麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

9月の観劇を振り返る

2006年09月24日 | 鑑賞
 昨日、二つの無料公演を観た。
 昼は、くにたち南市民プラザ多目的ホールでのKs-Company第22回発表会『THE BIG FUNK』。かのシャンリーの戯曲を主宰の高橋清志氏が翻訳・演出。本邦初演とのこと。
 夜は劇団銅羅の、アトリエでの試演会『明日は風のない日』(作/松田正隆、演出/山田昭一)
 どちらも施設や劇団の有り物を巧みに使っていた。

 さて前者は、高幡不動からモノレールで一駅の「万願寺」から徒歩10分ほどなのだが、近くに多摩動物公園もあったりする自然に恵まれた所でもあるので、散策がてら高幡不動から30分ばかり歩いた。水車のある遊歩道があり、最近は見掛けなくなった大ぶりなアゲハを見たかと思えば、やがて多摩川を渡る大きな橋からは明媚な風光を望むこともできちゃった。
 新撰組発祥の地で、大河ドラマがらみで盛り上がった名残りが、少々寂しさを感じさせたりもしたが、良い運動になった・・・。

 『THE BIG FUNK』はロジカルな作品で、膨大な台詞量にとにかく圧倒される。若い俳優達は、言うのが精一杯だったが、発表会はあくまで彼らの力を付けるためで、その意味では大きな糧となる公演だったと思われた。
 かたや、淡々とした会話(長崎弁)が、坂の上の、縁側や大きな木のある古い家で展開される松田正隆ワールドは、やはりいい! 8月9日から15日という長崎では特に意味を持つ数日がリアルに迫ってきた。

 東演でも、無料ないし低料金の試演会をやってもいいなあ、と思う一日となった。

 今月の観劇は、ブログでも少し触れた(9/6)木山事務所『赤い鳥のいる風景』のほか、青果鹿『群青の空に鳴け、手負いの雌鳥』(作/沢藤桂、演出/八木沢賢)、文学座『ゆれる車の音』(作/中島淳彦、演出/鵜山仁)の5本。
 辛うじて前月を+1上回ったが、やはり低調におわった。

 しかも一週間ばかり残して、もう振り返っちゃったのは、明日から『大地のカケラ』の仕込みで観劇の可能性が0のため・・・。

 そう。今日の稽古終わりに仮組のセットをバラして、明日は朝一で大道具がやってくる。いよいよだ!


コメント
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