たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

古い写真から蘇る思い出の山旅・その19(4)

2022年08月07日 09時30分12秒 | 山歩記

古い写真から蘇る思い出の山旅・その19(4)
「燕岳から餓鬼岳」(3日目)


かれこれ22年前の2000年8月のこと、妻と次男(当時、大学生)の3人で、燕岳から餓鬼岳を歩いたことが有った。「ブログ内検索」してみたら、5年前にも、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き込んでいることが分かったが、今年も夏山シーズンを迎え、NHKテレビ等の山番組をチラ見するたび、なんだか懐かしくなり、改めて、コピペ・リメイクしてみることにした。当時はまだ、バカチョンカメラ(小型フィルムカメラ)しか持っていなかった頃で、後年になって、アルバムに貼って有った紙焼き写真をスキャナーで取り込んだ写真が外付けHDに残っており、改めて引っ張り出しているところだ。記憶は、どんどん曖昧になってきているが、写真や記録・メモ等を見ると、あの日、あの場所の情景までが蘇ってくるから不思議なことだと思う。
その年の夏、「燕岳から餓鬼岳」を歩こうと決めたのは、長年、一度は訪れたいと思っていた「燕岳(つばくろだけ)」「燕山荘(えんざんそう)」、その内いつか・・等と言ってられない歳になり、「今でしょ!」と思い込んだことと、山雑誌等で見掛けた「北燕岳のコマクサの群落」を、是非見たいという思いが重なったことからだったように思う。ただ、何分、体力、経験に自信の無い夫婦、次男の強力なサポートも有り、しかも山小屋2泊、ゆっくり、のんびりの山歩きにしたのだった。


餓鬼岳小屋でぐっすり一夜を過ごし、4時半頃起床したが、その頃には、すでに、15~16人の宿泊者の半数以上が唐沢岳や燕岳に向けて出発しており、部屋はがらんとしていたような気がする。はじめから唐沢岳ピストン等、予定していなかったため、朝食前に、餓鬼岳小屋からほんの数分の餓鬼岳山頂まで、行って戻ってくることにした。

ご来光

5時過ぎに、餓鬼岳山頂(標高2,647.2m)に到着、
やや雲が掛かっていたが、360℃、大展望、
槍の穂先も見え・・・、

唐沢岳?

立山、劔 方面?・・かな

天気晴朗なれど、山頂は、かなりの強風で、寒ーい・・・、
立っておれずに、しゃがみ込む始末、長居無用・・・、

 

5時30分頃には、餓鬼岳小屋に戻り、朝食、
残っていたのは、我々を含めて8人だけ、和気あいあい、家庭的な朝食だった気がする。

朝食後、それぞれが出発して行き、
標高差約1,600mの急下降路を下るのみの我々が、一番最後の出発となった。
小屋番の青年、まかないのオバサン、アルバイトの2人、
全員が見送りに出てきてくれ、恐縮。
「写真、お撮りしましょう」と、促されてしまい・・・、

6時30分頃、餓鬼岳小屋を後にしたようだ。
とにかく、ひたすら、急下降を下るのみ、

8時30頃、大凪山山頂(標高2,079m)・・
やれ、やれ・・・・、
樹林帯の中、蒸し暑さに、バテバテ・・・、

ヒメシャジン?                    シモツケソウ?

 

白沢源頭部から、砂礫、ガレ場の急下降、水場(標高1,500m)を通過、
白沢に沿った登山道となった途中で、
流されたり、壊れた橋やハシゴの修復、登山道整備中の数人がおり
(餓鬼岳小屋主伊東氏とその仲間であることが分かったが)
言葉を交わした。

小屋からの無線連絡で、我々3人が下山することを承知していた様子にも感動したが、
大雨が降る度に修復整備しなければならない沢伝いの登山道を守っている姿には
頭が下がる思いがしたものだ。

10時40分頃、魚止ノ滝を通過、
白沢という名の通り、白い岩石の急流の沢だ。
かなり、バテバテだったが、迎えのタクシー予約時間が有るため
のんびり休憩も出来ず、ひたすら、下る。

やっとの思いで、餓鬼岳登山口

12時頃、三俣・餓鬼岳登山口(標高993m)に到着、
駐車スペースが有り、4台駐車していたが、
餓鬼岳小屋で同宿、唐沢岳に向かった浜松の男性2人組の車両も有った。
遠くから雷鳴が聞こえてきて、小雨がパラついてきたが、
迎えの安曇野観光タクシーの予約時刻は、13時、
結局、1時間余裕が有り、
幸い濡れる程でもなく、早速、路端で昼食タイム、即席ラーメンだったようだ。

13時、予約時間ぴったしに、迎えのタクシーが到着、前々日、中房温泉まで送ってもらった同じ運転手Sさんと再会。約40分間乗車し、13時40分頃、安曇野観光タクシー駐車場に到着し、「燕岳から餓鬼岳」の山旅が終わったのだった。
合戦小屋では、一時的な激しい雷雨で足止めを食ったり、燕山荘では、山小屋気分を存分に味わったり、念願の燕岳北燕岳では、コマクサの大群落、お花畑を堪能出来たり、岩場、ハシゴ場の丸山新道の難所では、雷鳴に怯えながら必死に餓鬼岳小屋を目指したり、餓鬼岳小屋では、昔風の懐かしい山小屋気分に浸たったり、同じ時間に、同じ場所で居合わせて人達と一言二言、言葉を交わした、一期一会が有り、「燕岳から餓鬼岳」もまた、印象深い思い出の山旅のひとつになったのだった。

(おわり)

コメント (2)

サクララン開花ショー第3幕、先ず、一輪開花

2022年08月07日 08時05分23秒 | 暮らしの記録

ベランダに置いて有る鉢植えのサクララン(桜蘭)、昨年までは、5月頃?から9月頃?までの長い期間、一輪、二輪、ボチボチと順番に咲いていたものだが、今年は、昨年までの咲き方とはまるで違い、3月頃から一斉に蕾が付き始め、4月中旬から5月初旬には、11個の花が一気に開花し、あっという間に散ってしまった。「エッ!、今年は、これでおしまい?」と思っていたものだが、6月も中旬になってからのこと、春咲いた同じ場所に再び、10数個の蕾が出来、一斉に開花し始め、7月初旬まで咲き、また全て散ってしまった。
サクラランの性質等、良くは知らない老夫婦、天候不順な今年、もしかしたら、秋口に、今年3回目の開花ショーって、有るかもしれない?、等と、勝手に期待したりしていたものだが、それが現実となったようで、先日、再び、前回咲いた同じ場所や新しい場所に十数個の蕾が付いていることに、妻が気がついた。今朝見ると、その内の一輪が開花しており、かなり膨らんできている蕾も有り、8月中には、次々と開花するのかも知れない。なんとも不思議な植物である。

コメント (2)