麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

初夏ナルホドネ

2012年08月01日 | 鑑賞
劇団一の会
第30回記念公演
『初夏ナルホドネ(前篇)』
作・演出/太田善也(散歩道楽)
を昨日(7/31)ワンズスタジオにて。

[文中敬称略]

作演出の太田は散歩道楽の主宰。
この日の作品は短編三本で構成され、
旧作2、新作1。一つひとつの
完成度もさることながら、
三つが、まるでこの公演に
用意されたような良い並びで
大変楽しめました。
全作品に一の会代表の坂口候一が出演。

最初の「SEXの終焉」は
劇団前進座の若きエース
高橋佑一郎を迎えての二人芝居。
登場しない妻をめぐる
夫と不倫相手の噛み合わない会話を
斜めの視線から切り取って、
大いに笑いながらも、
考えさせられる作品。

中年三人が元日に炬燵を囲んで
だらだら話す「かたつむりん」は
和田太美夫(鈴舟)、広瀬貴史(tecconick)
と坂口のキャラクターが立った佳作。
ちょいとした工夫が他愛も無い
会話劇をグッと引き締めます。

そして 「長崎は明日も晴れだった」。
題名は少々おちゃらけてますが、
井上光晴の『明日-1945年8月8日長崎』
を髣髴とさせる原爆投下前日のお話。

長崎の市井の姉妹・・・
熊谷ニーナ(劇団一の会)と
川原安紀子(プロダクション・タンク)
・・・そこに突如現れる男(坂口)、
三人の人間模様は、深く、染みる物語。

8/3迄。お時間あれば是非

なお上記「前篇」のほか「後編」あり。
詳しくは劇団HPを参照くださいませ。

タイトルのみ綴ると
「とっても☆デスマッチ」
「荒野の二人」「嵐を呼ぶ女」で
「嵐~」は前篇の「長崎」と
連動しているらしいです。
こっちも観た~い
コメント
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