麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

恋森☆客演陣の横顔Ⅲ~橘憲一郎

2007年05月09日 | 東演
 1942年2月、演出家の佐佐木隆氏(故人)、女優鈴木光枝氏らによって結成された文化座から客演いただく橘憲一郎氏は、同座で17年活躍を続ける中堅俳優である。
 東演にも書き下ろしが2作ある堀江安夫氏の『若夏に還らず』(2001年/原作は森口豁「最後の学徒兵」)の主人公・田口泰正役の熱演が印象深いが、同作の演出は弊団の『いちゃりば兄弟』で事実上の演出を務めた佐々木雄二氏(クレジットは演出補)だった。

 同じく彼の演出で、文化座の代表作のひとつでもある『青春デンデケデケデケ』(原作/芦原すなお 脚本/小松幹生)での橘さんの見事なエレキギターが、今回の客演の決め手となっていてその華麗なる弦さばきは『恋でいっぱいの森』の2ndエピソード「から騒ぎ」で披露されます!

 橘さんは、秋の弊団訪中公演(10/18~11/17)から戻った足ですぐ、文化座の訪中公演(12/1~12『天国への百マイル』於:北京-ハルピン-牡丹江-ジャムス)に発たれるので、今年後半は、眠りから覚めつつある獅子(?)と呼ばれる大国にどっぷりと漬かることになる。

 さて、この客演紹介シリーズは、ラグビーに例えてきたのでラストもそれを無理に継承するなら・・・「夏夜」のライサンダーと「から騒ぎ」のバルサザールとを担う橘氏が時折見せるトリッキーな演技は、さしずめ意表をつくハイパント!
 また若手の多い今回の座組の中での的確なアドバイスは、最後尾から防御ラインをコントロールするかのようだ・・・。

 と来れば、1823年にイングランドの有名なパブリックスクール=ラグビー校でのフットボールの試合中、一人の少年がボールを抱えて走ったところから生まれたと言われるスポーツ※に詳しい方には、もうお解りでしょう。・・・そうフルバックです。
          ※言われているだけで、
              それが本当の始まりではない
              との説もある。
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