麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

もーるす信号雑記帖、師走第二日曜。

2015年12月13日 | 制作公演関連


劇団もーるす信号は毎週土日の稽古で
二月の下北沢演劇祭本番を目指している。

今回が二十六回目となる演劇祭の
目玉企画のひとつといえる
「世田谷区民上演グループ」に
昨年まで何度か出演した齢八十有余歳の
笠原貞子が立ち上げた劇団である。

劇団とはいえ、団員はまだ彼女一人。
区民グループで知り合った社会人達と、
その紹介を手繰って集まった
役者を志す若者達あわせて十一人の出演者で
代表の書き下ろした『月の出を待ちながら』を
こさえ始めて凡そ一ヵ月半になる。

今日の稽古は下馬区民センター。
三軒茶屋の街から外れた住宅地の中の
穴場的な場所……だったのだが




今年のはじめに移転したらしい。
歩いて五分ほどのバス通りに面した
新しい複合施設内だと案内が出ていた。

さて。
初めての演出となる「テイコちゃん」だが
稽古も十三回目を数えて格好がついてきた。

本も彼女の手によるものなので、
作家目線の駄目出しが多いきらいはあるが、
その明確なビジョンは少しずつ確実に
役者達に伝わっているような気がする。

舞台監督も今日初めて顔を見せてくれ、
本番のステージ上のあれこれを説明。
演者も具体的なイメージを持って
稽古に励めたように感じた。

本番直前の一週間は平日も集まるので、
数でいえば二十回弱の稽古を残している。
つまりは。
これから一山二山あるのも、また明らか。

そんな悲喜こもごもを書いて行きます。

あ、冒頭の写真は三茶の魚屋の店頭。
師走を感じさせる新巻鮭。
そして下は、三茶の別の商店街のはずれ。
昔のまんま消されず残った店の庇です。
昭和だな~。
でも『月の出を待ちながら』は近未来コント。

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忠臣蔵からの結団式

2015年12月11日 | 制作公演関連
7日のブログにちょいと書いたけれど、
下北沢演劇祭に参加する2団体に関わる。
昨夜は演劇祭全体の結団式だった。

浅草で遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』
千秋楽を終え、片付けもそこそこに、
何より打上げに後髪引かれながらも
浪曲定席・木馬亭を出た。

四年目にして初めての昼終わり。
小屋近くには通称「ホッピー横丁」があり
日中から老若男女が楽しげに呑んでいる。
その分、店仕舞が早い。

我々も芝居終わりに立ち寄るが、
打ち上げをするには夜公演後だと無理で
これまではチェーン店での宴であった。

ついに念願の「ホッピー横丁」だったのに。

冗談はさておき。
お陰様で多くのお客様にご来場頂き
無事、終幕いたしました。

さて北沢タウンホール・スカイサロン。

久しぶりに参加した結団式は、
やたら参加者が多いではないか。

稽古等で出席しない団体多数で、
区民上演グループの大所帯で
格好がついていたのが僕の知る姿。

本多劇場グループの小屋が増え、
当然公演数がも増したこともあるが
とにかく出席率の高さから会場は満杯。

ただ僕の出席は式を楽しむことではなく、
地方公演等でこの日を逃すと
打合せができない「stadio polano」との
ミーティングが主題だったのだ。

ちょうど円テーブルに立錐の余地なく
ドリンクバーの奥で舞台監督を交え
打ち合わせをしたのだった。
会の進行に邪魔にならぬ範囲で。

という訳で。
華やかなパーティーの写真はない。


移動途中、50円という破格の飲料を買った。
「熱中対策ソーダ・ゼロ」。

余り見ない品だ。
今日、ちらと裏を見たら……
赤穂化成株式会社の製品らしい。

ん? 赤穂?
「赤穂の天塩」など販売している会社だ。
この飲料にも使用されている。

偶然とはいえ、赤穂産ソーダで
『忠臣蔵』の一人打ち上げとなった。
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仮名手本忠臣蔵再々々演、千秋楽でござる。

2015年12月10日 | 制作公演関連
浅草寺あたりは、なんだかもう
お正月かという賑わいである。
てか年末年始はこんなもんじゃないのだ。
きっと、いや確実に。


そんな境内のあちこちに立っている看板は、
浅草寺近くに立つ高層商業ビルの
建設反対を訴えている。

いっそ英語中国語など外国語を並記したら
世界中から観光客がやって来る
Asakusaだけに海外からの賛同も受けられ
インパクトある活動になるのでは?


2015年の台東区の紛争。
翻って江戸時代の事件を中世に置き換え、
寛延から平成まで上演が続いているのが
『仮名手本忠臣蔵』だ。

元となる赤穂義士の『忠臣蔵』、
仮名手本の外伝として生まれた
『東海道四谷怪談』などとともに
日本人に長く愛される作品のひとつ。

そんな『仮名手本~』全十一段を
一気に語る稀有な試みで2012年から
数えて四演目の千秋楽を迎えた。

主宰はひとまずこのスタイルを封印すると言う。
あくまでも「ひとまず」は。
形を変えての上演、はたまた
少し休んでの「再々々々演」があるやも。
いずれにしろ。

韓国歴史大河『イ・サン』のヒロイン
ソンヨンの吹替を担当した花村さやかが
13年のお軽以来の登壇で、
今回は大星力弥の許嫁・小浪を演じ、
そのお軽には演劇集団円を退団し
新たな一歩を踏み出した秦由香里が扮した
遊戯空間の『仮名手本忠臣蔵』。

銅鑼の新鋭・川邊史也が力弥を演じ、
初演の力弥役・丸本育寿は再演以来
二度目の塩谷判官に挑んだ
遊戯空間の「全段通しリーディング」。

今年の四ステージも全て補助席の出る盛況!
やはり忠臣蔵の人気は高い。

あ、そうそう。
忠臣蔵は赤穂目線の物語。
ここでは悪役の吉良だけれど、
上野介を名君と慕う人々も多いと聞く。

冒頭の建設反対の件も、
推進派には進める意図があるのだろう。
街のあちこちにポスターを見た。
季節はずれだが、東北の祭を呼んで
賑やかなイベントを開くそうだ。

話がそれた。
二時間開演の最終回は、
当日券を若干ご用意
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仮名手本忠臣蔵への道

2015年12月09日 | 制作公演関連
昨夜幕を開けた遊戯空間の
全段通しリーディング『仮名手本忠臣蔵』
初日、超満員。

制作は座専属の翠嬢がいるので
ちょいと緩めの登城。

吉良にあやかり上野介の「上野」から
歩きで浅草木馬亭へ。

しかも赤穂義士達が目立たぬよう
裏街道を行っただろうと思いを馳せ
浅草通りから一本入った路地を選んだ。

稲荷町駅前の下谷神社あたりには
風情のある家が何軒も並んでいた。



田原町に近づけば、もう浅草の匂い。
愛らしい和風のぽち袋など扱う紙屋など。

そう、この街には昨年まで
演劇集団円の拠点があったが、
三鷹に移転して今は更地となっている。


偶然だが、そのはす向かいでは、
グルメ番組かドラマだかの撮影が。


東本願寺の前を過ぎる路地を進めば
老舗らしい、どじょう屋に突き当たる。

ここを右に折れて、大通りを渡れば
浅草の中心地。
東洋館を右に見て「奥山おまいりまち」
のアーチをくぐれば、まもなく芝居小屋。

***

芝居創りも、こんな短い「旅」に似ていて
見知らね道をあっちこっち当たって
気付いたり迷ったりしながら進み、
やがて目的地に到達する。
本作も、そんな轍を残しながら歩んで
明日、千秋楽となる。

お陰さまで仲日の昼も超満員。
このあとの夜、明日昼も残席僅か。
夜は六時、楽は二時開演。三千三百円也。
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勘平と三平と明と、忠臣蔵。

2015年12月08日 | 制作公演関連
今年も多くの方が天に召された。

僕が理事の末席を穢す「日本新劇製作者協会」の
2015年の協会賞はドライバーの榧野明さんに。
が、理事会の決定から授与式のある総会の間に
ハンドルを天国に向け走り去ってしまった。

闘病の中、賞をとても喜んでくれていた
と、主役のいない会で聞いた。

旅公演におけるトランスポートの草分け。
ニッセイバックステージ賞を史上最年少で
受賞された方でもある。

そんな彼を「かやのさん」「明さん」
と本名で呼ぶ者はまずいない。
皆「三平ちゃん」と呼ぶ。

新劇界の巨星・宇野重吉(88年没)に
可愛がられ、彼から命名された渾名だ。

いうまでもなく名字の榧野と
忠臣蔵の萱野(かやの)三平を掛けている。

僕の東演での初旅。四国への短い巡演の
ドライバーも三平さんだった。

合掌。

***

今日開幕する『仮名手本忠臣蔵』の
早野勘平は、前段の萱野三平を
モデルにした人物といわれている。

初演以来、俳優座の渡辺聡が演じてきて
高い評価を得ていた当たり役に、
今年は加藤亮佑が挑む。
昨年は塩谷判官だった。

百八十度とまでは云わないが、
まるで異なる「勘平」は再々々演の
稽古に良い刺激を与えてくれていた。

聡勘平が本格的なストライカーだとすれば、
加藤のそれは、ゴン中山タイプの
アグレッシヴかつ泥臭く、また
どこかしらに笑える要素のあるFW。

笑いといえば『仮名手本~』では鷺坂伴内。
いわゆる「半道敵(はんどうがたき)」。
悪役だけど道化のおいしい役だ。
タイムボカンのボヤッキーみたいな、
という例えはある世代限定か?

遊戯空間では三代目になる草野峻平が
今年初めて座に加わったが、
長年務めてきたような安定感がある。

草野は塩谷家の家臣・原郷右衛門も。
コンビを組むのは、長年アングラの世界で
真ん中を張ってきた池田ヒトシ。
同じく遊戯空間初登場。
今回は千崎弥五郎という渋いポジション。
いぶし銀の演技で座を締める。

三代目鷺坂、に対して。
1979年から放送を開始し、大人気を誇った
テレビドラマ『あばれはっちゃく』の四代目
坂詰貴之は『仮名手本~』再演から参加し、
今では欠かせない役者の一人になった。

***

三平さんの話から、奇しくも中堅男優陣を
ピックアップすることになった。
ベテラン男優、女優らの話は明日以降に。

初日は18時開演。
明日の昼とともに残席が少なくなっています。
明日の夜、千秋楽昼は多少余裕あり。

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下北沢演劇祭への帰還

2015年12月07日 | 制作公演関連
様々なスポーツにプロを頂点として、
例えば草野球、例えばママさんバレーなど
裾野を支える「愛好者」がいるように
演劇の世界にも社会人演劇等は肝要である。

劇団東演在籍中に、地元世田谷の演劇祭に
東演として作品を発表するほかに、
公募で集まる区民と一緒に芝居を創る
「世田谷区民上演グループ」という
企画に毎年携わっていた。*1

退団とともにお役御免となったが、
六年ぶりに帰還する機会に恵まれた。

東演OBの八木澤賢が率いる青果鹿が
新たに青少年演劇のために立ち上げた
スタジオ・ポラーノ(主に宮沢賢治作品を上演)が
「一般公募劇団」枠で参加するにあたり
当日運営の委託を受けた。

本多劇場グループを核とした
シモキタの劇場群で上演される
〈プロ〉の舞台、冒頭の〈区民グループ〉、
そして〈公募劇団〉というカテゴリーから成る
「下北沢演劇祭」は来年二月に
二十六回目を迎えるが……
プロと区民の枠は経験してきて
公募枠は個人的には初めて、
だけれども、とにかく帰還する。

ポラーノの話から少し経って、
公募枠四団体に選出されたの中の、
劇団もーるす信号から声が掛かった。

辰巳次郎氏の紹介だと言う。
区民グループのとりまとめ役の後任を
僕が押し付けた演劇界の先輩である。

秋口から毎週土日祝日に稽古して
二月の本番に臨む「長丁場」だから
演じる側も勿論だが制作サイドも骨が折れる。

その仕事のバトンを渡した側から
戻ってきて、断れるはずがない。

さらに話を聞けば、メンバーの半分が
区民グループ経験者だという。

1999年から2010年まで(第九回~二十回)*2
僕が手塩にかけた彼ら彼女らの
「後輩」が多いとなれば更に断る理由がない。

「後輩」と書いたが区民グループに参加する
多くの「役者たち」は人生においては先輩が多い。

てなわけで笠原貞子が作演出する
『月の出を待ちながら』でも制作を担う。
彼女は齢六十を越しての初旗揚げ、初演出だ。

稽古は十月末から始まっている。
僕は昨日が漸く二度目の稽古場で、
参加者全員の顔を見ることが出来た。

まずは下北沢演劇祭帰還の喜びの話。
ポラーノ、もーるす信号のことは改めて。

***

1=2009年秋に退団したので
第二十回『三人姉妹』は製作/東演、
制作/高橋俊也(THEATRE-THEATER)

2=第十二回のみ東演は製作を担わず。
その年は僕が個人的に音頭をとり
世田谷と川崎の有志でユニットを結成。
東京各地の地域劇団の集う演劇祭
「TRTフェスティバル」に参加。
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太宰治特集も進行中

2015年12月05日 | 制作公演関連
遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』の初日が
三日後に迫るなか、今月下旬(12/20~23)
小劇場「楽園」で上演となる
J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
語り芝居『太宰治特集』の稽古も進展中。



文化芸術の香る街・武蔵野市にて。
今は亡き前進座劇場がかつてあった場所の
隣にあるコミュニティーセンター。



どんだけ卓球台があるんだと思いきや
確かに手前はそうだけれど、
多目的ホールという部屋だけに、
右奥に見えるは仮設舞台用の台であった。

太宰の短編四篇を一日三本
(21、22日は『失敗園』『尼』『紙幣』
23日は『失敗園』『尼』『清貧譚』)、
配役組み合わせが5ステージ全て異なる
というプログラムになっている。

太宰といえば《暗い》の代名詞だが、
どうして、愉快な話も書いている。
その奥底に暗さが垣間見えなくもないが
独特の可笑しみが稽古を重ねる中に
徐々に沸き立ってきている。

『火花』の芥川賞受賞もあって、
その作者が愛してやまないことから
俄に注目の集まる太宰の、意外な作品達。

そのうちの『失敗園』と『尼』を重点的に。

前者は庭で育てた野菜が語り出し、
後者は『陰火』の中の一篇で、
枕元に尼や如来が現れる。

後半は『貨幣』の一場面を抜きながら
『清貧譚』と『尼』も部屋の片隅で
合わせるという三班稽古。
時間を有効に。



そうそう。
初日終演後にはアフタートークもある。
太宰の故郷・青森出身の文筆家の世良啓氏を
ゲストに。寺山修司の専門家ながら、
青森の文化に造詣が深い方である。

余談。僕の父も青森の産。
それも五所川原で。太宰は隣の金木出身。
それが2005年、合併して今はどちらも
「五所川原市」だったりするのだ……。
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再々々演の仮名手本忠臣蔵、本番間近。

2015年12月04日 | 制作公演関連
十一月二十九日のブログに書いたように、
遊戯空間、四演目となる
全段通し『仮名手本忠臣蔵』。
通して役を演じる者から初めての者、
役を幾つか渡り歩く者が渦巻いて
威力増すリーディングに仕上がりつつ、
否、必ずや仕上がります。

そこに更に加わるのが、強力な鳴物。

黒一色に白足袋の衣装、照明はほぼ地明かり。
いわゆる演劇的な音響効果もない。
そんな中で、若月宣宏、設楽瞬山という
名手が笛や太鼓で世界観を広げてくれます。

この邦楽の生演奏がもたらす広がりが半端ない。
贅沢な御両人の技。


昨夜はそんなお二人と役者も勢揃いで
頭から最後まで、確認しながら
行きつ戻りつ、通して稽古。

細かい駄目出しは絶えないけれど、
迫る本番に向かっての更なる高みに
たゆまず進む総浚いとなった。

(車座で駄目出しを聞くの図)

本番は皆白足袋と書いた。
稽古から履く者もあれば、
かわゆい靴下カバーの女優もいる。



江戸、もとい。書かれたのは寛延元年ながら
芝居は足利の時代……ではあるが
当然、今は平成なのでお茶場は
華やかなお菓子が並んでおります。

前述、赤い靴下の神保さんから
手作りカステラの差し入れも。

リーディングとは言え、主君謀反から
仇討ちまでの波乱の十一段を一気に語る
「通し」は思いのほか体力勝負。

甘いものが染み入ります。
てなわけで。十二月八日、開幕です。
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J-theaterの2015 年締め括りは太宰。

2015年12月02日 | 制作公演関連
プロデュース公演というのは劇団と異なり
毎度違う顔ぶれで芝居を創るわけだから、
暖色だったり寒色だったり、
あるいはシャープに、はたまたのほほ~んと、
その都度色合いが変わるわけだけれど、
同時に製作者の心根があるから
「あぁやっぱりどこそこの作品だね」
という匂いは厳然とあるわけである。
以上、あくまで一般論。

さて。J-Theaterは今年最後の舞台で
太宰治に取り組みます。
2015年の締め括りに相応しく、
主宰自ら「オールスター」と宣う配役で。

5、6月『櫻の園2015』
小劇場「楽園」
高岩明良、添田泰介、植松優

7月『弱法師』
山中湖村体育館
米川塁/やすだまこと(能管)

7月~8月『近代戯曲コレクション』
シアター711
柴田恵/望野哲也(演出)

10月『暗愚小伝』
「劇」小劇場
恩田匠

10~11月『近代能楽集』
同上
辻洋子、原きよ、井谷厚彦、
金山万里奈、小原也実

11月『東京スタンピード』
小劇場B1
長瀬充男

といった具合だ。
多くは複数の作品に出演しているが
煩雑になるので一作に止めた。
いずれにしろ今年の様々な公演で
輝きを放った面々がずらりと並んだ座組。

名前のないのは水渓真希と木村徹。

前者は2014年までは常連の一人、
後者のみが唯一のJ-Theater初出演。

木村は構成も手掛ける原とよく共演しており、
この舞台では太宰を演じる。
小林の懐刀で、今年演出デビューも果たした
望野とのダブルキャストとなる。

そして。今回の最大の特色は、
「太宰作品」に長く取り組む原の存在。
前作は一役者としてJ初参戦した原は
企画及び構成に加えてドラマトゥルグとして
公演全体のダイナモの働きをする。

間違いなく、新たなJ-Theater作品が
生まれることだろう。

12月20日(月)~23日(祝)
小劇場「楽園」

20~21日
『失敗園』『陰火』より「尼」『貨幣』
23日
『失敗園』『陰火』より「尼」『清貧譚』

前売2500円、当日2800円
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