昭和30年代、40年代頃に買い求めたと思われるような古い本、
ここ数年で かなり整理処分したつもりだが、
未だに処分し切れず書棚に並んでいるものが有る。
若かりし頃心酔していた 世界のHONDA、本田技研工業の創始者、本田宗一郎氏関連の本、数冊も そのひとつだ。
その中には 1985年(昭和60年)に発行されたという 本田宗一郎著「本田宗一郎は語る・不常識を非まじめにやれ」は 無いが
氏が 生前ことあるごとに社員に飛ばしてしていたという言葉
「不常識を 非まじめにやれ!、非常識、不真面目じゃなく!」は
当時 脳裏に焼き付いてしまい、以後これまで、仕事や暮らしの中で ふっと思い浮かぶ言葉になっている。
書の中で 氏は 社会通念上の「非常識」(めちゃくちゃ)なことをやっても そこからは何も生まれず、ダメだが めちゃくちゃなことをするのでなく 「常識」の枠を越えた「不常識」を作ることであり、新しい常識を作るためには 頭でっかちにならず 「非真面目」になることが重要なのだ」と語っている。
ロボット工学の第一人者、森政弘氏著「非まじめのすすめ」なる本も残っている。
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常識的なことをくそ真面目に行うだけでは 平凡な横並び、高い評価を受けたり、同業他社から勝ち抜けることが出来ない等という、物づくりやビジネス上の教訓、示唆になるのであろうが、その発想は 生き方、暮らし方にも通じるような気がしたものだ。
「くそ」が付く程の面白みの無い真面目人間だが、
願わくば 「真面目」でも 「不真面目」でも無く
「非真面目」で有りたいと思ったり、
「非常識」なこと等はとてもじゃないが出来ない小心者だが、
あまりにも「常識的」で固定観念にとらわれてしまうことが無いように
「不常識」で有りたい等と思って生きてきたような気がしている。