麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

大地のカケラ/スタッフの横顔3

2006年09月13日 | 東演
 本番まで2週間とちょい。小屋入りまで12日となったので、稽古後は連日スタッフ会議だ。
                          
 昨夜は3時過ぎに照明の池上英輝氏が登場。稽古を見て、その後の打ち合わせに臨んだ。
 弊団では、自主公演『子宝善哉』(05年。作/門肇、演出/篠本賢一)でデビュー。
 そのきっかけが下北沢演劇祭04『ああ、野麦峠』であった。

 東演は演出部に鵜飼守という照明家を抱えている。彼はSLSという照明会社にも所属しているから、そことのつきあいが濃い。またどの演出家も、自分の世界観を表現してくれるプランナーを持っているから、演出指名の照明家がスタッフとして加わることが多い。

 さて。ある日、事務所に電話があって「六工房」という照明会社だと言う。営業に行っていいですか、と。前述のように、演劇界で営業して仕事が決まるなんてことは滅多にないのだ。逆に面白いと思って「どうぞ」と答えた。
 長くなるので話をはしょるが、で、じゃあ低予算の「世田谷区民上演グループ」で良ければどうぞ。。。ってことになった。

 それが『ああ、野麦峠』だったのだが、これが頗る素晴らしい明かりだったのだ。
 特に、兄が妹を背負って野麦峠を越えるシーンは、強い白い明かりで濃いシルエットを生み、感動的だった
 そして翌年自主公演、今年『大地のカケラ』とトントン拍子・・・ザスパ草津も真っ青な躍進なのである!

 まったくの余談だが、躍進と言えば、池上氏は高校時代合唱をやっていて、全国で入賞している

 そんなこんで、東演では若いアーティストとの出逢いの場に「下北沢演劇祭」を活用させてもらっている。
 今回美術で参加の岡田志乃氏には今年の『夏の夜の夢』で初登場願ったが、照明・池上氏(2度)、衣裳・竹内陽子氏(3度)と3人が2月の『夏夜』から揃って『大地』へ乗り込んできた。
        *( )数字は演劇祭参加回数
         また音響・高塩氏も1度参加している。   

 皆、自らの実力を発揮して、仕事を勝ち取ってきたスタッフ達である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする