2019/10/07 14:29産経新聞
7日午前、石川県の能登半島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、水産庁の漁業取締船と北朝鮮の漁船とみられる船舶が衝突した事件に関して、水産庁漁業取締課の桑原智課長が記者団の取材に応じた。主なやりとりは以下の通り。
「本日10月7日、午前9時7分ごろ、日本海の大和堆(やまとたい)のわが国の排他的経済水域内におきまして、わが国水域に入ってきたと思われる船と水産庁の取締船が接触しました。現状、水産庁取締船が救助している状況です。それ以上は調査中です」
−−接触の状況は?
「いわゆる大和堆周辺海域ですので、水産庁取締船、北朝鮮漁船などの退避活動を常に行っているわけですけれども、その過程のなかで発生した事案です」
−−向こうから、こっちからぶつかったのか
「現在調査中です」
−−けが人は
「確認中」
−−通常行われる警告法は?
「音声や放水などで退去活動を実施しています。電光掲示板のようなものを使って、退去を求めるといったようなこともやっています」
−−今回も行ったか?
「退去警告を行い、退去警告中に発生した事案でございます」
−−船体と船体がぶつかったのか
「接触なのでその通り」
−−水産庁取締船は7隻あるが、当該の船は?
「大きな船といいますか、水産庁には44隻の取り締まり船があって、そのうち数隻は小さい船でございますが、それ以外は500トン級以上の船が多い。今回も水産庁が沖合で活動できる取締船が今回の事案に対応中に発生した」
−−取締船の名前は?
「『おおくに』です。1種類です。一般には漁業取締船といっていただいた方がよいかと思います。分からないと思いますので」
−−当時何人が乗っていた?
「それも確認中でございます」
−−周辺にいたのは、おおくにだけか?
「周辺で違法漁業の取り締まりをしているが、接触した船に関しては1隻だけになります」
−−当時は何隻が出ていた?
「取り締まりの具体的活動内容になるので、詳細は控えさせていただきます」
−−現在、救助活動しているのはおおくにか?
「おおくにが実施している。このような事案なので、海上保安庁に通報しつつ対処していく」
−−警告は行ったか?
「いわいる、北朝鮮漁船がわが国水域で違反操業をしているならば、やめさせる退去・警告活動をしています」
−−おおくにの職員の数は?
「承知してますが、取り締まりの能力が分かってしまうのでオープンにしません。ご理解ください」
−−北朝鮮船籍とみられる船は漁業活動をしていた?
「詳細は確認中だが、大和堆周辺は北朝鮮漁船などが違反操業する海域でございます。水産庁、海上保安庁と連携しながら防止につとめている海域でございます」
−−警告活動は何分くらい?
「詳細は確認できていません。一般論でも、明らかにしていない」
−−おおくにはいつから活動していたか?
「ここの活動状況になってしまうので、詳細は控えますが、5月の中旬以降、重点的に退避警告活動を続けていたところでございます。恒常的にいる状態にございます」
−−北朝鮮船の被害状況は
「確認中。情報が出れば伝えたい」
−−相手の船は?
「詳細は確認中」
−−以前も水産庁の取締船が襲われたとの報道があった。それ以降気をつけていることは?
「報道自体は8月中下旬だったかと。いわゆる襲われたわけでなく、水産庁取締船が、北朝鮮漁船の退避警告中に、北朝鮮と思われる船を見つけ、安全確認のため、適切な対応をとったと。そういった事案があったことは承知しています」
−−それ以降の対策は?
「違反操業の防止、対処の任務なので、引き続き全力で対応していきたい」
−−相手の船の取り扱いは
「確認してから。全体の状況を確認している」
−−水産庁で身柄を確保するのか?
「身柄保護かどうかは別にして、救助活動をしっかりとしているところでございます」
−−現時点、何名救助されてる?
「まだお答えできる状況ではありません」
−−北朝鮮の乗員の容体は?
「そこについても、確認したうえで、と考えています」
−−どういった魚種をとろうとしていた
「正確に入ってないが、イカを狙っているケースが多い。イカの違法操業防止のために活動しているところでございます」
−−何時ごろ違反を確認したのか?
「9時7分に接触したとのことですので、それ以前から対応していたと考えられる」
−−北朝鮮の船と確認したのか?
「北朝鮮漁船と思われる船でございます」
−−イカの違法操業は確認できているのか?
「確認中。まさに北朝鮮漁船、日露中間線のロシア側から入ってくるケースもあるわけですが、恒常的に入ってこようとすれば退避活動をしますので、どのような状況で発生したかについては、現状まだ確認中と理解していただければ」
−−退去警告はどのように行ったのか?
「まさに日本のEEZに入ってくればやるという形になる。日本の水域に入ってきた際に、音声、表示、放水を使って、退避警告する
日本国民にも事実を明らかにしないと後で、揉めに揉めることにならないか危惧します。
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