麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

サルヂエ

2006年09月23日 | 東演
『サルヂエ』という番組がある。
中京テレビ製作の、なぞなぞバラエティーだ。

大と小はあるが中はない。松はあるが竹と梅はない。
百はあるが零はない。湯はあるが水はない。
町はあるが村はない。厚はあるが薄はない。[※]

   これは、僕がひねり出したもので、あまり良い問題ではない。
   ちなみに答えは、小田急の行先表示の駅名の略だ。

まあ、こーゆーローカルすぎるものは採用にならないが、
毎週「なるほど!」と思わされる問題が
番組では次々と出題されて、凡人からすれば
「よく考えられるなあ~」と思うわけだが、
発想は、答えから逆に導き出されているのも多いのだろうな。

 さて『大地のカケラ』である。
 本作の魅力のひとつに“謎解き”がある。
 で「犯人はおまえダ!」ってゆーのとは違って、
 大小様々な謎が明らかにされ、
 その答えから新たな謎が解き明かされる・・・
 という構成である。
 「リファインドなリドルストーリー」
 =「上品な謎物語」の所以である。

この“謎の連続面”を紡いだはせひろいち氏には脱帽だが、
その一方で「答え知ってるのに知らないことになってる」
役者は大変なんだろうなぁ…と。
金田一耕助役の石坂浩二さんしかり(古い?)
金田一一役のキンキの剛くん…え、これも古いの?
マツジュンか? おっ、スペシャルでは亀梨和也・・・

   ふざけているようで、本番直前なので
   ヒット数を増やすトリック(?と言わないか?)
   でもあるのだが。
   話を戻しましょう

僕が時刻表を眺めて気付いたように、
役者達も逆から「人物」を創出する。
勿論、初めて読んだ時の驚きや謎は大切にしながら…。
この行為は、『大地~』のような謎解きに限らず、
実は毎回行われる役者達の《探偵作業》だ。
    演出や舞監などのスタッフにとっても同じで、
    もっと言えば農業も工業生産のラインも、
    この逆算の賜だ。
    そこに天候の変化や、石油の価格や、
    本来テーブルに置かれている筈の小道具がない!
    などのアクシデントが様々に絡まって・・・
    「作品」は生まれいづる。
    少し曲がりのきついキュウリになったり、
    皆でこの場を何とかしようという連帯感から
    かえって緊迫した良いシーンになったり・・・ね。

こんな、ほんとの猿知恵をノタマワッテいる場合ではない。
いよいよ来週の今日(9/30)、初日の『大地のカケラ』、
制作者としてやらなければならないことが一杯だ。


[※]大=相模大野。松=新松田。
   百=新百合ヶ丘。湯=箱根湯本。
   町=町田。 厚=本厚木。
   小田急線で行先(終点)になる駅の、
   時刻表での略表示。ちなみに全て下り路線。

コメント
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