麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

GWと狂言

2007年05月01日 | 鑑賞
 劇団に一番近い神道系の建物に当たる北沢八幡宮は、芸能の盛んな土地柄=シモキタザワに長く在るだけあって、様々な行事を行っています。
 まあ、そんなマドロッコシー言い方をしなくても、毎年九月最初の土日に行われる、この八幡宮の例大祭は下北沢最大のお祭りなのである!
で。GWアタマの日曜日29日に境内の舞殿にて狂言の会が催されると聞き、ちょいと顔を出して来ました。

 前々から気になっていた境内の舞台。
 会の最後に宮司さんが説明したところによれば、数年前に建立530年だか40年の節目の年を迎えた時に・・・素人考えではまるで節目じゃない気もするが、神社的な何かがあるのかしらん?・・・修復されたらしく、立派な松羽目(マツバメ/舞台奥の松の描かれた、まあ壁ですね)も備えたなかなか本格的な能舞台なのだ。

 区民上演グループに最近続けて参加している近所に住む主婦も来ていて、その彼女から仕入れたネタによれば、これまでは日本舞踊をはじめ、フラダンスやインド舞踊にも使われていたらしい。まあ立派な日本的な舞台で異国の文化が奉じれるのも、乙というもの……

 さて、一般には余り馴染みのないコンテンツ=狂言ながら、出演者の友人知人を含め沢山の見物が集まり、ビデオ片手に、或いはワンカップ片手に連休のひと時を皆、和んで過ごしていました。
 1時~4時まで8本ほどの演目が「狂言を勉強されている方々」によって演じられましたが、門外漢の僕が言うのもオコガマシイけれど、野外で風もあり、舞台のある境内から階段を降りた公園からは子供らの遊ぶ声も聞こえるコンディションの中、ちゃんと声は届いて来たし、姿勢や所作も決まっていて、ハイクオリティーな舞台でした。

 大型連休も悲惨なニュースは聞こえてくるけれど、こんな小さな平和の営みが、それこそ無数にあることを、古からの伝統に育まれた「やあやあ」「なかなか」などの台詞まわしを木々のざわめきの中に観て、少々大袈裟だけど「ガンバロウ!」という勇気をもらえた気がしたのは、僕だけではなかったろう。
                    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする