「君忘れじ」（再）

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７年も前、２０１４年４月１２日、
「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代に書き込んでいた記事を、
コピペ、リメイク（再編集）してみた。

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「君忘れじ」（再）

記憶から完全に喪失していた物が、最近、不要雑物身辺整理中に出てきた。若かりし頃、若気の至りで、書きなぐっていたと思われる詩の類である。不揃いの便箋やレポート用紙等に、バラバラと走り書きしたような代物で、色褪せてカビ臭い茶封筒に詰まっていた。そのまま、ゴミ箱行きにすれば良さそうな物だが、数十年ぶりに目にして、タイムカプセルを開けるが如く、ある種、感動さえ覚えてしまい、全てを捨て去る前に、「青春の思い出の欠片」として　ブログに書き留め置こう等と考えてしまった。今の爺さんには、気恥ずかしく、冷や汗が出るような、ぞっとするような、拙劣な詩の類ばかりだが、恥じも外聞もなく、そのまんま・・・・。

その中に「君忘れじ」と題した詩（もどき）が有る。「昭和４０年２月のある日」と記されているが、こんな詩を書いた記憶は全く無い。独身時代、恋に恋していた頃？の妄想、なんだか歌謡曲みたいで、よくもまあこんな詩を書いていたものよと、我ながら開いた口が塞がらない。まさか、５０数年後に、他人様に公開され恥をかく等とは、夢にも思わなかったろうに。

「君忘れじ」

紫煙の影の　微笑みも
そっと与えし　白き手も
ひそかに覚ゆる　恋なれば
やさしき心　ふるわせる。

花のかおりを　含ませて
肩に乱るる　黒髪に
乙女の姿　美（うるわ）しく
寄り添うたびに　はじらえり。

別れの調べを　聞きながら
長き睫毛の　その奥の
悲しと思う　水玉に
乙女心を　秘めしかな。

せつなく枯葉の　散る宵の
淡き　紅き　口づけに
白き頬に　涙した
永久（とわ）に忘れじ　君なれば。

（昭和４０年２月のある日）

変われば変わるものだ

数年前に、それまで続けていた自営業を完全に辞めてからは、細々と国民年金頼りの暮らしを続けている後期高齢者であるが、当然のこと、それ以前と比べ、暮らし方は大きく変わった。
ブログを始めたのは、その数年前だったが、仕事の傍らで、投稿ままならず、１週間に１回だったりした気がする。仕事を辞めてからは、日々の暮らしの記録を中心に、懐古録、読書録等も書き込むようになり、次第に投稿回数も増えてきている。
「ブログ」＝「記憶をあてに出来ない老脳に代わる記憶補助ツール」と決め込んでいる爺さん、「ブログ・カテゴリー」は、そんな備忘録、雑記録を詰め込んだ「自分のための引き出し」になっており、「ブログ内検索」で、一瞬にして、過去のブログ記事を見られる便利さを享受している。
こんなブログに成る等とは、当初は予想もしていなかったことであり、計画的、意図的に、こういうブログにしよう等と考えていた分けでは無いが、数多の方々のブログを拝見、拝読するようになってから、気付かされたり、共感したり、影響を受け、それまで、まるで興味関心もなかったことにも、背伸びして、手を伸ばしたりしている内に、次第に出来上がってきた形だと思っている。
変われば変わるものだ。
自分でも　呆れる程だが、そのほとんどが、直接、間接、「ブログをやっていたお陰？」だとも思っている。もしもブログをやっていなかったら、今の自分の暮らしは、全く別物になっていたかも知れないとも思う。大げさに言うと、爺さんにとって、ブログは　サッカーでいうボランチ。攻守の要、暮らしを組み立てたり、コントロールする司令塔のような役割を果たしてくれている気がしてくる。

（ネットから拝借イラスト）

変われば変わるものだ。
例えば
（１）日々、歩くようになった。
　　　以前も、年に数回位は、低山、高山、山歩き等をしていたが、
　　　毎日のように散歩・ウオーキングをする等、考えられないことだった。
　　　もちろん、不具合有りの体調管理が目的ではあるが、
　　　ブログネタ？・・の意識がどこかに有るような気がしている。
（２）本を読むようになった。
　　　以前は、時間的、精神的余裕の無い自営業をしていたことも有って、
　　　読書の習慣等、皆無だった爺さん、相互フォロワー登録している
　　　ある方からの一言で、目覚め？、以後、それまで１度も行ったことが
　　　無かった図書館に出掛け、本を借りてくるようになり、
　　　今では、それが生活習慣になってきている。
（３）花や鳥、蝶等の写真を　やたら撮るようになった。
　　　以前は、登山等で高山植物を撮ったりはしていたものの、
　　　庭や道端、畑地、公園等で、花、鳥、蝶を見掛けても、ほとんど無関心で
　　　写真を撮る等していなかったものだが、ブログネタ？・・とばかり
　　　やたら撮るようになっている。
　　　フィルムカメラ時代だったら、とても出来ない無駄な撮影であるが。
（３）川柳を齧るようになった。
　　　以前は、「川柳」・・？　で、興味も関心も全く無かった世界だが、
　　　あるきっかけから、単なる「五七五言葉並べ遊び」を始め、
　　　次第に、川柳の面白さに引き込まれて、毎月、お題に対して、
　　　言葉を探し、五七五に編むことが　ある種脳トレになるかも知れない等と
　　　勝手に思い込んで続けているところだ。
（４）子供の頃、若い頃の記憶を炙り出すことが楽しくなってきた。
　　　昔のことを懐かしがるのは　老人の最も老人たるところ・・と
　　　自嘲もしてしまうが、老い先短い後期高齢者、恥も外聞も無し、
　　　居直って、これまで生きてきた自分の足跡を、なんとか思い出しながら、
　　　書き留め置くようになってきた。
等々。

あと何年、ブログ書き込みが出来るのだろうか。
ブログ書き込みが出来なくなった時が、本当の終わりだな・・等と
つぶやきながら・・・。