知った安倍晋三首相は、米国のある超大物人物に泣きついたのだが。日本の政局は。これは、自民党派閥「志帥会」(会長:二階俊博幹事長)と「志公会」(会長:麻生太郎副総理兼財務相)に深く食い込んでいる政界事情に詳しい専門家のトップ情報である。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
携帯電話からのアクセスはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
携帯電話から有料ブログへのご登録

「板垣英憲情報局」はメルマガ(有料)での配信もしております。
お申し込みはこちら↓


板垣英憲マスコミ事務所からも配信しております。
お申し込みフォーム

南北首脳会談から米朝会談を経て南北統一へ、そして中国の民主化のシナリオが書かれています。このときから始まっていました。必読です。


日本の覚悟 イルミナティ解体 「新機軸」発動 人類補完計画 この一大事に世界を救う盟主となる
クリエーター情報なし
ヒカルランド


中国4分割と韓国消滅 ロスチャイルドによる衝撃の地球大改造プラン 金塊大国日本が《NEW大東亜共栄圏》の核になる (超☆はらはら)
板垣 英憲
ヒカルランド


その改訂版がこれ。併せてお読み頂きたい。

[新装完全版]ロスチャイルドによる衝撃の地球大改造プラン 米国とイスラエルの力を借りて皇国の理念「NEW八紘一宇とNEW大東亜共栄圏」の実現へと向かうNIPPON!
クリエーター情報なし
ヒカルランド




第95回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
2019年11月9日 (土)
13時30分~16時45分
演題「れいわ新選組・山本太郎が遂に安倍長期政権を倒す」
~選挙の神様「小沢一郎衆院議員」直伝「選挙戦術10か条」の秘密とは?

会 場 小石川後楽園内「涵徳亭」(円月・不老)
参加費 2,000円


にほんブログ村 政治ブログへ
オフレコ懇談会
2019年11月16日(土)13時~16時
元毎日新聞記者・政治経済評論家歴45年!
板垣英憲が伝授する「必勝!」のための情報キャッチ術・情勢判断学~情報4重層「表・裏・陰・闇」とジレンマ情勢予測秘術
会 場 都内某所
参加費 5,000円
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風で倒壊のゴルフ練習場鉄柱、撤去始まる…住民「先のことは考えられない」

2019年10月29日 13時14分16秒 | ニュース

 

 

 

 
読売新聞10月28日(月)20時23分
<iframe id="aswift_0" name="aswift_0" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" width="728" height="90"></iframe>

画像:撤去作業が始まったゴルフ練習場の鉄柱(28日午前、千葉県市原市で)=関口寛人撮影

撤去作業が始まったゴルフ練習場の鉄柱(28日午前、千葉県市原市で)=関口寛人撮影

 

 9月の台風15号の強風で倒壊した千葉県市原市五井のゴルフ練習場「市原ゴルフガーデン」の鉄柱を撤去する作業が28日に始まり、初日は駐車場などに倒れた3本を撤去した。12月14日までに作業を終える予定。

 練習場の運営会社から依頼を受けた解体工事業者がクレーン車などを搬入。28日は倒れた鉄柱をクレーンでつるして重機で切断し、3本を練習場に移した。今後、住宅に倒れた鉄柱についても、損傷が進まないように注意しながら撤去作業を進める。

 自宅2階が被害を受けた男性(62)は、妻(57)と作業を見守った。「やっと始まった。引っ越すかどうか、補償はどうなるのか、先のことは考えられない」と話した。

 倒壊は9月9日未明に発生。高さ最大約40メートルの鉄柱13本が約100メートルにわたってネットごと倒れ、住宅22棟が被害を受けた。

COPYRIGHT THE YOMIURI SHIMBUN

 

鉄塔撤去の工事遅すぎた言えます。

危険な二次被害が、起こることも予測すべきでした。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「植草一秀の『知られざる真実』」 「食べてはいけない」トップ5はこれだ              第2467号

2019年10月29日 12時30分33秒 | ブログ

曲学阿世:真実を追求し、虚実の世間に迎合するようなことはしたくない。

真実を曲解し不正な情報によって世間の人々にこびへつらい、世間にとり入れられるような、ことはしたくない。』より、転載させて頂きました。

 
 

「食べてはいけない」トップ5はこれだ

2019年10月29日 09時15分40秒 | 政治

                                

                                 

                      「植草一秀の『知られざる真実』」
                                   2019/10/28
           「食べてはいけない」トップ5はこれだ
             第2467号
   ウェブで読む

https://foomii.com/00050/2019102819000059785──────────────────────────────────── 11月3日(日)午後2時から4時、東京飯田橋、水道橋、九段下から7~8 分の場所にある「東京しごとセンター」地下講堂で、

安田節子氏による新著
『食べものが劣化する日本』 (食べもの通信社、本体1400円)https://amzn.to/2m28w6b
の出版記念講演会が開催される。
参加費は1000円(資料代)
https://www.tabemonotuushin.co.jp/
私たちの命と健康の源である食べものについて極めて有益なご高話を聴くこと ができるだろう。
新著については、すでに本ブログ、メルマガで紹介させていただいたが、食の 安全、安心に関する主要な重要事項が網羅されている。
私たちの食べものを取り巻く環境は日増しに悪化している。
食べものは私たちの命と健康の源泉であるが、同時に、落命と病気の源泉でも ある。
『食べものが劣化する日本』というタイトルが示すように、日本における食べ もの事情は、落命と病気の方向にまっしぐらに突き進んでいる。
この現実をすべての市民が知っておかねばならない。
本来は、政府が主権者の命と健康を守る役割を果たすべきだが、現実には政府 が主権者の側に立っていない。
ここに重大な問題がある。

日本の穀物自給率は世界125位である。
食料自給率は1960年に80%だったのが2018年には37%にまで低下 している。
これこそ究極の安全保障の危機である。
CIA報告書は「食料は戦略兵器」であると明記している。
国民の命と健康を守るには、安全な食料を確保することが必要不可欠だ。
だから、どの国も農林水産業を守り、国民の生存の源泉を手厚く保護してい る。
農林水産業の保護をせずに食料自給率の低下を放置する日本の政府は、国民の 敵としか言いようがない。
この危うい日本の食料安全保障の現状にあって、唯一高い自給率を維持してき たのがコメである。
しかし、安倍内閣はコメの自給を支えてきたコメの種子の公的管理を破壊して しまった。
種子法廃止は種子ビジネスを独占的に支配するハゲタカ資本の要求に沿うもの である。
日本の主権者の利益ではなく、ハゲタカ資本の利益を優先する。
これが安倍内閣の基本スタンスなのだ。

韓国は米国によってFTAを締結させられた。
そのFTAにISD条項が盛り込まれた。
ISD条項は、ある国に投資した投資家が、投資先国政府の制度によって損害 を蒙ったと判断する場合に、投資先国政府に損害賠償を請求する訴訟制度であ る。
その審理は世界銀行傘下の仲裁廷が行う。
仲裁廷は大資本の意向に左右されやすい特性を有する。
韓国では、学校給食に地元の農産物を優先して使う地産地消条例が制定されて いた。
しかし、2012年3月に発行した韓米FTAにISD条項が盛り込まれ、地 産地消条例が米国農産物を不当に排除するとの理由で韓国政府が提訴される危 険が浮上した。
この危機に対応して、韓国政府は自治体に対して地産地消条例をやめるよう指 示した。
この局面で見事な対応を示したのが韓国自治体だった。
9割の自治体が、地産地消条例を有機農産物条例に改変したのである。
有機農産物を学校給食に用いるとの条例は米国農産物を差別するものでない。
しかし、有機農産物条例を守るには、化学肥料使用、農薬使用、遺伝子組み換 え作物では対応できない。
こうして、韓国は米韓FTAがもたらす危機を見事に跳ね返した。
このことも著書のなかで触れられている。
いまこそ、日本の有機農業大国を目指すべきである。
有益な講演会にぜひお運び賜りたい。

日本の農耕地における単位面積当たりの農薬使用量はOECD34ヵ国のなか で第2位の地位を示す。
まったく自慢にならない。
かつての日本は食料の安全性基準で厳格な国だった。
ところが、過去30年間にその伝統が完全に崩壊してしまったのだ。
理由は単純だ。
日本政府が日本の主権者の利益ではなく、ハゲタカ資本の利益を優先し続けて きたからだ。
日本の農業では、大量の化学肥料、大量の農薬が用いられ、食料自給率が大幅 に低下して、遺伝子組み換え食品の比率が急上昇している。
これが私たちの命と健康を確実に蝕んでいる。
この流れに立ち向かうのが「有機農業大国」の提案だ。
有機農産物の定義は
「化学肥料および農薬を使用しない。
遺伝子組み換え技術を使用しない。」
である。

この有機農産物がいま、世界中で脚光を浴びている。
安田氏の著書では、各国の全農地に占める有機農業面積比率が示されている。
イタリア14.5%、ドイツ7.5%、フランス5.5%に対し、
韓国1.2%、日本0.4%である。
残念ながら、日本は有機農業超小国なのだ。
韓国の有機農業面積比率も高くはないが、1997年に環境農業育成法を成立 させて有機農業面積比率を上昇させている。
ところが、日本では有機農業ではなく、特別栽培農産物が奨励されていると安 田氏は指摘する。
特別栽培農産物は、栽培期間中、農薬や化学肥料を地域の慣行的使用回数の5 割以下に減らすもので、農薬・化学肥料の大量使用農業に比べればましではあ るが、基本は農薬・化学肥料依存農業である。
農薬がもたらす弊害は深刻度を増している。
日本ではホームセンターで販売が野放しにされているグリホサート農薬=ラウ ンドアップが、世界的には使用禁止の方向にある。
ネオニコチノイド系農薬の影響で北半球のミツバチが4分の1に減少してし まったとされる。
ネオニコチノイド系農薬は神経毒性を特徴とする極めて危険性の高い農薬だ。

遺伝子組み換え食品の有害性が懸念されていることも周知の事実だ。
遺伝子組み換え食品を推進する巨大資本は、「科学的に立証されない限りは危 険とは言えない」の主張を繰り返す。
これが「科学主義」と呼ばれるものだが、その意味は、「毒だと判明するまで は食べ続けろ」というものだ。
逆に毒性が懸念されるものについては、「安全性が立証されるまでは禁止して おく」というのが「予防原則」に基づく対応だ。
米国が「科学主義」を主張し、欧州は「予防原則」を基礎に置く。
どちらの姿勢が食の安全を確保するものであるかは自明である。
ところが、日本政府はハゲタカ資本の言いなりになって、米国流の「科学主 義」を基本に据えて、使用規制を強化ではなく大幅緩和している。

2018年8月、米国カリフォルニア州地裁はグリホサートの発がん性を認定 し、グリホサート使用によって悪性リンパ腫を発症した校庭管理人ドウェイン ・ジョンソン氏に対する320億円の損害賠償を命じる判決を示した。
グリホサートの開発メーカーである米モンサント社を買収したドイツのバイエ ル社は同様の訴訟案件を数千も抱えることになり、株価急落に直面している。
世界各国がグリホサート使用規制を強化しているなかで、日本政府は驚くべき ことに2017年、グリホサート残留基準を大幅に緩和した。
小麦は6倍、ソバとライ麦は150倍の濃度を容認した。
日本政府は濃度規制を大幅緩和しただけでなく、使用を認可するグリホサート 製剤の新種も拡大させている。
食の安全を確保するために各国が規制を強化するなかで、日本だけがひたすら 規制緩和の動きを強めている。
政府を刷新することが求められるが、現政権が存続する間も私たちは対応を休 むわけにはいかない。
最大の対抗手段は、私たちが危険性のある食べものを拒絶することだ。
消費者が拒絶すれば、生産者はこれに対応せざるを得なくなる。
これが消費者主権の考え方だ。
『食べものが劣化する日本』の現状を知り、私たちにできる行動を実践してゆ かねばならない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

HOME 天木直人のブログ バグダディだという証拠を見せろと言い出したロシア

2019年10月29日 12時20分09秒 | 受験・学校・学問

 

バグダディだという証拠を見せろと言い出したロシア

2019-10-29
 
 誰かが言いださないかと思っていたら、ロシアがはやばやとその期待に応えてくれた。

 きょう10月29日の朝日が報じた。

 ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は27日、米軍が作戦を行ったとされる地域は、過激派組織「シャーム解放委員会」(旧ヌスラ戦線)が支配しており、バグダディ容疑者が潜伏するのは困難だとした上で、「米国は直接的な証拠を提示すべきだ」と語ったというのだ。

 私には、どう見ても、メディアが流す二つの画像のバグダディ容疑者は別人に映る。

 すなわち演説をしているかつてのバグダディと、殺害される直前のバグダディの二人は、全く違う人物のように見える。

 いつものトランプ大統領なら、そんな言いがかりなどフェイクだ、と即座に切り捨てるところだ。

 しかし、このロシア報道官の指摘には沈黙するだろう。

 もし反論すれば、最後はプーチン大統領が出てきて、ロシア疑惑をばらすぞと言い出しかねないからだ。

 トランプ大統領はプーチン大統領に急所を握られたままだ。

 トランプ大統領の致命的弱点はそこにある(了)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

HOME 天木直人のブログ 選挙後も続く醜い埼玉参院補選はこの国の政治の合わ...

2019年10月29日 12時16分11秒 | 国際・政治
 
選挙後も続く醜い埼玉参院補選はこの国の政治の合わせ鏡だ
2019-10-29
 
私は今度の埼玉参院補選について、史上まれに見る醜い選挙だと書いた。

 知事選を見送って野党候補を応援した上田氏が、その見返りに今度は埼玉参院補選の野党統一候補になろうとしたからだ。

 それに自民党が相乗りして、対立候補が不在の選挙になったからだ。

 さらに言えば、上田候補は、野党統一候補になりながら、自分は改憲論者だと選挙前に公言し、それを歓迎した自民党が、ますます上田候補を応援したからだ。

 こんな選挙ほど不毛な選挙はない。

 だからこそ有権者の5人に1人しか投票しなかったのだ。

 ところが、醜い埼玉参院補選は選挙後も続く。

 完全無所属と言って選挙に臨んだ上田候補が、当選したとたん、いつまでも無所属ではありえないと言い出した。

 それを聞いた自民党の二階幹事長が、いつでも歓迎するとエールを送り、あわてた野党との綱引きが始まったというのだ。

 これほど醜い埼玉参院補選はない。

 そして、その醜さは、今の日本の政治の醜さの合わせ鏡だ。

 その醜さは、政治家たちの政権ほしさの裏返しだ。

 かつて55体制と言われた自民党と社会党の対決の時代は、こんなことはなかった。

 万年野党の社会党は、野党の武器を最大に発揮して、自民党の歯止め役を果たした。

 その社会党が自民党と連立を組み、野党を放棄した時から、日本の政治が壊れたのだ。

 そして社会党が流れ込んだ民主党が選挙で政権を取り、権力のうまみを知った。

 その民主党が自民党との権力の奪い合いに敗れた時から、政権交代と言う名の、政権欲しさのための、政策を棚に上げた選挙協力という野合が始まったのだ。

 いまでは、かつて唯一の野党を誇りとして権力批判に徹していた共産党までもが、政権政党の恩恵にあずからなければ損だと言わんばかりに、なりふり構わず連立政権に固執するようになり、社会党の二の舞を演じようとしている。

 選挙で敗れて下野した自民党が、二度と政権を野党に渡さないと、選挙に勝つことをすべてを優先するのは言わずもがなだ。

 権力のうまみに群がる政治家たちばかりになってしまった政治が、醜くなるのは無理もない。

 この醜さは、永久に繰り返されるだろう。

 その行き着く先は日本という国の分断であり、崩壊だ。

 その時こそ、与野党を超えた挙国一致の非常事態・救国政権が不可避になる。

 そんな事態が来る前に、政治家たちは保身を捨てて、国民のための政治を始めなければいけない。

 その時は今しかない(了)¦

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

緒方貞子さん死去 元国連難民高等弁務官、92歳

2019年10月29日 11時36分28秒 | 国際・政治

緒方貞子さん死去 元国連難民高等弁務官、92歳

朝日新聞デジタル

 10/29(火) 11:03|Yahoo!ニュース 

緒方貞子さん=2016年5月撮影

 国連難民高等弁務官や国際協力機構(JICA)理事長として活躍した緒方貞子さんが死去したことが政府関係者の話で分かった。92歳だった。

 1927年、東京都出身。聖心女子大学を卒業後、米国ジョージタウン大学、カリフォルニア大学バークリー校で政治学博士号を取得。76年に日本初の女性国連公使となり、国連人権委員会日本政府代表、上智大教授などを歴任した。

 91年1月に国連難民高等弁務官に就任。2003年から12年までJICA理事長を務めた。

朝日新聞社

 

お疲れ様で、ごさいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする