教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

特設台風・大雨・災害 関連ニュース “1編成で33億円” 北陸新幹線大打撃 全面再開めど立たず

2019年10月14日 14時03分46秒 | 受験・学校・学問
特設台風・大雨・災害 関連ニュース
“1編成で33億円” 北陸新幹線大打撃 全面再開めど立たず
FNN PRIME2019年10月14日12時21分

『“1編成で33億円” 北陸新幹線大打撃 全面再開めど立たず
台風の影響で、14日午前11時半現在も、一部の新幹線では運転見合わせが続いている。

長野市の千曲川が氾濫し、JR東日本の「長野新幹線車両センター」が浸水したことで、北陸新幹線は、全車両の3分の1にあたる10編成、あわせて120両が被害を受けた。

1編成の製造費は、およそ33億円かかるという。

現在も運転再開のめどが立っておらず、長野 - 糸魚川間で終日運転を見合わせる。

東京 - 長野間は、列車の本数を減らして折り返し運転を行っている。

一方、高速道路でも、中央道・八王子インターチェンジと大月インターチェンジ間などで通行止めが続いている。』

自然災害の台風19号による北陸新幹線の大損害です。
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台風被災地再び試練 ブルーシート飛ばされ、農産物にも打撃 千葉

2019年10月14日 12時51分04秒 | ニュース

2019/10/14 09:53毎日新聞

台風被災地再び試練 ブルーシート飛ばされ、農産物にも打撃 千葉

台風15号で被災し屋根にかけたブルーシートが台風19号の強風で飛ばされ、再度かけ直す住民=千葉県鋸南町で2019年10月13日午前8時46分、手塚耕一郎撮影
(毎日新聞)
 台風19号の通過から一夜明けた13日、千葉県内の被害状況が明らかになってきた。12日午前には市原市で竜巻とみられる突風が発生して1人が死亡し、けが人も複数出た。台風15号の爪痕が残る県南部では住宅のブルーシートが飛ばされ、被災者からはため息が漏れた。

 銚子地方気象台によると、12日の最大瞬間風速は千葉市中央区40・3メートル▽勝浦市36・7メートル▽銚子市36・1メートル――で、1時間雨量は館山市25・0ミリ▽我孫子市22・0ミリ▽市原市21・5ミリ――だった。

 県によると、13日午後4時現在、人的被害は死亡1人、重傷1人、軽傷19人。市原市下野で竜巻とみられる突風により横転した車から発見された男性(50)が死亡し、南房総市検儀谷(けぎや)では強風にあおられて転倒した男性(74)が頭に重傷を負った。

 住宅被害は計105棟に上った。内訳は全壊9棟▽半壊23棟▽一部損壊72棟▽床下浸水1棟。市原市内は86棟(全壊9棟、半壊23棟、一部損壊54棟)で、全て突風によるとみられる。県は台風15号で半壊や一部損壊となった住宅のうち台風19号により損壊程度がより大きくなった住宅を集計し今後、公表することにしている。

 停電は13日午前1時に南房総市や市原市などで最大13万8500戸に上った。停電に伴う断水も同日午後2時に君津市や南房総市など8市町に及び、約1700戸となった。

 南房総、富津両市は避難指示、45市町村は避難勧告を発令。避難所は最大829カ所で、12日午後8時には最大となる約4万7000人が身を寄せた。

 農林水産業への被害も県内全域で確認された。県農林水産政策課によると、被害額は不明だが、ビニールハウスの破損が船橋市や富里市など32市町村、キャベツやネギなどの露地野菜の被害が習志野市や松戸市など33市町村で確認されたほか、水産業でも木更津市や富津市などで漁港や漁船、ノリ養殖施設の被害があった。【町野幸】

 館山市や鋸南町では応急処置のブルーシートが飛ばされた家が目立ち、9月の台風15号に続いて被害を受けた住民たちはやりきれない表情を浮かべた。

 自宅の屋根などが壊れた同市布良の嶋田信子さん(57)は12日朝から市立房南学園に避難した。同日午後6時20分ごろには最大震度4の地震も起き、「最初は風の揺れかと思った」と話した。

 13日朝に戻った自宅は新たに瓦がはがれ落ちるなど被害が拡大していたが、「前の台風に比べれば被害は軽い。精神的に参っている住民も多いと思うが、支え合って乗り越えたい」と前を向いた。
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ホーム山内康一ブログ 『 蟷螂の斧 』政治の動きと分析 ポピュリズムとカリスマ指導者

2019年10月14日 12時25分22秒 | 国際・政治
立憲民主党福岡3区(福岡市早良区・西区・城南区の一部、糸島市)

山内 康一
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ポピュリズムとカリスマ指導者
2019年 10月07日
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ここ数年間いちばん気になっているテーマは「ポピュリズム政治」です。トランプ大統領誕生以来、ポピュリズム政治の弊害や危険性などについて考え続けています。イタリアの五つ星運動、ウクライナのお笑い芸人出身の大統領など、世界ではポピュリズム政治の波が来ている感じがします。世界に広がるポピュリズム政治の波が日本にも来ているのかもしれません。だとすれば、ポピュリズム政治とどう向き合うべきなのかを真剣に考えなくてはいけないと思います。

ポピュリズム政治は必ずと言ってよいほど、カリスマ政治家がリードします。それもアウトサイダー的な立ち位置のカリスマ指導者が現れると、ポピュリズム政治が本格化します。

政治にカリスマを求める人は多いです。閉塞した時代には、カリスマ願望、あるいは、強いリーダー願望が出てくることが多いです。カリスマ的な強いリーダーをもてはやすということでいえば、少し前だと小泉純一郎総理、大阪維新の会の橋下徹市長などが、その例といえるのかもしれません。

しかし、カリスマ的指導者や強いリーダーは、歴史をひも解くと危険なケースもあります。国家を救ったカリスマ的指導者もいるでしょうが、むしろカリスマ的指導者が国家を破滅に追い込むケースの方が多いかもしれません。

たとえば、第二次世界大戦においては、国家を破滅させたカリスマ指導者がヒトラーで、国家を救ったカリスマ指導者がチャーチルかもしれません。

もっともチャーチル首相は、最初から国民的な人気があったわけではありません(=ポピュリズム政治家の要件を満たしていません)。チャーチルは戦時指導者として頭角を現したおかげでカリスマになり、戦争の勝利が確定するとすぐに総選挙で負けて下野しました。英国の有権者は「チャーチルは戦時指導者には適しているが、平時指導者には向いていない」という絶妙の判断を下しましたが、あっさり選挙に負ける指導者は「カリスマ的」とは言えません。すると第二次世界時の最大のカリスマはヒトラーで、それに続くのがスターリンや毛沢東という感じになるかと思います。

日本では「マネジメントを発明した人」として有名なピーター・ドラッカーが、最初に有名になったのはファシズムについての著書でした。ユダヤ人のドラッカーは、ナチスの迫害が始まってドイツから英国に移り、その後に米国に移住しました。ドラッカーは1939年に著書の「経済人の終わり」で、「全体主義はなぜ生まれたか」について書きました。同書はチャーチル首相に激賞され、陸軍士官学校の卒業生の必読書とされました。そのドラッカーは次のように言います。

真の指導者はカリスマで導くのではない。カリスマほど胡散臭いものはない。真に力のある指導者は献身と勤勉によって導き、すべてを掌握しようとせず、チームをつくる。手練手管ではなく誠意で支配する。真の指導者は利口ではなく、純粋で誠実である。

チャーチルの戦時内閣は超党派で構成され、「強引な指導者」という印象が強いチャーチルですが、実は上手にコンセンサスをつくる才能もありました。歴史を俯瞰する大局観と使命感を持ち、言葉の力で国民を説得し指導しましたが、チームプレイヤーとしても優秀だったと思います。

偉大なリーダーやカリスマといった呼び方がもてはやされてきたが、すべて危険で馬鹿げた考えだ。誰もがリーダーを望むが、ヒトラーやスターリン、毛沢東らを持ち出すまでもなく、過去100年間の歴史の中で、誤ったリーダーの例を数えきれないほど見てきた。われわれに必要なのは、リーダーを待望する姿勢ではなく、リーダーの登場を恐れることである。「彼らが象徴しているもの」や「彼らが代弁する価値」が信頼に値するか、それを見極めることである。カリスマ性というものに対しては、不快感を抱くべきである。

高校時代からドラッカーファンだった私は、ドラッカーの教えに従い、カリスマ指導者に警戒感を持つようになりました。また、ポピュリストのカリスマ政治家は、多くの場合、シンプルなメッセージで国民に訴えます。シンプルなメッセージの方が、伝わりやすく、広げやすいのは間違いありません。

単純なシングルイシュー的なメッセージほど、簡単に伝わり広まります。シンプルなメッセージや主張には眉唾で臨むのが正しい態度だと思います。

私の好きなジャレド・ダイアモンドは次のように言います。

人生は複雑である。誰かが単純な答えを出してきたら、それは間違った答えだ。複雑さを恐れずに答えを探せ。

これを政治の文脈で言い換えて;

政治は複雑である。誰かが単純な答えを出してきたら、それは間違った答えだ。複雑さを恐れずに答えを探せ。

と言ってもよいでしょう。

政治や社会、経済は、とても複雑です。わかりやすいメッセージには警戒が必要です。むかしから「数字のウソ、統計のウソ」と言います。単純なメッセージに具体的な数字を入れて、本当っぽくする手法にも注意が必要です。カリスマ政治家に期待するのはやめ、単純なメッセージを警戒し、複雑な社会や経済を単純化しすぎないことが大切だと思います。複雑さから逃げずに、複雑な事象を複雑なままに把握する自制心が、政治には必要だと思います。

ちなみに 私、カリスマ性ないですけど、何か?
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2019年10月14日 12時15分45秒 | 国際・政治
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ポピュリズムとカリスマ指導者
2019年 10月07日
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ここ数年間いちばん気になっているテーマは「ポピュリズム政治」です。トランプ大統領誕生以来、ポピュリズム政治の弊害や危険性などについて考え続けています。イタリアの五つ星運動、ウクライナのお笑い芸人出身の大統領など、世界ではポピュリズム政治の波が来ている感じがします。世界に広がるポピュリズム政治の波が日本にも来ているのかもしれません。だとすれば、ポピュリズム政治とどう向き合うべきなのかを真剣に考えなくてはいけないと思います。

ポピュリズム政治は必ずと言ってよいほど、カリスマ政治家がリードします。それもアウトサイダー的な立ち位置のカリスマ指導者が現れると、ポピュリズム政治が本格化します。

政治にカリスマを求める人は多いです。閉塞した時代には、カリスマ願望、あるいは、強いリーダー願望が出てくることが多いです。カリスマ的な強いリーダーをもてはやすということでいえば、少し前だと小泉純一郎総理、大阪維新の会の橋下徹市長などが、その例といえるのかもしれません。

しかし、カリスマ的指導者や強いリーダーは、歴史をひも解くと危険なケースもあります。国家を救ったカリスマ的指導者もいるでしょうが、むしろカリスマ的指導者が国家を破滅に追い込むケースの方が多いかもしれません。

たとえば、第二次世界大戦においては、国家を破滅させたカリスマ指導者がヒトラーで、国家を救ったカリスマ指導者がチャーチルかもしれません。

もっともチャーチル首相は、最初から国民的な人気があったわけではありません(=ポピュリズム政治家の要件を満たしていません)。チャーチルは戦時指導者として頭角を現したおかげでカリスマになり、戦争の勝利が確定するとすぐに総選挙で負けて下野しました。英国の有権者は「チャーチルは戦時指導者には適しているが、平時指導者には向いていない」という絶妙の判断を下しましたが、あっさり選挙に負ける指導者は「カリスマ的」とは言えません。すると第二次世界時の最大のカリスマはヒトラーで、それに続くのがスターリンや毛沢東という感じになるかと思います。

日本では「マネジメントを発明した人」として有名なピーター・ドラッカーが、最初に有名になったのはファシズムについての著書でした。ユダヤ人のドラッカーは、ナチスの迫害が始まってドイツから英国に移り、その後に米国に移住しました。ドラッカーは1939年に著書の「経済人の終わり」で、「全体主義はなぜ生まれたか」について書きました。同書はチャーチル首相に激賞され、陸軍士官学校の卒業生の必読書とされました。そのドラッカーは次のように言います。

真の指導者はカリスマで導くのではない。カリスマほど胡散臭いものはない。真に力のある指導者は献身と勤勉によって導き、すべてを掌握しようとせず、チームをつくる。手練手管ではなく誠意で支配する。真の指導者は利口ではなく、純粋で誠実である。

チャーチルの戦時内閣は超党派で構成され、「強引な指導者」という印象が強いチャーチルですが、実は上手にコンセンサスをつくる才能もありました。歴史を俯瞰する大局観と使命感を持ち、言葉の力で国民を説得し指導しましたが、チームプレイヤーとしても優秀だったと思います。

偉大なリーダーやカリスマといった呼び方がもてはやされてきたが、すべて危険で馬鹿げた考えだ。誰もがリーダーを望むが、ヒトラーやスターリン、毛沢東らを持ち出すまでもなく、過去100年間の歴史の中で、誤ったリーダーの例を数えきれないほど見てきた。われわれに必要なのは、リーダーを待望する姿勢ではなく、リーダーの登場を恐れることである。「彼らが象徴しているもの」や「彼らが代弁する価値」が信頼に値するか、それを見極めることである。カリスマ性というものに対しては、不快感を抱くべきである。

高校時代からドラッカーファンだった私は、ドラッカーの教えに従い、カリスマ指導者に警戒感を持つようになりました。また、ポピュリストのカリスマ政治家は、多くの場合、シンプルなメッセージで国民に訴えます。シンプルなメッセージの方が、伝わりやすく、広げやすいのは間違いありません。

単純なシングルイシュー的なメッセージほど、簡単に伝わり広まります。シンプルなメッセージや主張には眉唾で臨むのが正しい態度だと思います。

私の好きなジャレド・ダイアモンドは次のように言います。

人生は複雑である。誰かが単純な答えを出してきたら、それは間違った答えだ。複雑さを恐れずに答えを探せ。

これを政治の文脈で言い換えて;

政治は複雑である。誰かが単純な答えを出してきたら、それは間違った答えだ。複雑さを恐れずに答えを探せ。

と言ってもよいでしょう。

政治や社会、経済は、とても複雑です。わかりやすいメッセージには警戒が必要です。むかしから「数字のウソ、統計のウソ」と言います。単純なメッセージに具体的な数字を入れて、本当っぽくする手法にも注意が必要です。カリスマ政治家に期待するのはやめ、単純なメッセージを警戒し、複雑な社会や経済を単純化しすぎないことが大切だと思います。複雑さから逃げずに、複雑な事象を複雑なままに把握する自制心が、政治には必要だと思います。

ちなみに 私、カリスマ性ないですけど、何か?

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ホーム山内康一ブログ 『 蟷螂の斧 』国会だより:衆議院議員の仕事 臨時国会が始まりました。

2019年10月14日 11時52分14秒 | 国際・政治
立憲民主党福岡3区(福岡市早良区・西区・城南区の一部、糸島市)

山内 康一
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臨時国会が始まりました。
2019年 10月04日
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本日(10月4日)臨時国会が始まりました。初日は安倍総理の所信表明演説がありましたが、ピント外れでぱっとしない内容でした。論評に値しないくらい空疎な演説でした。特に最後の部分は、100年前のパリ講和会議の日本の「人種平等」提案の話を強引に憲法改正に結び付け、意味不明の終わり方でした。

今国会から立憲民主党、国民民主党、社民党、社会保障を立て直す国民会議の4つの会派で合同会派(統一会派)を結成し、衆議院議員120人の大きな会派になりました。

衆議院本会議が始まる前には「代議士会」という衆議院議員全員が参加する会を開くのですが、今日は4つの会派の代表がそれぞれあいさつし、関電問題はじめ政府の問題点を追及し、政府の監視の役割を果たしていくことを確認しました。

代議士会も立憲民主党だけのときに比べて、かなり人数が多くなりました。本会議場の議席も席替えがあり、右隣りは国民民主党の議員になりました。だいぶ国会の風景が変わりました。

衆議院の所属委員会の配置換えがあり、内閣委員会から外れて外務委員会に移りました。外務委員会には10年ぶりに戻ることになります。もともとODAや難民問題、外交に関心があって国会議員を志したわけで、本来やりたかった分野の担当をさせてもらえることになりました。素直にうれしいです。

衆議院の外務委員会の理事になると、ほぼ自動的に党の外交部会長になります。正式にはまだ決まっていませんが、おそらくそうなります。これまで以上に外交政策に関わる機会ができてよかったです。

また、今国会では日米貿易協定を審議するので、外務委員会は注目されます。トランプ大統領の言いなりに不利な条件を飲まされたように見受けられます。党をあげて問題点をしっかり委員会審議のなかで追及していきたいと思います。がんばります。

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2019/10/14 「越水」は天災だが「堤防決壊」は人災である • 第2455号

2019年10月14日 11時14分39秒 | 国際・政治
「植草一秀の『知られざる真実』」
2019/10/14
「越水」は天災だが「堤防決壊」は人災である
              第2455号
   ウェブで読む:https://foomii.com/00050/2019101406000059336 より、転載させて頂きました。

台風19号による被害が広がっている。
台風接近に伴い、初期から中期に集中豪雨に見舞われた静岡、神奈川、東京に おいては、記録的な豪雨に見舞われながらも、大河川の堤防決壊等の事態が回 避された。
しかし、台風の移動に伴い中期から後期に豪雨に見舞われた埼玉、長野、栃 木、茨城、宮城、福島などの地域で河川の氾濫が相次ぎ、21河川の24箇所 で堤防が決壊した。
川の水量が増大して水が堤防を乗り越える「越水」によって発生する浸水と、 川の水量増加によって堤防が壊れる「決壊」によって発生する浸水とでは、被 害に著しい差が生じる。
国が管理する大河川では、長野県千曲川(信濃川)で発生した大規模な堤防決 壊など、埼玉、長野、茨城、宮城などの7河川の7箇所で堤防決壊が生じた。
とりわけ千曲川の堤防決壊では大規模な浸水被害が発生している。
このほか、県が管理する河川でも、栃木県の9河川・9箇所、埼玉県の3河川 ・3箇所、福島県の1河川・1箇所、宮城県の2河川・2箇所で堤防が決壊し た。
「越水」は東京都の多摩川など、のべ142河川で発生した。
神奈川、東京地方では、箱根町の24時間雨量が922.5ミリに達し、日本 での観測史上最多記録を更新したが、河川の堤防決壊は生じなかった。
上流域のダムが、流入する雨水をせき止め、下流域の河川での越水や堤防決壊 を回避する上で重要な役割を果たしたと見られる。
ところが、埼玉、長野、茨城、宮城などでは、国が管理する河川でも堤防決壊 が生じ、甚大な被害を発生させている。

堤防決壊を防ぐには堤防強度を強化する必要があり、東京、神奈川の河川では 強固な堤防が構築されていたのだろうが、上記地域では、堤防の強度が相対的 には弱いものになっていた可能性がある。
堤防決壊は堤防のなかの強度が最も弱い部分で発生する。
大規模な河川の場合でも、全延長のすべての堤防において、例外なく完全に堤 防を強化しなければ堤防決壊を回避できない。
大河川であればあるほど、堤防決壊を回避するための堤防強化策を施すことは 難しくなる。
とはいえ、堤防が決壊してしまうと被害は甚大になる。
豪雨発生の頻度が上がり、豪雨の程度が急激に拡大している近年の状況を踏ま えれば、洪水対策としてのダムの整備と堤防強化策は極めて優先順位の高い施 策に位置付けられる必要がある。
台風19号襲来に際して、気象庁は大雨特別警報を発令したが、その意味が正 確に理解されていたのかどうかにも疑念が生じる。
記録的な大雨が予想されるときに、何よりも警戒を要するのは河川氾濫に伴う 浸水である。
その浸水被害においても、とりわけ警戒が求められるのが堤防決壊による浸水 発生である。
堤防が決壊した場合の浸水の状況については、日本全国においてハザードマッ プが作成され、どの程度の浸水被害が、どの程度の期間持続するかのデータが 提供されている。
記録的な豪雨が予想される際に、予防的な避難等がとりわけ必要になるのが、 ハザードマップで深い浸水が予想される地域の住民ということになる。

とりわけ、こうした地域における病院や高齢者福祉施設においては、早い時点 での対応が必要になる。
大雨特別警報が実際に発令される時点は、すでに屋外に出ての避難が困難に なっている局面である可能性が高い。
その局面で、病人や高齢者が避難活動を行うことは困難である。
したがって、大雨特別警報の発令が想定される状況下では、その発令の前の段 階で、とりわけ、ハザードマップ上、重大な浸水被害に見舞われる可能性のあ る地域の病院や福祉施設に対して、通常のプロセスとは別に避難指示を発令す ることなどを検討する必要が生じている。
また、一般市民に対しても、豪雨による被害の典型事例が、河川決壊による浸 水にあることを周知徹底し、ハザードマップ上、リスクの高い地域に居住する 市民に対して、避難勧告、指示体系の通常のリスク区分よりは前倒しの対応が 必要であることを分かりやすく、繰り返し情報提供する必要がある。
今回の台風19号による死者がすでに全国で34名、行方不明者17名発生し ていると伝えられている。
事前の警戒情報が流布されていたが、屋外に出て活動した、あるいは自動車を 利用した方々が多数、犠牲になられている。
巨大台風襲来時には基本的に外出をしない、早期の避難を実施する、などの行 動が命を守る行動ということになる。
この点についての周知をさらに徹底することも重要な課題として浮上してい る。
水害防止のためのダムの整備、堤防決壊を回避するための堤防強化が引き続き 重要な政策課題になることを再確認する必要がある。

今回の台風19号は連休中に襲来した。
鉄道各社は計画運休を実施し、鉄道利用者は鉄道の全面的な運休に対応した。
しかし、これが平日の台風襲来であったら、どう変化しただろうか。
この点への考察が重要になる。
9月9日の台風15号上陸の際は、月曜未明に台風が上陸した。
鉄道各社は月曜日午前中からの運転再開を計画していたが、実際には運転開始 が大幅に遅延した。
このなかで多数の労働者が長時間の通勤対応を迫られた。
企業が労働者の安全を優先して休業、自宅待機などを命じる措置を講じていれ ば、混乱は抑制されたはずだった。
国民の命を守る観点から、平日に台風等の特別な天候が予想される際の、企業 による従業員に対する対応策についてのガイドラインを、国や自治体が定める ことも必要であると考えられる。

JR東日本とJR西日本が管理・運営している北陸新幹線の車両が、千曲川の 大規模氾濫によって浸水被害を受けた。
JR東とJR西は12両の車両編成を30編成保有しているとのことだが、千 曲川の大規模氾濫によって長野新幹線車両センターに留め置かれていた10編 成が浸水被害に見舞われた。
このため、金沢-長野間での北陸新幹線運転再開のめどが立っていない。
長野新幹線車両センターは避難指示の対象地域になっており、JR関係者も現 場を確認できない状況にある。
浸水被害が解消するまでに2週間程度の時間が想定され、車両の修復にも長期 の時間を要するのではないかと懸念されている。
被害の程度によっては新幹線車両を廃車にする必要が生じるとの見方もある。

30編成のうち10編成を失うことになるから、仮に運転を再開しても、元の ダイヤ編成での運行は非常に難しくなるのではないか。
問題は、長野新幹線車両センターがハザードマップ上で深刻な浸水被害を蒙る 可能性のある地域内に敷設されていたことだ。
ハザードマップが示す浸水被害が現実化する確率は、通常を想定すれば、それ ほど高いものではない。
しかし、基幹的な公共陸上交通を司る新幹線の車両センターの立地決定の際に は、少なくともハザードマップ上のリスクの高い地域を避ける配慮が必要だっ たのではないか。
大規模水害が発生する際の、最も警戒を要する事態は、堤防決壊による浸水被 害である。
現場は千曲川に隣接する地域であり、所在地決定の際のリスク管理として、ハ ザードマップ上の浸水リスクの高い地域を選定したことの責任は軽微とは言え ないだろう。
車両センターの立地を決定した際に、ハザードマップを活用できたのかどうか は不明だが、立地上のリスクとして河川氾濫による浸水を想定することは必要 であったと思われる。

今回の千曲川堤防決壊について、河川の災害に詳しい東京理科大学の二瓶泰雄 教授は、流域で記録的な大雨が降ったことに加えて、川幅が急激に狭くなる地 形的な要因も重なって、堤防が決壊した可能性があると指摘している。
https://bit.ly/35xnxPW
川幅が急激に狭くなれば、豪雨によって水量が急増する局面では、堤防に対す る圧力が急激に上がる。
したがって、こうした地形上の特徴を踏まえて、川幅の狭くなる箇所において は、堤防強度を十分に高めておく必要があったと言える。
河川の堤防強化においては、長い河川延長のなかの、最も弱い部分が堤防決壊 の標的にされる。
したがって、文字通り、一箇所の漏れもなく、完全に、全面的に堤防強度の強 化を図る必要があるから、対応は容易ではない。
しかし、一度重大事態が発生すれば、その影響、損失は天文学的なものになる から、やはり「備えあれば憂いなし」ということになるのだ。

2015年9月に発生した関東・東北豪雨では鬼怒川で氾濫が発生して、常総 市などを中心に14名の死者が生じる甚大な被害が発生した。
大規模水害をもたらしたのは鬼怒川の堤防「越水」だった。
「越水」した箇所は常総市若宮戸で、太陽光事業者の私有地部分だった。
若宮戸地区の鬼怒川沿いには堤防のない区間が約1キロあり、自然の土手が堤 防の役割を担っていた。
このなかの約150メートルの自然堤防が、高さで約2メートル削られていた のである。
太陽光事業者がソーラーパネル設置のために掘削したものだった。
住民は洪水が起きる危険性を、発生前から国に指摘していた。
ところが、国は土地の掘削などに許可が必要な河川区域に指定せず、ソーラー パネル設置に伴う堤防掘削を放置してきた。
こうした事実経緯を背景に、2018年8月7日、茨城県常総市の住民ら約3 0人が総額約3億3500万円の損害賠償を国に求める訴訟を水戸地裁下妻支 部に起こしている。
治水は政治の基本の基本である。
最も降水量の多かった神奈川で河川氾濫が生じなかったが、長野などでは発生 した。
堤防強化策にいちじるしい「むら」がある点を見落とせない。
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HOME天木直人のブログ日米貿易交渉は「守り」の成果だと書いた伊藤元重教...

2019年10月14日 10時52分32秒 | 国際・政治

日米貿易交渉は「守り」の成果だと書いた伊藤元重教授の厚顔
2019-10-14



 御用学者という言葉がある。

 その定義は様々だろうが、私の定義はこうだ。

 真実を追求し、それを世の中に知らせるのが学者の本文なのに、権力側に身を置いて、権力側に有利な言説をもっともらしく発信し、権力側を擁護し、その見返りに地位や名声を得る学者、というものだ。

 これから書く伊藤元重という経済学者は、北岡伸一という政治学者が政治・外交面の御用学者の筆頭格なら、まさしく経済面の御用学者の筆頭格である。

 その伊藤元重教授が、きょう10月14日の産経新聞「日本の未来を考える」で、さきの日米貿易交渉について、「守り」の成果だったと、要旨次のように書いている。

 いつもながら米国との2国間交渉は日本が譲るばかりという感じがする交渉だったと。

 しかし、一方において牛肉などでTPP並みの市場アクセスを米国に認めて(つまりTPP加盟国に対する以上の譲歩を行わなかった)トランプ大統領を喜ばせ、この農業交渉の成果を利用して、自動車分野での保護主義的な政策の導入を回避できたと。

 これこそ、「守り」の交渉の成果だと。

 まさしく、安倍政権が自画自賛している事と同じだ。

 代弁役をしているのだ。

 しかし、国会でも追及されているように、明らかなウソがある。

 まず、TPP並みだから譲歩ではない、というのがおかしい。

 TPPに加盟していない米国に、なぜTPP並みの優遇措置を与えなくてはならないのか、という問題がある。

 他のTPP加盟国の不満をどうなだめるのか、もし、不満を招かないようにするなら、それは米国に追加的優遇を与えるという事になる。

 二つ目のごまかしは、自動車に関する保護主義的な動きを止めたという大嘘である。

 そんなことは協定のどこにも書かれていない。

 それどころか、米国政府は、関税引き下げどころか、追加的関税引上げまでも、その要求を留保している。

 いつでも保護主義の動きを強めることができるのだ。

 そもそも、米国との交渉はいつも日本が譲るばかりだと、自ら認めていながら成果があったという事自体が矛盾だ。

 米国との交渉は譲歩しなければまとまらないことを白状している。

 どこまで譲歩を少なくするか、それしかないのだ。

 まさしく、不平等な日米安保体制を認めながら、それでも日米安保体制を続けるしかないという日本政府の立場そのものだ。

 それを国民の前で語り続ける伊藤元重教授は、見事な御用経済学者である。

 何もわからない読者は、立派な経歴を重ねた学者がそういうのだから、そういうことだろう、と思ってしまう。

 まさしく北岡伸一教授が16年前に米国のイラク攻撃を支持するしかなかったと言った言葉と同じだ。

 御用学者の役割がここにある(了)
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「天が、悪魔の黒い貴族とその眷属を最終浄化する作業を進めており、『外交の安倍』の化けの皮が剥げた安倍晋三政権は、もう持たない」と上皇陛下のごく近くにいる吉備太秦は、予告している

2019年10月14日 10時34分06秒 | 国際・政治


板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
~ニュースにブログ~
「天が、悪魔の黒い貴族とその眷属を最終浄化する作業を進めており、『外交の安倍』の化けの皮が剥げた安倍晋三政権は、もう持たない」と上皇陛下のごく近くにいる吉備太秦は、予告している
2019年10月14日 08時16分03秒 | 「権力を知り」と「政治を考える」~『本当は怖い漢字』から学ぶ「権力と民との...
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
「天が、悪魔の黒い貴族とその眷属を最終浄化する作業を進めており、『外交の安倍』の化けの皮が剥げた安倍晋三政権は、もう持たない」と上皇陛下のごく近くにいる吉備太秦は、予告している

◆〔特別情報1〕
 安倍晋三首相は10月11日の衆院予算委で質問に立った国民民主党の前原誠司元外相(衆院京都2区)に「外交面ではロシアとの北方領土交渉や北朝鮮による拉致問題が進展していない。外交の安倍と言いながら何の成果を上げたのか」と厳しく批判された。在任通算8年にもなるのに、「外交の安倍」の化けの皮が剥げて、あえなく沈没、「政府専用機で外国にばかり観光旅行三昧」の末に、政治の要諦「治山治水」を忘れていたツケが、毎年発生する風水害、河川大決壊、山崩れなどの災害によって安倍晋三政権を根底から揺るがしている。「令和元年9月9日台風15号」(千葉県を中心に甚大な被害、死者1人、負傷者148人)と「10月12日『ハギビス』台風19号」(1都10県に被害、死者35人、行方不明18人、負傷者187人)によってひと月に2度も大打撃を受けた。国民有権者からは、政府に対する非難の投稿が多く出ているという。上皇陛下のごく近くにいる吉備太秦は、「天が、悪魔の黒い貴族とその眷属を最終浄化する作業を進めており、安倍晋三政権は、もう持たない」と予告している。以下、続けて言う。

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南北首脳会談から米朝会談を経て南北統一へ、そして中国の民主化のシナリオが書かれています。このときから始まっていました。必読です。


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仏ル・モンド紙が「安倍首相の改憲の本質は、大日本帝国の復活」と喝破!「天皇が安倍の歴史修正主義に抗っている」との記述も

2019年10月14日 10時12分07秒 | ニュース


仏ル・モンド紙が「安倍首相の改憲の本質は、大日本帝国の復活」と喝破!「天皇が安倍の歴史修正主義に抗っている」との記述も
リテラ 2017年10月25日 22:28
仏ル・モンド紙が「安倍首相の改憲の本質は、大日本帝国の復活」と喝破!「天皇が安倍の歴史修正主義に抗っている」との記述も
 衆院選で大勝した安倍首相は、「謙虚」をくり返し強気な言葉こそ控えているものの、このあと改憲に向けた動きを本格化させるのは明らかだ。安倍改憲の背後にあるもの、その危険性について海外メディアも大きく報じている。

 フランスのル・モンド紙は、今月20日の電子版に「安倍晋三、受け継がれし歴史修正主義」(Shinzo Abe, le révisionnisme en heritage)と題した特集記事を掲載。約3000語に及ぶ長文で、内容は安倍晋三の家系や生い立ちを紹介しながら、安倍の歴史修正主義の危うさを鋭く指摘するというものだ。海外から安倍首相がどう見えているのか、その視点を知るうえで極めて興味深い記事なので、部分的に訳しながら紹介してみたい。

 まずル・モンドは、北朝鮮との緊張関係や中国との対立によって、安倍の「国難」との主張が強化されていると指摘。興味深いことにル・モンドは、第二次安倍政権発足以来、防衛予算が増加し続けていることを指摘する一方、「安倍氏は、各国の多くの指導者と比べればとりわけナショナリストとは言えないし、再軍備に熱狂しているわけでもない」と評すが、「その代わり」と続け、こう強調している。

〈そのかわり、安倍氏は歴史修正主義者(révisionniste)である。たとえば、彼の礼賛する憲法改正は、日本の帝国主義の復興を目指し、1930年代初頭から第二次世界大戦終戦までの日本軍が犯した残虐行為の数々を過小評価ないしは否定しようとする広大な企てのなかの一つだ〉

 さらにル・モンドは、日本でも大正時代には民主化運動や反戦運動が盛んだったことに触れたうえで、戦後日本が大正デモクラシーと似た傾向に回帰したことを「日本の歴史の断絶」として否定的に捉える右派の文脈のなかに安倍を位置づけている。

〈1945年の敗戦は、日本の歴史の深い断絶となっている。しかしその断絶は、1910~1920年に日本が経験していた民主主義への回帰と軍国主義の拒絶を導いた。安倍晋三を生み落とした日本の右派は、国際社会におけるコンプレックス(劣等感)から解き放たれ、経済的にも軍事的にも強い、ある種のJapon éternel(引用者注:悠久不滅たる神国日本というような意味)を取り戻すため、戦後という"ページをめくって"この断絶を抹消したいのだ。「Japan is back!」。安倍氏は第二次政権初期の2013年(引用者注:2月、米ワシントンのシンクタンクSCICでの演説)に、そう宣言している。歴史的観点からみれば、安倍氏が権力にいたる道において目立った事実として残るであろうことは、激しい外交活動と経済政策よりも、その否定的な色彩を帯びた歴史修正主義だ〉

●大日本帝国の復権を狙う安倍首相と、それに抗う天皇というパラドックス

 その後、記事は岸信介が戦争を引き起こした政権の重要メンバーであったこと、戦後戦犯として逮捕されたことなど一族のヒストリーを紐解きながら、安倍晋三の右派政治家としての経歴を紹介。ネットを駆使したメディア戦略や報道に対する圧力の問題にも触れながら、森友・加計学園問題で支持率を急落させたが北朝鮮のミサイル問題で復調、これを奇貨として解散総選挙に打って出ると報じ、「勝てば修正主義のアジェンダ(行動計画)を続けることができる。それは、敗戦以来の右派のアジェンダではあるが、同時に安倍氏の家系的遺産の賜物でもある」と分析している。

 さらに、ル・モンドは安倍晋三という政治家が伸長したもうひとつの背景として、バブル崩壊による経済ナショナリズムへの致命的打撃と、その後の長引く不況を指摘。平和主義に対する疑念も膨むなかで、右派が、日本の"作られた神話"に遡る歴史に根差したナショナルアイデンティティの感覚をかきたてようと企てていると記している。

〈第二次世界大戦をめぐる歴史認識は常に左右の思想対立の中心にあったが、日本の精神の特異性に基づく神話的アイデンティティは副次的なテーマであった。それ以降、ネオ・ナショナリズムのアイデンティティは、論争の的となっている歴史の書き換えと組み合わされて、国家の最高レベルが示す統合の物語を志向している。それには二つの面がある。安倍氏の言う「美しい国」、起源への回帰と、軍国主義時代に犯した残虐行為を最小化どころか否定しながらなされる帝国日本の復権とである。逆説的だが、明仁天皇は、天皇という立場に課された制約上可能な範囲で、こうした歴史修正の動きに抗っている〉

 本サイトでも度々触れてきたように、安倍政権は単なる外交問題の一つとして歴史認識問題を位置付けているのではない。安倍が日本会議らと歩調を合わせ進める歴史修正主義は、復古調の国家主義と確かに対になっている。日本国内のマスコミが歴史修正主義と国家主義の綿密な関係をほとんど報じないなか、海外メディアがこうした指摘をしているのは極めて重要だろう。

 事実、2016年の伊勢志摩サミットの際、自らの強い意向により各国首脳を伊勢神宮に招いたが、周知のとおり、皇祖神とされる天照大神が祀られている伊勢神宮は、戦前・戦中の日本を支配した国家神道の象徴である。ル・モンドの記事では、わざわざ安倍首相が伊勢神宮に各国首脳を招いたことこそ、日本の右派が取り戻そうとしている「Japon éternel」であると強調したうえで、安倍が当選後すぐに身を置いた自民党の「歴史・検討委員会」とその系譜を継ぐ活動を支援していることに言及。〈日本の戦争は自衛であって侵略ではない〉という認識に積極的に加担してきたことを記している。

●愛国を謳いながら対米従属という右派の矛盾を体現する安倍政治

 記事の最後の章では、安倍政権の国際政治が、ナショナリストでかつ対米従属派であるという「右派の両義性」の象徴であると断じ、安倍の歴史修正主義も相まって、東アジア情勢にも悪影響を与えているとする。そのうえで、再度、安倍の悲願である9条改憲についてこう述べている。

〈日本が独自の権限を主張し、軍隊の法的地位を付与し、国際安全保障協力を促進する法的枠組みを有することを妨げるものは何もない。しかし、帝国日本軍の残虐行為(1937年の南京虐殺や「慰安婦」など)に関する立場を争う人物が憲法改正のタクトを振るっていることは、日本の世論に明らかに不安感を与えているのである。〉

 どうだろうか。ル・モンドといえば、これまでも戦後70年の安倍談話について、「安倍総理大臣個人として、過去の侵略や植民地支配に対する謝罪を一切行っていない」とはっきり指摘。サミットのときに安倍首相が"世界経済の現状はリーマンショック前の状況とそっくりだ"という趣旨の捏造発言を行なった際も、「安倍晋三の無根拠なお騒がせ発言がG7を仰天させた」と銘打ち、しっかり批判していた。

 ル・モンドだけではない。同じく仏高級週刊誌「ロブス」や英経済紙「エコノミスト」は、日本のマスコミが安倍政権と日本会議の関係に注目する前から〈経済的改革者のイメージとは程遠く、日本の総理大臣は大日本帝国への回帰を目指す極右、歴史捏造主義団体と一心同体である〉(ロブス)、〈(日本会議は)憲法改正に必要な国民投票の実施を目指し、100万人の署名を集めている。憲法9条を撤廃し、伝統的な家族観を大事にするような憲法を求めている。2012年に作成された自民党改憲草案は、こうした日本会議の主張をいくつも採用している〉(エコノミスト)などと報じていた。他にも、安倍首相がオバマの広島訪問を政治利用したときも、米紙「ニューヨーク・タイムズ」や英紙「ガーディアン」などは安倍政権に批判的に報じていた。

 一方の日本のマスコミはどうだろう。東京新聞など一部を除いては、安倍首相を名指しして歴史修正主義者と批判することもほとんどない。今回の選挙でも、「極右集会」「おとなの塚本幼稚園」と評された安倍首相の街宣の実態をまともに報じるメディアもほとんどなかった。海外メディアから安倍政権が「極右」「ナショナリスト」「歴史修正主義」などとたびたび批判されていることについても、ベタ記事で触れるだけだったり、わざわざ政権を擁護する文化人や学者のコメントを入れるなど、あからさまに"忖度"している。しかもこのままでは、衆院選に大勝した安倍首相が、憲法改正に動き出すなかで、今後、さらに国内マスコミが萎縮していくのは必至だろう。

 しかし海外メディアによる安倍政権批判の多くは、ネトウヨや右派が喧伝するような陰謀論的日本叩きなどではなく、今回のル・モンド紙がそうであるように、いずれもきわめて冷静かつ客観的な指摘だ。国内メディアにもなんとか気骨ある報道をのぞみたいのだが......。(編集部)
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高さ8・3メートルの長島港大石灯台が流失 台風19号で倒壊か

2019年10月14日 09時47分00秒 | ニュース
災害 関連ニュース

中日新聞プラス2019年10月14日05時00分

高さ8・3メートルの長島港大石灯台が流失 台風19号で倒壊か
 尾鷲海上保安部は十三日、海上保安庁が管理する紀北町の長島港大石灯台が倒壊したと発表した。台風19号の風浪で根元から折れ、流失したとみられる。近くの海底に沈んだ可能性が高いが、発見には至っていない。
 灯台は一九七三年、地元の漁船や、沖合の船舶などが安全に航行するため、長島港(紀北町)から南東約二・二キロ沖の離れ岩に設置された。コンクリート造りで、高さ約八・三メートル。
 夜間の漁船の出入港や、沖合の船舶の航行に影響が出るおそれがあり、同保安部は同日、灯台のあった場所に簡易灯火を設置した。
 (三沢聖太郎)
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jlj0011のblogあっぱれ安倍・自公内閣<本澤二郎の「日本の風景」(3462)

2019年10月14日 06時59分15秒 | 国際・政治
あっぱれ安倍・自公内閣<本澤二郎の「日本の風景」(3462)
2019/10/12 08:41


<政府は武器弾薬大国に浮かれ、国民は防災小国に泣く!>

 いま10月12日の午前7時40分ごろ、直前に湯を沸かしてポットに入れた。その後に、急いでパソコンに向かっている。いつなんどき停電になるかもしれない、という焦りの中で、キーボードを叩いている。15号台風の教訓からである。


 昨日の衆院予算委員会では、失格議員を大量に閣僚任命、野党追及をそちらに向けて、心臓は安堵していた。日刊ゲンダイ記者が腹立たしそうに、それを記事にするといって電話してきた。


 いま現在、19号台風直撃を目前にして政府を断罪できることは、極右日本会議と財閥が主導するアベ自公内閣は、武器弾薬大国で浮かれ、民は防災小国で泣いている、という現実である。


 議会では、やくざにおびえて直球を投げようとしない野党の無責任質問にも、涙が出てくるではないか。


<NHKは台風19号放送の直後にスポーツ報道>

 午前7時のNHKラジオニュースを聞いてしまった。

 19号の関東・東海接近と住民の防災への呼びかけを報道した後、なんと野球放送である。ヒトラーをまねているのであろう。国民に警戒させ、同時にスポーツで浮かれさせるという、子供じみた国策電波である。


 民度の低い国民向けのNHK報道も、確かに政府は安堵、安堵であろう。


<10月12日午前7時に停電区域が>

 今現在の木更津市は、風はほとんど吹いていない。雨が時折降っている。もうそれだけで、このあたりで停電が発生している。


 これはどういうことか。どういうことか。理解できない。

 15号の後始末は90%終わっていたはずなのに。解せない。ゆえに停電に合わせて記事を書いている。


<老人世帯は竜巻情報におびえる!>

 気象庁は、このあたりに竜巻が発生するというのだ。これは恐怖である。アメリカでよくみられる恐怖の竜巻である。

 直撃されたら、もうおしまいであろう。住宅もろとも飛ばされてしまうのだから。

 覚悟を求められる。


 思い出した。宇都宮徳馬さんの核兵器反対の覚悟である。「核戦争で殺されるよりも、核に反対して殺されるほうを、私は選ぶ」と。

 現実の今は、防災小国ゆえに命を奪われるかもしれないのだ。地球温暖化ゆえに、である。原発ムラ・経済産業省の利権行政の後始末を、国民が命で支払わされることなのだ。

 これほど割の合わない闘争も、極右内閣のせいであろう。軍事小国・防災大国に切り替えないと、日本人は生きられない。


 昨日の予算委員会では、安倍も野党議員も、北朝鮮からミサイルが飛んでくる、と本気で論じていた。連中の頭は完全に狂ってしまっている。


 やくざややくざまがいの狂った人間を政界に送り出している、現在の民度をレベルアップすることが、この国の将来を決めるだろう。


<館山・木更津の風速70メートル(15号)を隠ぺい、千葉市57メートル>

 NHKはことさらに15号風速を千葉市の57メートルと宣伝している。大嘘である。館山や木更津市などでは、風速70メートルが正しい。気象庁は嘘をついていないか。


 我が家は頑丈な住宅ではない。しかし、風で家が揺れたのだ。9・9台風に寝て居られなかった。午前1時ごろには、飛び起きていた。同2時に停電になり、ローソクをつけた。


 ローソクの炎も揺れた。風速70メートルに揺れたものである。なぜ館山や南房総市、富津市、木更津市の風速を公表しないのか。


 気象庁の狂いが、9・11人事へと流れていったものだ。断言できる。防災小国のNHK報道と気象庁は狂っている!


 19号台風を受けて、東海・関東の日本人が覚醒できるのか。福島は大丈夫か。防衛省が何かしている、との情報がないのが、悔しい限りだ。

2019年10月12日8時25分木更津市発信(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)



あっぱれ安倍・自公内閣<本澤二郎の「日本の風景」(3462)

2019/10/12 08:41


<政府は武器弾薬大国に浮かれ、国民は防災小国に泣く!>

 いま10月12日の午前7時40分ごろ、直前に湯を沸かしてポットに入れた。その後に、急いでパソコンに向かっている。いつなんどき停電になるかもしれない、という焦りの中で、キーボードを叩いている。15号台風の教訓からである。


 昨日の衆院予算委員会では、失格議員を大量に閣僚任命、野党追及をそちらに向けて、心臓は安堵していた。日刊ゲンダイ記者が腹立たしそうに、それを記事にするといって電話してきた。


 いま現在、19号台風直撃を目前にして政府を断罪できることは、極右日本会議と財閥が主導するアベ自公内閣は、武器弾薬大国で浮かれ、民は防災小国で泣いている、という現実である。


 議会では、やくざにおびえて直球を投げようとしない野党の無責任質問にも、涙が出てくるではないか。


<NHKは台風19号放送の直後にスポーツ報道>

 午前7時のNHKラジオニュースを聞いてしまった。

 19号の関東・東海接近と住民の防災への呼びかけを報道した後、なんと野球放送である。ヒトラーをまねているのであろう。国民に警戒させ、同時にスポーツで浮かれさせるという、子供じみた国策電波である。


 民度の低い国民向けのNHK報道も、確かに政府は安堵、安堵であろう。


<10月12日午前7時に停電区域が>

 今現在の木更津市は、風はほとんど吹いていない。雨が時折降っている。もうそれだけで、このあたりで停電が発生している。


 これはどういうことか。どういうことか。理解できない。

 15号の後始末は90%終わっていたはずなのに。解せない。ゆえに停電に合わせて記事を書いている。


<老人世帯は竜巻情報におびえる!>

 気象庁は、このあたりに竜巻が発生するというのだ。これは恐怖である。アメリカでよくみられる恐怖の竜巻である。

 直撃されたら、もうおしまいであろう。住宅もろとも飛ばされてしまうのだから。

 覚悟を求められる。


 思い出した。宇都宮徳馬さんの核兵器反対の覚悟である。「核戦争で殺されるよりも、核に反対して殺されるほうを、私は選ぶ」と。

 現実の今は、防災小国ゆえに命を奪われるかもしれないのだ。地球温暖化ゆえに、である。原発ムラ・経済産業省の利権行政の後始末を、国民が命で支払わされることなのだ。

 これほど割の合わない闘争も、極右内閣のせいであろう。軍事小国・防災大国に切り替えないと、日本人は生きられない。


 昨日の予算委員会では、安倍も野党議員も、北朝鮮からミサイルが飛んでくる、と本気で論じていた。連中の頭は完全に狂ってしまっている。


 やくざややくざまがいの狂った人間を政界に送り出している、現在の民度をレベルアップすることが、この国の将来を決めるだろう。


<館山・木更津の風速70メートル(15号)を隠ぺい、千葉市57メートル>

 NHKはことさらに15号風速を千葉市の57メートルと宣伝している。大嘘である。館山や木更津市などでは、風速70メートルが正しい。気象庁は嘘をついていないか。


 我が家は頑丈な住宅ではない。しかし、風で家が揺れたのだ。9・9台風に寝て居られなかった。午前1時ごろには、飛び起きていた。同2時に停電になり、ローソクをつけた。


 ローソクの炎も揺れた。風速70メートルに揺れたものである。なぜ館山や南房総市、富津市、木更津市の風速を公表しないのか。


 気象庁の狂いが、9・11人事へと流れていったものだ。断言できる。防災小国のNHK報道と気象庁は狂っている!


 19号台風を受けて、東海・関東の日本人が覚醒できるのか。福島は大丈夫か。防衛省が何かしている、との情報がないのが、悔しい限りだ。

2019年10月12日8時25分木更津市発信(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)



<政府は武器弾薬大国に浮かれ、国民は防災小国に泣く!>

 いま10月12日の午前7時40分ごろ、直前に湯を沸かしてポットに入れた。その後に、急いでパソコンに向かっている。いつなんどき停電になるかもしれない、という焦りの中で、キーボードを叩いている。15号台風の教訓からである。


 昨日の衆院予算委員会では、失格議員を大量に閣僚任命、野党追及をそちらに向けて、心臓は安堵していた。日刊ゲンダイ記者が腹立たしそうに、それを記事にするといって電話してきた。


 いま現在、19号台風直撃を目前にして政府を断罪できることは、極右日本会議と財閥が主導するアベ自公内閣は、武器弾薬大国で浮かれ、民は防災小国で泣いている、という現実である。


 議会では、やくざにおびえて直球を投げようとしない野党の無責任質問にも、涙が出てくるではないか。


<NHKは台風19号放送の直後にスポーツ報道>

 午前7時のNHKラジオニュースを聞いてしまった。

 19号の関東・東海接近と住民の防災への呼びかけを報道した後、なんと野球放送である。ヒトラーをまねているのであろう。国民に警戒させ、同時にスポーツで浮かれさせるという、子供じみた国策電波である。


 民度の低い国民向けのNHK報道も、確かに政府は安堵、安堵であろう。


<10月12日午前7時に停電区域が>

 今現在の木更津市は、風はほとんど吹いていない。雨が時折降っている。もうそれだけで、このあたりで停電が発生している。


 これはどういうことか。どういうことか。理解できない。

 15号の後始末は90%終わっていたはずなのに。解せない。ゆえに停電に合わせて記事を書いている。


<老人世帯は竜巻情報におびえる!>

 気象庁は、このあたりに竜巻が発生するというのだ。これは恐怖である。アメリカでよくみられる恐怖の竜巻である。

 直撃されたら、もうおしまいであろう。住宅もろとも飛ばされてしまうのだから。

 覚悟を求められる。


 思い出した。宇都宮徳馬さんの核兵器反対の覚悟である。「核戦争で殺されるよりも、核に反対して殺されるほうを、私は選ぶ」と。

 現実の今は、防災小国ゆえに命を奪われるかもしれないのだ。地球温暖化ゆえに、である。原発ムラ・経済産業省の利権行政の後始末を、国民が命で支払わされることなのだ。

 これほど割の合わない闘争も、極右内閣のせいであろう。軍事小国・防災大国に切り替えないと、日本人は生きられない。


 昨日の予算委員会では、安倍も野党議員も、北朝鮮からミサイルが飛んでくる、と本気で論じていた。連中の頭は完全に狂ってしまっている。


 やくざややくざまがいの狂った人間を政界に送り出している、現在の民度をレベルアップすることが、この国の将来を決めるだろう。


<館山・木更津の風速70メートル(15号)を隠ぺい、千葉市57メートル>

 NHKはことさらに15号風速を千葉市の57メートルと宣伝している。大嘘である。館山や木更津市などでは、風速70メートルが正しい。気象庁は嘘をついていないか。


 我が家は頑丈な住宅ではない。しかし、風で家が揺れたのだ。9・9台風に寝て居られなかった。午前1時ごろには、飛び起きていた。同2時に停電になり、ローソクをつけた。


 ローソクの炎も揺れた。風速70メートルに揺れたものである。なぜ館山や南房総市、富津市、木更津市の風速を公表しないのか。


 気象庁の狂いが、9・11人事へと流れていったものだ。断言できる。防災小国のNHK報道と気象庁は狂っている!


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