教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

50歳で初産した女性が語る「超高齢妊娠」までの長い道のり「つわりで寝込んでいたら、義母に更年期だと思われて…」 50歳で初産した女性が語る「超高齢妊娠」までの長い道

2023年01月20日 22時15分37秒 | 津波火災
50歳で初産した女性が語る「超高齢妊娠」までの長い道のり「つわりで寝込んでいたら、義母に更年期だと思われて…」 50歳で初産した女性が語る「超高齢妊娠」までの長い道のり「つわりで寝込んでいたら、義母に更年期だと思われて…」 1/20(金) 11:12 沢えりかさん(本人提供)  50歳で初産を経験した沢えりかさん。もともと日本でフリーアナウンサーとして活躍していた沢さんは2014年、46歳のときに「最短距離で子どもを作るため」に渡米し、49歳で国際結婚。見事50歳で出産をし、現在は夫の連れ子を含む2人の子どもを育てている。 【画像】50歳で初産…出産直後から沢さんファミリーを見る(全8枚) 「子どもが欲しい」というまっすぐな思いを50代で実現させた沢さんに、日本とアメリカでの不妊治療の違いについて聞いた。(全2回の1回目/ 続き を読む ) ◆◆◆ ――沢さんは49歳のときにアメリカで結婚、50歳で出産されたということで、いわゆる“高齢出産”ですよね。 沢えりかさん(以降、沢) 妊娠を親族にも伝えていなかったとき、つわりがひどくて義理の両親の家で寝てたら、「もしかしてアレね。つらいわよね」と義母にニヤニヤしながら言われて。バレちゃったかと思ったら、「メノポーズ(menopause)でしょ」。義母は私が更年期になったと思ったんです(笑)。 10年以上の妊活を経て、待望の妊娠 ――突然、妊娠がわかったのでしょうか? 沢 いえいえ。不妊治療して、体外授精で子作りしました。結婚する以前からずっと子どもを授かりたくて、サプリを飲んだり、体を冷やさないよう夏でも腹巻きや靴下を欠かさず、十何年も妊娠のために努力してたんです。お酒だけは飲んでましたけど(笑)。 ――待望の妊娠だったんですね。30代くらいからお子さんを望んでいたということかと思いますが、当時は日本で不妊治療を? 沢 日本では婚姻関係にないと体外受精ができないので、未婚だった私は当時付き合っていた恋人との自然妊娠を目指して、毎月クリニックに排卵誘発剤を打ちにいく、というのを繰り返していました。  ただ、先生によって不妊治療に対する知識の差が大きく、いつも血眼で情報収集している自分のほうがよっぽど詳しかったこともあって。 ――日本とアメリカで不妊治療のスタンスは違いますか。 沢 大前提として、日本はアメリカに比べて体に負担の少ない治療法を選んでいるようで、その分、治療がゆっくりなんですよね。たとえば排卵誘発剤にしても、強い薬を使っているアメリカでは、私の場合ですが、日本に比べて採卵数がすごく多かったです。  アメリカの先生は「絶対妊娠させる」という意気込みがすごくて、体へのケアよりも成功率を大事にしていると感じます。 46歳で渡米、年齢的なタイムリミットが… ――不妊治療というと時間的に急ぎたい年齢の方も多いでしょうから、そういった意味でアメリカでの治療を選ぶ方もいると。 沢 母体をいたわりながら妊活できるのは日本でしょうし、今は不妊治療が保険適用になったりもしているんですよね。アメリカはスピード感という点ではいい選択肢だと思いますが、治療費は高額です。年齢的なタイムリミットがあった私にはアメリカでの治療が向いていましたが、どちらも一長一短なので、やはりそこは考えるべきところでしょうね。 ――沢さんが渡米したのは2014年だそうですが、もしかして子どもを授かるためにアメリカへ? 沢 そうですね。それも大きな目的の一つでしたが、もともと『ビバリーヒルズ高校白書』を10代の頃に見て以来、いつかアメリカ留学してみたいという気持ちがあったんです。46歳で留学したんですけど、2年以内によきパートナーに巡り合えなかったら、精子ドナーを使って妊娠して日本に帰ろうと考えていました。  私、日本ではずっとアナウンサーとして働いていて、仕事は好きでしたが、残りの人生を考えたとき、自分は子どもがほしい、という思いが一番強かったんです。で、最後の力を振り絞ってここに来た、という感じです(笑)。 医師から「若くて優秀な卵子」を勧められたことも ――アメリカの不妊治療で他に驚いた点は? 沢 ニューヨークの不妊治療専門病院の中でも最も妊娠率の高いと言われる評判のクリニックに行ったのですが、開口一番言われたのが、「なんで自分たちの卵子と精子を使うの?」(笑)。「このラックに並んでいる、若くて優秀な精子と卵子を使ったほうがよっぽど安心よ」と、その後も何回か先生に勧められました。 ――不妊治療先進国という感じがします。精子・卵子ドナーが選択肢として当たり前なんですね。 沢 精子バンクのサイトにはその人の子どものときの写真と人種、身長や出身大学、髪の色、目の色などがデータとして全部書いてあって、微妙に値段が違います。見ているだけで興味深いですよ。  アメリカだと、血縁ってほとんど皆さん気にしないんですよね。離婚率が高いのでステップファミリーも普通ですし、養子も多い。黒人の子供に、白人のお母さんがいたり、お腹が大きくならないままいつの間にか赤ちゃんがいたり、ナニーが子どもを見ていることも多いので、人種や年齢、性別、離婚歴なんかで家族のかたちを規定しないというか、「家庭ごとにいろいろなのは当たり前」という空気があります。  私自身も、アメリカ人の夫の連れ子も育てているので、ステップファミリーです。 「50で出産なんて、子どもがかわいそう」という声 ――日本だとまだまだそこまでオープンな雰囲気はないですね。 沢 私の場合、日本で不妊治療をしているときのほうがストレスが大きかったんですけど、何故かなと考えてみると、日本にいると人目が気になっちゃうんですかね。  アメリカでは年齢も聞かれないので、私が50代で出産したことを職場の人たちは知らなくて。だから、ただ「おめでとう!」ってだけ。  逆に、日本の知り合いには一切、妊娠を伝えませんでした。高齢出産なので母体も子どもも無事でいられるかまったくわからなかったし、色々言われるかなと思って、産後2、3ヶ月経ってから報告しました。 ――高齢出産について、日本では厳しい声があると思いますか。 沢 アメリカに行く少し前、妊活中の私に「50で出産なんて、生まれた子どもがかわいそう」と言った友人がいました。そんな風に思っていたのかとびっくりしました。  でも、その人が私の人生をずっとサポートしてくれるわけじゃないですから、やっぱり自分がやりたいことをやるのが一番大事なことじゃないかと思い至って。案の定、そのお友だちは去っていってしまったので、自分の心に従ってやりたいことをやって良かったなと思います。 妊娠がわかった瞬間の心境は ――その結果、見事に不妊治療が成功して妊娠されたわけですが、体外受精は何回かトライされて? 沢 1回目の体外授精で妊娠できたんです。 ――10年以上待ち望んだ妊娠が判明した瞬間のお気持ちは。 沢 もう、なんでしょうね。人生の色が、景色の色が変わるぐらいうれしかったですね。 ――ご自分で、検査薬で判定を? 沢 体外受精した日から毎日、毎日、毎日、毎日、やってました。この十何年で何本買ったんでしょうね。環境に悪いんじゃないかってぐらい買いましたよ(笑)。  ただ、たぶんダメだろうって思う日はペラペラの紙製の検査薬を使って、勝負に出るときだけちゃんとしたプラスチックの検査薬にして使い分けていました(笑)。 ――陽性になった妊娠検査薬は記念になりますね。 沢 陽性に変わった瞬間は本当に嬉しすぎて。写真まで撮ってずっと眺めてたりとかね。でも、待望していた分、不安も大きくて、陽性を示す線の色が薄くなって消えちゃうんじゃないかとか、いろいろ思いましたね。  妊娠中はずっと緊張してて、このままキープさせて、キープ、キープ、キープ……と祈るような気持ちでした。 ――それはやはり高齢妊婦ゆえの不安ですか。 沢 不妊治療の病院は高齢の人が多いので「高齢」とすら言われなかったんですけど、いざ妊娠して総合病院の産科にうつると、もう「高齢妊婦」ですらなく、「HIGH RISK」と書かれた黄色いラベルをペタッと貼られて「ハイリスク患者」になったんです。 「50で出産なんて、子どもがかわいそう」という声も…超高齢出産した女性(55)が感じた「高齢育児のメリット」とは へ続く 小泉 なつみ 関連記事 【続きを読む】「50で出産なんて、子どもがかわいそう」という声も…超高齢出産した女性(55)が感じた「高齢育児のメリット」とは 【画像】50歳で初産…出産直後から沢さんファミリーを見る(全8枚) 妻が口をきいてくれなくなった。それが3日、3か月、1年と続き…離婚を切り出した瞬間、妻が見せた“驚きの反応” 「『好きにセックスした親のエゴで、たくさん子どもを産んでいる』と…」46歳までに10人を出産した熊本大家族の母が(66)振り返る、39年間の子育て 中3で妊娠発覚、相手からは「大丈夫っしょ。育てればよくね」と…“15歳の母”が語った、出産までの8ヶ月 最終更新: 1/20(金) 16:46 (C) Bungeishunju Ltd.
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新型コロナ“5類引き下げ”で日本医師会会長が岸田総理に要望「混乱しないように」(2023年1月19日) 29,026 回視聴 · 11 時間前

2023年01月20日 18時59分30秒 | テレビ番組

https://youtu.be/onqFPNeEjAM 

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眼球が変形し、運転免許も取れない…スマホの見過ぎがもたらす「近視→社会的失明」という巨大リスク

2023年01月20日 17時46分42秒 | 健康・病気

眼球が変形し、運転免許も取れない…スマホの見過ぎがもたらす「近視→社会的失明」という巨大リスク

プレジデントオンライン

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眼球が変形し、運転免許も取れない…スマホの見過ぎがもたらす「近視→社会的失明」という巨大リスク
図版=『スマホ失明』

いま子どもの近視の急増が世界的に問題になっている。『スマホ失明』(かんき出版)を上梓した眼科医の川本晃司さんは「スマホなどのデジタルデバイスによる『近業時間の増加』の影響は無視できない。スマホの見過ぎは近視を悪化させるだけでなく、眼球を変形させ、社会的失明に陥らせるリスクがあることを知ってほしい」という。川本さんへのインタビューをお届けする――。

【図表】眼軸長と軸性近視
■世界的に若年層の近視が急速に進んでいる

 ――先生のクリニックを訪れる近視の患者さんが急激に増えたそうですね。

 患者さんの数というよりは、特に若い方の近視が「あり得ないスピード」で進行していることを体感しています。この傾向は、やはり、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症が流行しはじめてからの3年ほどで特に顕著ですね。

 学校健診などで初めて私の眼科を受診するお子さんの近視の進行度合が、以前なら「屈折度数(ジオプター:D=視力を矯正するときに必要なレンズの矯正強度)」で「マイナス1D~2D」くらいだったものが、いきなり「マイナス4D~6D以上」といった中等度近視、または強度近視である症例が増えているんです。保護者の方もそこで初めてお子さんの視力が悪いことを知って青ざめるといった感じです。

 ――これは日本特有の傾向なのでしょうか? 

 いえ、若年層の近視の有病率は世界的に増加傾向にはありましたが、コロナ禍のここ3年のスピードはこれまでにないもので、世界的にかなり危機感が高まっています。

 WHO(世界保健機関)は近視人口の急激な増え方に対して、「深刻な公衆衛生上の懸念がある」と警告しています。

 また、オーストラリアのブライアン・ホールデン視覚研究所の、「2050年の近視人口は約50億人になり、さらに世界人口の約1割が強度近視となる」という報告もあります。

 ――その要因はどこにあるのでしょうか。

 はい、遺伝的要因はもちろんのこと、本を読む、ゲームをするなどの影響もあると思いますが、コロナ禍による自粛生活で加速した、スマホなどのデジタルデバイスによる「近業時間の増加」の影響は無視できないでしょう。

 2021年に中国から上がってきた、学童の「Quarantine Myopia(隔離近視)」に関する研究報告によると、7歳から12歳の子どもたちの屋外での活動が減り、デジタルデバイスでのスクリーンタイムが増加したことで、近視が著しく進行しているとあります。「Quarantine Myopia」とは眼科医でも聞きなれない言葉ですが、要するに新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴う巣ごもり生活がきっかけとなって、進行した近視のことです。

■失明原因と近視との強い関係性

 ――近視の問題が失明につながる可能性があるのでしょうか? 

 大体の方が「スマホを使いすぎても、せいぜい近視が進むだけでしょう」と考えているかもしれませんが、実は、日本人の「失明原因」の第5位は、近視が進行して発症する「強度近視」です。

 さらに言うと、第1位の「緑内障」や、第4位の「黄斑変性症」の発症に関しても、近視との強い関係が指摘されています。

 ちなみに、特に近視問題が深刻な中国の都市部では、失明原因の第1位が「近視」とされていることもあり、かなりの危機感を持って対策しているようです。

 強度近視や緑内障といった失明に至る目の病気は、中高年になったからといって急に発症するわけではなく、子どもの頃に始まった近視が原因で長い時間をかけ進行した結果、発病します。その意味では、強度近視や緑内障は、糖尿病や脳卒中と同じ「生活習慣病」と言えると私は思います。

 ――失明というと、完全に視力を失うということですか? 

 いえ、それだけではなく、眼鏡をかけた時の矯正視力「0.1」を下回る「社会的失明」や、疾病などによる「機能的失明」なども含めて考えています。完全に視力を失わなくても、「社会的・機能的失明」に至れば運転免許証を取得できない、新聞や本、街中の交通標識や看板なども判読できないなど生活に支障をきたし、「人生の質」が大きく下がります。人生100年と言われるこの時代、近視の進行を抑制し、失明を予防する必要性は大きいと思います。

■近視対策の先進国と後進国

 ――先ほど、中国ではかなりの危機感を持って対策しているとお話しされました。

 そうですね。中国ではすでに約20億円の巨費を投じて5つの近視研究拠点を設立しており、小中学校の一部では、眼科の医療機器をIoT化することで、視力や眼軸長(後述)などの測定データを自動でクラウドへアップロードし、リアルタイム分析してくれるサービスを導入していたりします。

 また、近業を行うときの目とモノとの距離と、近業継続時間を最適化できる「CloudClip」というデバイスが開発・市販されています。こういった対策は近視進行の先にある大量失明社会が出現すれば、国家としての大きな損失につながると考えているからでしょう。

 こうした対策に乗り出しているのは中国だけではありません。オーストラリアや台湾でも、やはり国を挙げての先進的な近視研究が進められています。

 ――日本ではあまり知られていないように感じます。

 そうですね、やはりもともと日本は、現時点で成人の約半数が近視と言われる「近視大国」ですし、メガネをかけていることに対してネガティブなイメージが少ないため、これまであまりクローズアップされてこなかったのかもしれません。

 また、日本では、確固たるデータを基にしたエビデンスがなければ情報を発信しない、といった風潮があり、行政も確証がなければ動かないという腰の重さがあるように思います。対して、中国などは、自国で収集したデータを基に政策を決める側面があって、必ずしも高いエビデンスでなくても動くこともあるようです。これはコロナ対策の違いを見ても明らかですね。

 ――このままでいいのでしょうか。

 スマホをどれくらいの時間使うとどれくらい近視が進むかといった調査にはかなりの年月やコスト、労力がかかるため、いつ完璧なデータが出そろうかは分かりません。

 ですが、それを待っていたら時すでに遅し、ということにもなりかねませんし、こういった危険性については、ある程度、見切り発車で政策を進めていくことも必要なのではないかと思います。

 今、警鐘を鳴らしておいて、もしも後に「やっぱり違ったじゃないか」となったとしてもそれはそれでいいと思いますし、先は見えないにしても、対策を打っておいて損はないのではないかと思うんです。

 ただ、日本でも少しずつではありますが、対策が進みつつあることを感じています。たとえば、2020年度に文部科学省が行った「児童生徒の近視実態調査」では、子どもの「眼軸長」の大規模調査が行われています。

■スマホを見続けると眼球が伸びる

 ――眼軸長とは眼球自体の長さですよね。眼球自体が変形するということを知り、驚きました。

 みなさん結構、驚かれるんですが、長時間スマホを見続けるなどの近業を続けることで、「角膜」から「網膜(黄斑部)」までの長さである「眼軸長」が伸びてしまうことがあります。このように、眼軸長が伸びてしまった結果として起こる近視を「軸性近視」と言い、「スマホ失明」を引き起こすのが、この軸性近視です。軸性近視になってしまうと、近視がない状態に戻すことはできません。

 最も程度がひどい強度近視になる頃には、ラグビーボールのような形状になり、眼球後方の一部がポコッと突起状に飛び出す「後部ぶどう腫」や、引っ張られた網膜が裂けてしまう「網膜分離症」などへとつながる危険性もあります。

 ――怖いですね。今までは「視力」がほぼ唯一の基準でしたが、これからは眼軸長にも注目するべきということですね。

 はい。たとえば、裸眼視力が0.1の方が2人いるとして、同じ眼軸長なのかどうかというと実は違うんですね。失明に至る近視かどうかを測る物差しの精度が一番高いのが眼軸長といえるでしょう。

 ヒトの眼軸長は、6歳くらいで22mm、成人で24mm前後になるのが正常な発達ですが、先ほどお話しした2020年度に文部科学省が行った「児童生徒の近視実態調査」では、小学6年生で成人の平均である24mm前後にほぼ達していることがわかりました。中学3年生では、男子が24.61mm、女子が24.18mm。これは、つまり軸性近視が低年齢化しているということです。

 ――軸性近視になる前に対策を打たなければいけませんね。

 そうですね。実は、日本の近視予防法は80年ほど前から変わっていません。

 大きく言うと、「目を休めること」「近業を避けること」「戸外で過ごすこと」の3つです。

 台湾や中国での研究からは、「1日1時間以上のスクリーンタイムで近視が進行する」「スクリーンタイムが長くなればなるほど、近視の進行は深刻になる」ということがわかっています。また、戸外活動で「バイオレットライト(ブルーライトと紫外線との間にある光)」を瞳に通過させることで、近視抑制に効果があることもわかってきました。

 ――そうなのですね。ですが、特に子どもは、自分の意志でスマホの使用を抑制するのが難しいですよね。

 そうですね、個人の努力だけではなかなか難しい側面もあるでしょう。ですので、スマホ使用を制限するためのアプリを入れるなどツールを利用したり、意識的に外に連れ出したりなど、親や周りの大人たちが環境をデザインしてあげる必要があると思います。

 これには、行動経済学のフレームワークが有効だと思います。拙著『スマホ失明』では、こうした視点から、仕組みをデザインする方法を提案しています。

 また、社会的な対策が進むことも望んでいます。たとえば、タバコのように、スマホの販売業者はスマホのパッケージに「スマホはあなたやあなたの家族を強度近視へと導く可能性があり、使用にあたっては充分な注意が必要です」といった警告文をつけるというような制度的な縛りを設けることも有効な手段のひとつだと思います。

 子どもたちの近視の度合がここまで深刻になったのは、たぶん人類史上初めてだと思います。眼科医の中にも「スマホくらいで失明はしないよ」と思っている方もいるかもしれませんが、それは昨日までの常識であって、未来の常識は変わっている可能性が高いです。この現状を、眼科医として見過ごすわけにはいかないと思っています。

 いろいろな方法をご提案しましたが、そもそも小・中学生の子どもたちにスマホを持たせる必要性が本当にあるのか、いま一度そこに立ち返ってみる必要もあるのではないでしょうか。



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川本 晃司(かわもと・こうじ)
眼科専門医(医学博士)・MBA(経営学修士)
1967年山口県生まれ。高校卒業後、産業廃棄物処理の日雇い労働をしていたが、一念発起して受験勉強を始め、28歳の時に山口大学医学部に入学。34歳で眼科医となり、44歳で眼科クリニック・かわもと眼科の院長となる。専門は角膜。2021年に北九州市立大学ビジネススクールでMBAを取得。現在は眼科専門医としての傍ら、北九州市立大学大学院で医療と認知心理学とを掛け合わせた学際的な研究を行っている。現在の研究テーマは「医療現『場』の行動経済学」と「医師と患者の認知心理学」。
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眼科専門医(医学博士)・MBA(経営学修士) 川本 晃司 聞き手・構成=山岸美夕紀

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ビジネス 今年の食品値上げ1万品目超 東京商工リサーチ 今年の食品値上げ1万品目超 東京商工リサーチ

2023年01月20日 15時38分44秒 | 食・レシピ
ビジネス 今年の食品値上げ1万品目超 東京商工リサーチ 今年の食品値上げ1万品目超 東京商工リサーチ 2023/01/20 12:32TBS NEWS DIG 今年の食品値上げ1万品目超 東京商工リサーチ TBS NEWS DIG Powered by JNN (TBS NEWS DIG) 今年も物価高は続きそうです。今年予定されている食品の値上げが1万品目以上にのぼることが、民間の調査会社のまとめでわかりました。 東京商工リサーチが主要な食品メーカー121社に値上げの動向を調査したところ、半数以上の64社がすでに今年中に値上げすることを発表していて、あわせて1万品目以上にのぼることが分かりました。 品目別でみると、ハムやソーセージなどの「加工食品」が2906品目と全体の3割を占め、「冷凍食品」が2289品目、「調味料」が1755品目でした。原材料を輸入に頼る商品で、歴史的な円安や資源価格の高騰の影響が依然として続いています。 また、現時点で分かっている食品の値上げの半数以上は2月に予定されているということですが、東京商工リサーチは「年内に再値上げが予定されている物もあり、まだ価格の安定化は遠いようだ」としています。
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「MSA資金」を語る「償還詐欺」が再燃している。何年もかけて「償還話」を追い求めてきた人の多くが後期高齢者であり、官僚OBや日銀OBがブローカーになって持ち掛けるケースが多いが、全て詐欺である。

2023年01月20日 15時34分00秒 | 国際・政治
板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
~ニュースにブログ~
「MSA資金」を語る「償還詐欺」が再燃している。何年もかけて「償還話」を追い求めてきた人の多くが後期高齢者であり、官僚OBや日銀OBがブローカーになって持ち掛けるケースが多いが、全て詐欺である。
2023年01月19日 23時19分11秒 | 政治
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
「MSA資金」を語る「償還詐欺」が再燃している。何年もかけて「償還話」を追い求めてきた人の多くが後期高齢者であり、官僚OBや日銀OBがブローカーになって持ち掛けるケースが多いが、全て詐欺である。』より、転載させて頂きました。

◆〔特別情報1〕
 いま巷では、「MSA資金」を語る「償還詐欺」が、またもや再燃しているらしい。筆者は、MSA資金の最終承認者である吉備太秦の取材に基づいて、MSA資金のリアル情報について随時、話を聞いてきている。最近でこそ、ブログ記事にすることには一応ストップがかかり、ブログやメルマガに詳しい内容を記載していないが、過去の話は、3冊の本にまとめて、上梓している。そのなかでは、戦後復興のなかで資金がいかに動き、いかに使われてきたのかといった具体的な内容を記しているのだが、実はそれ以上に訴えたかった吉備太秦のメッセージは、世間に出回る「償還話」は、全て詐欺だと思ってほしいということである。ところが、過去に動いた資金の話をあまりに詳細に記してしまったからだろうか、真の意図が受け止められず、逆に詐欺話を信じ込ませるための材料に用いられてしまっているケースがあることに気づかされた。ここ一年以内においても、3件ほどそうしたケースが筆者のもとで確認されている。わざわざ問い合わせがあった方には、「その話は詐欺だと疑って下さい」と必死で伝えるのだが、既に頭の中は、「ほとんどが詐欺話だろうけれども、私のもとにきた話は、本物だ」と強く信じ、もはや修正不能状態に陥っているのだ。
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jlj0011のblog 日本沈没に現実味<本澤二郎の「日本の風景」(4690

2023年01月20日 15時28分23秒 | 国際・政治
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日本沈没に現実味<本澤二郎の「日本の風景」(4690)
2023/01/20 08:45コメント116
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日本沈没に現実味<本澤二郎の「日本の風景」(4690)

<貿易立国の巨額赤字20兆円に自信喪失の日本国民>

 大寒に歩調を合わせるかのように財務省が1月19日発表した貿易収支は、赤字も大赤字で20兆円。例によって電通の防護服を着た黒田の日銀の責任を問うことが出来ない無様な新聞テレビは、プーチン戦争によるエネルギー価格の高騰に重きを置いた報道である。

 実際はアベノミクスなるアホノミクスによる、元財務官僚の黒田・日銀の途方もない財閥向けの円激安政策につきる。事情通は以前から「円の価値は100円から110円が相場。それを黒田が意図的に激安政策、すなわち超金融緩和政策で円の価値を下げてきた。黒田をつるし首にしたい」と語っていた。

 愚かな日本国民は、まんまと安倍が起用した愚かすぎる元財務官僚にしてやられたことになる。一時円は150円にも下がった。他方で、超格差社会が定着、さらに拡大している今日、庶民大衆の側に重すぎる物価の急騰が襲い掛かってきている。

 繰り返すが、無知な国民に対してエネルギーの高騰を印象付けて、あたかもプーチン戦争が原因だと押し付けているのだが、実際は違う。円が110円程度であれば、エネルギー高騰もそうひどくはない。

 悪しき官僚と便乗する政府自公内閣に騙されてはなるまい。

 黒田の責任追及が急務だが、議会の様子は違う。議会も電通の魔術に引っかかっているのだろう。悲しいし、情けない。真っ当な政権が誕生する気配がないのが悔しいが、本来であれば国民を操作、だまし続ける電通を退治することが先決であろう。


<安倍・黒田の円激安が原因=菅も岸田も追認責任>

 円激安の狙いは、財閥の暴利を目的にしたものだ。現に財閥の内部留保は500兆円前後と報じられている。それでいて財閥は、経済を回転させるために投資をしない。

 もっぱら自社株買いに専念して、財閥の重役たちはそれだけで年間数億円のボーナスを手にしてきている。政界はというと、世界一の報酬を懐に入れて、物価高を感じることがない。議会人の誰もが「高すぎる報酬だ。庶民の生活に合わせて引き下げよう」という政治家が一人も現れない。問題の黒幕・黒田も超高級マンションから日銀に通勤して、すでに10億円以上の収入を得ている。


 こんな悪党を菅義偉も岸田文雄も起用している。「墓場の影で安倍晋三もびっくりしている」との非難も。

 しかも、それでも日銀は「大規模金融緩和を維持する」と昨日言明した。政府も日銀も議会も狂ってしまっている。国民生活を真剣に考える為政者は、依然として姿を見せない日本である。


<安倍幻想論を具体化した岸田の戦争準備43兆円で日本沈没>

 国民の愚かさに比例し、便乗して政府与党は、借金をものともせずにさらに借金の山を高く高くしている。孫や子供たちの世代に回している。それでいて子供を増やせ、と息巻く。

 その心は、プーチンやゼレンスキーと変わらない。「殺し合いの世界に人間が必要との考え方である。戦前の日本だ。産めよ増やせよは、殺人鬼の生産に力こぶを入れよであろう」と歴史を知る識者は察知して怒っている。

 防衛費2倍論を安倍が叫ぶと、その女も合唱した。筆者は幻想論だとして無視していたのだが、実際は違った。岸田が43兆円の軍事大国論、世界3位の武器弾薬国家として、財閥のために国民が汗と地の結晶を回せと本気で言いだした。

 バイデンに代わって英国・イタリア・フランス・カナダを訪問し、尻尾を振り振り

ワシントン入りして主人に肩を抱かれたが、政府系時事通信の世論調査は支持率26・5%。この数字はおかしい。実際は10%を切っているだろう。

 いかに日本人がゆでガエルだとしても、43兆円の戦争屋を支持する国民はいない。いわんや戦場に狩り出されかねない若者もNOだ。電通の大株主なら、自立した調査をしろといいたい。


<「黒田をつるし上げろ」が巷の声=円は本来100円から110円>

 黒田東彦という得意な人物の精神の持ち主を診断するとどうなるのか。巷の「つるし上げろ」の怒りを理解できる。そして円が1ドル100円から110円だとしたら、日本国民の生活は安定する。財閥の儲けは少なくなってもかまわない。主権者主体の国民経済が最善なのだから。


 消費税のことを考えると、これは富裕層を救済して貧者から金を巻き上げる政策の強要がどうしても納得できない。消費活動を減速させる消費税をなくすと、この国の経済は正常化する。誰もがそう思っている。

 庶民が政治を刷新・改革する時代の到来であろう。それにしても貿易で年間20兆円の大赤字の日本丸に明日は見えない。本来の均衡のとれた円ドルに引き戻すしか、貿易立国は成り立ちようがない。財閥のための、死の商人のための経済軍事政策を大刷新するほかない。

2023年1月20日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)


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1.
桃子
2023年01月20日 14:51
世界の人類に、悪魔崇拝主義者たちの存在が広まってきました。
この事実が多くの人類にとって知る必要があるのです。
なぜなら、これから来る新しい時代になるためのこれらはプロセスだからです。
創造主の人類の目覚めのためのプロセスが今起こっています。
そして創造主はこの先に人類へ光の愛と平和と豊かさの時代のプランを
用意してくれています。
人類はみな真実を知る必要があるのです。
政府政治家、エリート、宗教家たちが人類を奴隷にして来た事実を
知る必要があると言っているのです。
人類はこの先救済されます。今はそのプロセスを通っています。
お天道様は確かに見ていました。
日本はカオスのようになってきていますが、それは真実がこれほど醜い状態で腐敗しきっていることが露呈しているからです。
すべて闇の画策が表に出されるでしょう。
私たちはこの国が「なんちゃって」によって国民を騙しているのが、わかるでしょう。
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【解説】「スマホ認知症」増加? 絶えず膨大な情報「脳過労」に… 5分でも“ぼんやり”時間を:

2023年01月20日 15時04分58秒 | 健康・病気
【解説】「スマホ認知症」増加? 絶えず膨大な情報「脳過労」に… 5分でも“ぼんやり”時間を: https://youtu.be/Pfv8H-qHukQ
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