たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

「宗谷岬」

2020年03月03日 16時36分58秒 | 懐かしいあの曲

当地 今日は 晴れて、穏やかな1日、最高気温も15度前後になったようだ。
ここのところ 寒、暖、日替わり天気が続いている。
三寒四温、本格的春爛漫の候は もう少し先になるのだろうか。
今日は、久し振りに、台所、浴室、洗面所等の大掃除、
すっきり、さっぱり、
午後、落ち着いたところで 眠気が襲ってきて
うとうと 1~2時間。

毎年 3月~4月頃になると なんとなく思い浮かんでくる曲がある。
「宗谷岬」だ。
日本最北端の地、宗谷岬に因んだ曲であるが、
「流氷とけて 春風吹いて・・・♬」の歌詞から 
北国にもやっと春がやってくる響きを感じる。
長年 北海道旅行に憧れながらも 旅行会社の格安観光ツアーで旭岳を訪れた1回だけに終わり、宗谷岬も、利尻も、礼文も、知床も 訪れること叶わずだったが 映像や画像で旅行気分を楽しんでいる。

今更になってネットで調べてみると
「宗谷岬」は 宗谷岬に特別な思い入れが有った作曲家・船村徹が 何度も宗谷岬を訪れ 曲のイメージを膨らませて曲を作り、その曲に 地元稚内在住の作詞家・吉田弘が詩をつけ、1972年(昭和47年)7月に 黒木真理(くろきまこと)が シングルレコードを発売、ローカルヒットにとどまった曲だったという。
1976年(昭和51年)に NHK旭川放送局のスタッフが宗谷岬に取材に訪れた際、この歌を発掘、同年4月に ダ・カーポの歌で、「みんなの歌」の1曲として放送されたことで、全国に知られるようになったようだ。
船村徹といえば言えば 哀調を帯びた演歌が真骨頂だが、春風のように暖かく軽やかなフォークソング調に出来上がった「宗谷岬」。やはり 名曲の一つだと思う。
「宗谷岬」は ダ・カーポの他にも ボニー・ジャックス、千葉紘子、芹洋子等 数多に歌われている。
ダ・カーポ ファンとしては これまでブログに書き留め、カテゴリー「懐かしいあの曲」にも収録している、「野に咲く花のように」「結婚するって本当ですか」と同様、外せない曲である。

「宗谷岬」 ダ・カーポ (YouTubeから共有)

「宗谷岬」 舩村徹 (YouTubeから共有)


久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ

2020年03月03日 06時38分17秒 | 懐かしい小倉百人一首


小倉百人一首で春を詠んだ歌 その4

久方の 光のどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ

出典 
古今集(巻二)

歌番号
33

作者
紀友則(きのとものり)

歌意
陽光ものどかなこの春の日なのに 
なぜ落ち着いた心もなく 
桜の花は散り急いでいるのでしょう。

注釈
上の句では 春の日永ののんびりした様子、気分が漂っているが
下の句では 一転して慌ただしく散り急ぐ桜をいぶかっている。
見事な対照で
爛漫の桜を鑑賞しつつも、散る桜をいぶかる心情を、
歌い上げている。

「ひさかたの」・・光、天、空、日、月、雲等にかかる枕言葉。
「しづ心」・・「静心(しずごころ)」1語で名詞。落ち着いた心。
「花の散るらむ」・・疑問の語は無いが「なぜ・・だろう」の意。

紀友則
紀貫之の従兄弟。古今集撰者の一人。
古今集には 46首入集している。
三十六歌仙の一人。歌の道では 紀貫之の先輩にあたる。
延喜4年(904年)に、大内記(だいないき)に昇進している。


参照・引用
「小倉百人一首」解説本(文英堂)