たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

「中学生日記より」その46(再)

2021年10月04日 18時02分35秒 | M男のあの日あの頃(the good old days)

「中学生日記より」

「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代に 一度書き込んだことの有る「中学生日記より」を 改めてリメイクしてみようと思っているところだ。「中学生日記」とは 中学生だった頃のM男が ほんの一時期付けていた日記帳のことで 数年前に実家を解体する際に発見した、ボロボロのゴミ同然の日記帳のことだ。土産物の小綺麗な空き箱や包装紙、冠婚葬祭ののし袋に至るまで 廃棄処分するという感覚が全く無かった父母が、子供達の教科書やノート、通信簿、図画工作作品等も押し入れの奥に詰め込んでいたもので、その中に有った。まさに「タイムカプセル」を開けるが如くの感じで、ページを捲ってみると、すっかり喪失してしまっていた記憶が、断片的に炙り出されてくる。まさか 60数年後に、ブログで第三者の目に晒される等とは 当時のM男は想像もしていなかったはずで 下手な文章、下手な文字、誤字脱字多しの日記である。


その46 「町の映画館、初雪」

昭和30年(1955年)12月7日、水曜日、天気 曇、
起床 6時、就床 9時、

1限目、朝礼、全校で発表会はやらなかった、
2限目、そうじ(掃除)

1、今日、汽車賃を集めた、
2、映画代は、こじん(個人)
  「次郎物語」 これを(この映画を)見る目あてで行った、(見るのが目的)
  「青銅のキリスト」
  「読売国際ニュース」
  予告編「ジャンケン娘(?)」「東京まてんがり(?)など(等)
3、夜、初雪がふった(降った)

(宅) 15時40分

この日は、朝礼の後、掃除をし、全校生徒だったのか、クラスだけだったのかは、思い出せないが、教師引率?で、汽車(当時は まだ蒸気機関車だった)で、隣リ町の映画館に出掛けたようだ。文部省推薦映画「次郎物語」を見ることが目的だったようだが、「読売国際ニュース」等を見たようだ。時間的に、弁当持参で出掛けたのだろうか。
夜には、その冬の初雪が降ったようだ。毎年、11月末頃からは、日本海を渡って来る冷たく湿った北西の季節風が一段と強まり、南に迫る山嶺にぶつかることから、「ユキオロシ」と呼んでいた雷鳴が響き渡るようになり、それが、次第に、山から平地へ。ある日、パラパラパラとアラレ(霰)が降り出すと、一気に雪降りが始まるのだった。板戸がガタガタ音を立て、隙間風が容赦無く入ってくる粗末な住まいだったが、しばしば停電になることもあって、ロウソクの準備をしたり、大人も子供も、雪に対する覚悟をしたものだった。暖房は、おこした炭を、茶の間の掘り炬燵火鉢に置く程度で、部屋全体を暖めるようなものはなかった。夜は 炬燵に十字状に布団を敷き、足元から暖をとり、重たい布団にくるまって寝たり、昼間は、「綿入れ」と呼んでいた分厚い上着(半纏)を羽織っていたりしたが、冬中、手足は、「アカギレ」「シモヤケ」に悩まされた。お湯に手を入れ、マッサージする位で、特別な手当て等もせず、冬は そういうものだと思っていた時代だった気がする。

 

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藤沢周平著 「乳のごとき故郷」

2021年10月04日 11時25分42秒 | 読書記

図書館から借りていた 藤沢周平著 「乳のごとき故郷」(文藝春秋)を 読み終えた。2010年(平成22年)に、著者の郷里、山形県鶴岡市に「藤沢周平記念館」がオープンした際、それを記念して発刊されたエッセイ集だった。著者が生前に発表していた、故郷(鶴岡、庄内)への想いを綴ったエッセイ、48篇が収録されている。表題の「乳のごとき故郷」は、母乳と同じように、自分を育んでくれた故郷の風土、風習を意味しているようだ。著者の少年の頃の記憶、故郷の山、川、忘れられない故郷の味、友人や恩師のこと、変貌しつつある故郷への想い、故郷への絶ち難い熱い想いが、伝わってくる。共感、同感する懐かしいエピソード等が満載、座右の書にしたい位にも思える書である。

(目次)

第1部 子供時代
    「村の遊び」「アップアップ」「町角の本屋さん」「サチコ」
    「U理髪店」「ある思い出」「村に来た人たち」
第2部 ふるさとの風景
    「日本海の落日」「鈍行列車」「緑の大地」「ふるさと讃歌」
    「二月の声」「羽黒山の呪術者たち」「出羽三山」「霧の羽黒山」
    「金峯山は母なる山」「月山のこと」「初冬の鶴岡」「三つの城下町」
    「ふるさとの民具」「善宝寺物語」「初夏の庭」「帰省」
第3部 忘れられない味
    「雑煮のこと」「夜明けの餅焼き」「冬の鮫」「孟宗汁と鰊」
    「日本海の魚」「荘内の酒と肴」「塩ジャケの話」
第4部 父の血、母の血
    「横座のこと」「母の顔」「明治の母」「母系の血」
第5部 友と恩師
    「ある講演」「宮崎先生」「聖なる部分」「村の学校」
    「自己主張と寛容さと」「旧友再会」
第6部 変わりゆく故郷
    「帰郷して」「乳のごとき故郷」「都市と農村」「郷里の昨今」
    「変貌する村」「高速道路がくる」
詩 二篇 「忘れもの」「冬の窓から」
解説 「悲しみの色」 阿部達二


表題になっているエッセイ「乳のごとき故郷」の中では、著者が、インタビューを受け、「子供の頃のことで一番記憶に残っているのは何ですか」と質問され、「戸外で遊んだこと」と答えたエピソードが紹介されている。著者は、「根っ木打ち」「矢投げ」「雑魚(ざっこ)しめ」「鳥の巣さがし」「杉鉄砲つくり」「川泳ぎ」「栗拾い」等、次々遊びの名前を上げ、熱心に説明すればする程、不機嫌になってしまったと書かれている。それらは、ほとんど消滅した遊びばかりであり、若い人からは、老人の懐古趣味と受け取られているに違いないと、気づいたからだった。ただ、著者は 老人が昔を懐かしむのに誰に遠慮がいるものかとも思っている。著者が、子供の頃のことや故郷のことを良くエッセイにしているのは、「いったいお前は何者?」と自問し、それに対して自答しているようなものであるとも書かれている。


 


天高く・・・、

2021年10月04日 08時44分49秒 | 散歩・ウオーキング

今日は、日本列島がすっぽり高気圧に覆われ、北海道の一部を除いて、
全国的に、晴の日になるようだ。
「天高く、馬肥ゆる秋・・・」
気温も上がりそうだが、清々しい早朝、朝日を浴びて、
ちょこっと近くを歩いてきた。
スマホの歩数計で 約4,500歩。

ダイサギ

カワセミ                  アオサギ

何の実?

 

センダン(栴檀)の果実