当地 今日は 早朝の気温 -2度前後、
日中も 7度前後までしか上がらず 真冬の寒さだった。
ブルブル!、寒!、寒!、
外に出ていくのが億劫になる症候群・・、
やっと 炬燵を出す気になり・・、
炬燵に入れば なおさら 尻に根が生えて・・、
いかん、いかん、
今日は 全然 動いていないし・・・、
腰の具合もイマイチだけど・・・、
こんな日こそ 泳いでくるべし・・・、
やおら重い腰を上げ、
19時~20時のスイミングクラブ成人クラスレッスンに出席、
先程 帰ってきたところだ。
今日は 12月第3土曜日、
E指導員による平泳ぎ中心レッスン。
毎度のこと、基本、基本の繰り返しだが、
特に ストローク、手の位置、形、タイミングをチェックされた。
レッスン終了後には 居残って
疲れを知らない?ベテラン女性陣のうしろにくっついて
5秒間隔スタート
クロール 50m✕7本、4種目 25m✕4本、
身体ポカポカ、
程よい疲労感とすっきり感で
帰ってきた。
今日も、ビール1杯で バタン・キュー!、
図書館から借りていた 藤沢周平著 「闇の穴」(新潮文庫)を 読み終えた。本書には 表題の「闇の穴」の他、「木綿触れ」、「小川の辺」、「閉ざされた口」、「狂気」、「荒れ野」、「夜が軋む」の 時代小説短編7編が 収録されている。
東北の小藩の武士の悲哀を描いた作品2編
「木綿触れ」
赤子を亡くした心の傷が癒えない妻はなえを励まそうと苦しい暮らしの中絹の着物を作らせた結城友助。おりしも藩から絹物禁止の倹約令が出され、せっかく出来上がった絹の着物を着ることが出来なくなってしまった。友助は はなえに 実家に法事には持って行って伯父に見せるようすすめたがそれが仇となった。友助の元の上司中台八十郎が・・・、下級武士の無念、悲劇の物語。
「小川の辺(ほとり)」
直心流の遣い手戌井朔之助は 家老助川権之丞から 脱藩して江戸に逃亡した義弟佐久間森衛の討手を命じられる。下級武士の不条理。森衛の妻田鶴は 朔之助の実姉、直心流の遣い手で気が強く、森衛を討とうとすれば 手向かってくること必至。父忠左衛門は、母以瀬は、妻幾久は。朔之助は 若党新蔵と共に 海坂藩を出発、行徳の新河岸の村外れ、小川の辺りに隠れ住んでいる森衛を突き止める。そして・・・。
江戸の町を舞台に繰り広げられるミステリー作品3編
「闇の穴」(表題の作品)
江戸の裏店(路地裏の長屋)に住む大工喜七の女房なおみの家に 突然前夫峰吉が現れ、落ち着かない日々になる。峰吉から頼まれた紙包を届けるおなみは、岡っ引き豊次に付けられている。もしかして悪事の片棒を・・、峰吉は二三度痙攣すると動かなくなった。おなみには見えていた。「いさよ」
「閉ざされた口」
長屋裏の雑木林で殺人現場を目撃したショックで言葉を話せなくなってしまった子供およう(5歳)を抱える薄幸な寡婦おすま、夫が病死、料理茶屋天城屋で身を売って暮らしている。金貸業島右衛門殺害下手人は?、岡っ引き伊平が探索、おすまが心寄せる若い職人吉蔵、ダニのような英助、古手物商?の清兵衛・・・、
「狂気」
川べりの草むらで幼女が姦された上で殺されている。幼女が握りしめていたのはおかめの面を彫った根付け。母親おしか、材木問屋大蔵屋新兵衛、新兵衛の女房お房、新兵衛の養子栄三郎、・・・、定廻り同心塚原主計、岡っ引き伊勢次が 下手人を探索、追い詰めていく。
東北の民話のような味わいの作品2編
「荒れ野」、
京から陸奥国に向かっていた若い僧明舜(みょうしゅん)が道に迷い、荒れ野の中の一軒家に世話になるが、その家の女主人の正体は?、
「夜は軋む(きしむ)」
上州塚原宿の飯盛り女が 客に問われるままに語る身の上話。越後との国境に近い荘内領の山奥蒼ノ沢で 木地師の亭主仙十郎と暮らしていた頃のこと、大雪の夜、強風でも地震でもないのに家が軋み揺れ・・・、翌朝、家の外で 雪に埋もれた死体が・・・、木樵の鷹蔵は・・、亭主仙十郎は・・
あとがき
藤沢周平
はっきりと郷里の史実に材をとったというものでなく、
つくりものの小説を書いているときにも
私はその中で郷里の風景を綴っていることがある。
そして、それは必ずしも郷里の現実の風景というわけではなく
私の中にある原風景といったものであることが多いようだ。
原風景というと何だと言われると困るものだが
時代で言うと昭和5,6年ごろから昭和13、14年ごろまで
私の年齢でいうと物心ついてから 小学校5,6年ごろまでの
生まれ育った土地の風景が いまも私の中に生きつづけているわけである。
例えば ふだん聞こえない遠くの汽車の音が聞こえてきた、
静かな雪の夜道とか、葦切が終日さえずりつづける川べりとか
とりいれが終わって がらんとした野を染める落日の光とか
雪どけのころの 少しずつ乾いて行く道とか
雑多な風景がその中に詰め込まれている。
(後略)
(注)
藤沢周平(本名 小菅留治)
1927年12月26日~1997年1月26日
山形県東田川郡黄金村(現・鶴岡市)出身
(ネットから拝借イラスト)
新型コロナウイルス感染拡大で 世界が変わってしまった令和2年、
経済的な大打撃はもちろんのこと、日々の暮らし方や生き方まで変化してきたように思う。
今年も残すところ10日余りになったが 収束するどころか 感染拡大第3波に見舞われており、この分だと 年末年始は 過去経験したことのない寂しいものになりそうだ。
いつもなら 忘年会、クリスマスパーティー、各種イベント等で盛り上がっているはずのこの時期、再度、不要不急の外出自粛要請が出され、ほとんどが中止に。
「来年の師走に延期忘年会」
楽しい話題が少なかった令和2年、
せめて 川柳で笑い飛ばして、新年を迎えたいものだ。
「川柳で笑って忘年令和2年」
(ネットから拝借無料イラスト)
公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」が 2001年に 設立20周年を記念してスタートさせた「シルバー川柳の公募と入選作品の発表」。毎年楽しみにしている類だ。その「入選作品」を 当ブログ上でご紹介することについては 同協会のご承認をいただいているが 何度でも笑えてしまうシルバー川柳、今回は 過去の入選作品の中から 再度、お気に入り作品をいくつかご紹介してみることにする。
売るほどの病を持って長生きし (女性・58歳)
赤い糸夫居ぬ間にそっと切る (女性・52歳)
70歳年少組とはまいったな (女性・27歳)
すらすらと嘘が言えますボケてない (男性・78歳)
三回忌頃から光る未亡人 (女性・70歳)
耳遠くあの世のお呼び聴こえない (男性・81歳)
わたしの手ひっぱらないであの世から (女性・71歳)
あれはそこそれはあそこにちゃんとある (女性・60歳)
体調の良い日に医者をはしごする (男性・65歳)
おいおまえいつしか妻の名を忘れ (女性・48歳)
徘徊と噂をされて散歩止め (男性・68歳)
還暦は鼻たれ小僧おらが村 (女性・80歳)
昔酒いまは病院はしごする (女性・59歳)
(つづく)