万博への学校招待事業に反対 安全性理由に豊中市の保護者が署名活動

朝日新聞7/9(火)10:15

万博への学校招待事業に反対 安全性理由に豊中市の保護者が署名活動

会見する「万博校外学習を心配する親子の会」の保護者たち=2024年7月8日午後2時11分、豊中市中桜塚2丁目、田中祐也撮影

 

 2025年大阪・関西万博への子どもの無料招待事業を巡り、大阪府豊中市の小中学校の保護者13人が「万博校外学習を心配する親子の会」を設立し、学校単位の参加を取りやめるよう、署名活動をしている。署名は要望書とともに市長や教育長、学校長に提出するという。

 同会が8日に豊中市内で記者会見した。小学生の子どもがいる女性(44)は「メタンガスの爆発事故があった万博会場に、学校単位で連れていくのは危険だ」と訴えた。

 同会によると、万博への反対ではなく、学校単位での招待事業に反対しているという。爆発事故のほかに、現地での安全体制が確保されていないことや、パビリオンが自由に選べないことなどを理由に挙げる。別の母親(39)は「先生たちも下見ができなくて不安だという声を聞く。学校単位ではなく、家族で行って楽しめばいい」と話した。

 署名の対象は豊中市民や豊中市に関わりがある人。6月から始め、約200筆が集まっている。今後、街頭での署名活動もするという。問い合わせはメール(stop.banpakuensoku@gmail.com)で。

 豊中市教育委員会によると、無料招待事業に関する府教育庁の来場意向調査に対し、市内の55小中学校(義務教育学校含む)のうち、54校が「希望」、1校が「未定・検討中」と答えたという。(田中祐也)

 

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