いにしえの哲学者・陽水は
『捜し物捜したる時見つからずして
諦めざる時是即ち現れたり』
と説いた。
家人が電磁式鉄路券を紛失したと言う。
たいがいの鞄及び置きそうな処は
存分に探したが、無しやと。
そこにぶらさがってる黒い鞄の
小さなサイドポケットじゃないの?
と何の根拠もなく無責任に答える。
それは暫く使ってないからあるわけない
と手を突っ込んだ途端、あっけなく出た。
家人に限らず、それこそ「ぶつ」が
見当たらない時に人は、と言うか
僕は、幾つかの可能性高き場所と
絶対無い場所を記憶から探る。
で、前者ばかり何度も何度も探すが
徒労に終わり、駄目元で後者を当たる
と、あら不思議発見に至る。
或いは前者の、中でも上位に位置する
例えば抽出を繰り返し探してもなく、
それでも諦めきれないときは、
「抽出」には探す気はないぜって体で
ひょいと何気なく開けると、
間仕切りの絶妙なエアポケットから
「ぶつ」は意表をつかれたって顔で
現れたりする。
まったくもって陽水は賢人である。
これは別の話になるが・・・
その直近の行いに徳を積んであると
たまさか出てくるサービス券は
「明日まで有効」で
逆の場合手にしたそれは見事に
昨日で期限切れだったりする。
これはサングラスの哲学者より
異国のマーフィー氏の預言に近いか?
さて家人はまた『シベリア』という
舞台で日々探求に励んでいて、それは
《芸術の真髄》という少少やっかいな
探し物だ・・・やっかいなので、
その話は回を改めて記することにする。
『捜し物捜したる時見つからずして
諦めざる時是即ち現れたり』
と説いた。
家人が電磁式鉄路券を紛失したと言う。
たいがいの鞄及び置きそうな処は
存分に探したが、無しやと。
そこにぶらさがってる黒い鞄の
小さなサイドポケットじゃないの?
と何の根拠もなく無責任に答える。
それは暫く使ってないからあるわけない
と手を突っ込んだ途端、あっけなく出た。
家人に限らず、それこそ「ぶつ」が
見当たらない時に人は、と言うか
僕は、幾つかの可能性高き場所と
絶対無い場所を記憶から探る。
で、前者ばかり何度も何度も探すが
徒労に終わり、駄目元で後者を当たる
と、あら不思議発見に至る。
或いは前者の、中でも上位に位置する
例えば抽出を繰り返し探してもなく、
それでも諦めきれないときは、
「抽出」には探す気はないぜって体で
ひょいと何気なく開けると、
間仕切りの絶妙なエアポケットから
「ぶつ」は意表をつかれたって顔で
現れたりする。
まったくもって陽水は賢人である。
これは別の話になるが・・・
その直近の行いに徳を積んであると
たまさか出てくるサービス券は
「明日まで有効」で
逆の場合手にしたそれは見事に
昨日で期限切れだったりする。
これはサングラスの哲学者より
異国のマーフィー氏の預言に近いか?
さて家人はまた『シベリア』という
舞台で日々探求に励んでいて、それは
《芸術の真髄》という少少やっかいな
探し物だ・・・やっかいなので、
その話は回を改めて記することにする。