麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ワークショップの発表会

2012年08月26日 | 鑑賞
ロシアの名門劇場「マールイ・シアター」
主任演出家ウラジーミル・ベイリス氏による
スタニスラフスキーシステムを基本にした
ワークショップの、成果発表会を拝見した。

演劇に興味のない人には
何がなんだかな内容かもしれません

1824年にマールイ」は、ロシア語で「小さい」。
ちなみに大きいは「ボリショイ」。
後者ではバレエやオペラ、前者では演劇が
主に上演されます。
そんな伝統ある劇場の主任演出家が、
劇団俳小と協力して開催するワークショップ。
今年で11年目になる・・・そうだ
この講座の未経験者(A)と経験者(B)の
2クラスが14日間の成果を発表。
会場は俳小のアトリエ。

【一部】A/身体訓練
上下黒い稽古着の20人弱が、ワークショップの
基礎である筋肉の緊張緩和や発声から
ゲーム感覚のトレーニングを披露。
披露……というか、普通閉ざされた場所で行う
それらを観客は部屋の片隅で見学する感覚。
これがなかなか新鮮だった
見せる為の「作品」でないものを見る面白さ。
加えて。
この講座は未経験ながら「演劇未経験者」は
皆無だったようで、つまり、基礎の出来た役者の
ブラッシュアップする姿を覗き見する愉快さが、
このプログラムから感じられた。

【二部】A/サーカス
B/ピース=ハムレットと検察官
こちらはいわゆる「作品」の発表。
まずBが上記の名作の一部分を演じ、
最後にAが「綱渡り」「乗馬ショー」など
サーカス芸のエチュードを繰り広げた。
えとエチュードは即興。
参加者が課題から即興で創出したシーンを
ベイリス氏がチェックして積み上がった
作品群。二部は簡易な衣裳も着用。

募集要項には、壮大なキャッチ
「舞台上での真の演技とは何かを探求」
とある。とても70歳を超す高齢とは
思えないベイリス氏の指導に参加者は
「何か」の一端を捉まえたようでした。

コメント
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