
我が家からさほど遠くない街中に小さな喫茶店が有る。昭和の時代の喫茶店の雰囲気を感じる店で これまで時々立ち寄っていたが コロナ禍に慎重な店主は 現在営業を休止してしまっており、もう1年近くのぞいていない。店主は 30年以上前から知り合いの女性で 彼女一人で切り盛りしている本当に小さな喫茶店。コーヒーに対するこだわりが強く、コーヒー専科、昔流で言えば「純喫茶」である。頑固に昔のスタイルを通している喫茶店が身近に有ることが嬉しい。1日も早く、新型コロナが収束に向かい 営業再開されることを待っているところだ。
「小さな喫茶店(In Einer Kleinen Konditorei)」という コンチネンタル・タンゴの名曲がある。
若い頃に買った、古いLPレコード盤 アルフレッド・ハウゼ楽団(Alfred Hause and His tango Orchestra)の「ベスト・オブ・コンチネンタル・タンゴ」(全14曲)にも 当然収録されており 未だに 時々聞いている。
レコードのジャケット等から引用すると
「小さな喫茶店」は 1928年(昭和3年)頃 作詞 エルンスト・ノイバッハ、作曲 フレッド・レイモンドで発表されてドイツのコンチネンタル・タンゴ。当初、「カフェーの誘惑」という」タイトルで演奏されていたようだ。日本には 1934年(昭和9年)頃に 紹介され 日本語に訳され 歌謡曲としてヒットした。
「小さな喫茶店」
作詞 エルンスト・ノイバッハ、作曲 フレッド・レイモンド、
日本語訳 青木爽
それは去年のことだった
星のきれいな宵だった
二人で歩いた思い出の小径だよ
なつかしいあの
過ぎた日のことが浮かぶよ
この道を歩くとき
なにかしら悩ましくなる
春先の宵だったが
♪小さな喫茶店に
入ったときも二人は
お茶とお菓子を前にして
ひとこともしゃべらぬ
そばでラジオが甘い歌を
やさしく歌ってたが
二人はただ黙って
向き合って居たっけね♪
(繰り返し)
中野忠晴の「小さな喫茶店」 (YouTubeから共有)
アルフレッド・ハウゼ楽団の「小さな喫茶店」 (YouTubeから共有)
ザ・ピーナッツの「小さな喫茶店」 (YouTubeから共有)