昭和30年代~40年代に青春時代を過ごした人の多くは、
喫茶店という響きに懐かしさを覚えるのではないかと思っている。
喫茶店は 学生、若者等にとって、1杯のコーヒーで、何時間でも理論をぶつけ合う場であったり、ひそかにデートする場であったりもした。
大都市はもちろん、地方の中都市の街中にも、「名曲喫茶」「ジャズ喫茶」「純喫茶」等の看板が林立し、コーヒー等飲んだことも無かったど田舎から都会に出た奥手の若者は、喫茶店に入ることが、背伸びして大人の仲間に入ったように錯覚さえしたものだ。男性の喫煙が当たり前の時代、喫煙を覚え、たいがいの喫茶店には個性的なマッチが用意されており、それらを集めて喜んでもいたような気がする。貧乏学生だったこともあり、喫茶店に入り浸り等出来るはずもない類だったが 当時入ったいくつかの喫茶店の店名や、こげ茶系だったり、螺旋階段が有ったりしたアンティークな店内の設え等のイメージは 未だになんとなく脳裏に焼き付いている。時代が変わり、現在でも「喫茶店」は有ることは有るが あの当時の若者がたむろった喫茶店とは ちょっと異なるような気がしている。
「喫茶店」から、思い浮かぶ曲のひとつに、「喫茶店の片隅で」が有る。
今更になってネットで調べてみると
「喫茶店の片隅で」は、作詞 矢野亮、作曲 中野忠晴、唄 松島詩子で、1955年(昭和30年)に、発売されたシャンソン風歌謡曲だった。
歌詞がそのまま、思い出と重なる方も多いのではないかとも思う。
「喫茶店の片隅で」・松島詩子 (YouTubeから共有)
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