たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

古い写真から蘇る思い出の山旅・その32(1)

2023年06月06日 18時04分42秒 | 山歩記

長男、次男がまだ保育園、小学生だった頃は、夫婦共働きで、時間的余裕も、精神的余裕も、経済的余裕も無い自営業を続けていた時代ではあったが、せめて子供達の思い出になれば・・・との思いが有って、春、秋の行楽シーズン等の休日には、忙中敢えて閑を作り、強引に?、家族で周辺の低山を、よく歩き回っていたものだった。その後、次男が小学生になった頃からは、「せめて毎年1回、夏休みには、家族で登山しよう」と決め込んで、尾瀬や八ヶ岳や白馬岳、乗鞍岳、木曽駒ケ岳、仙丈岳等に出掛けたものだったが、それまで、登山の経験等ほとんど無く、体力にも自信が無く、山の知識情報にも疎かった人間が、よくもまあ思い切って出掛けたものだと、後年になってからつくづく思ったものだった。息子達が巣立ってからも、その延長線で、夫婦で細々、山歩きを続けてはいたが、数年前に完全に仕事をやめてからは、時間が出来たものの、今度は気力体力が減退、あの山もこの山も、今や、遠い思い出の山となってしまっており、今となっては、あの頃、思い切って、登山を敢行していたことを、本当に良かったと思うようになっている。ブログを始めてからのこと、そんな山歩きの思い出を、備忘録、懐古録として、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き込んだり、古い写真は、「デジブック」にし、ブログに貼っていたものだが、その「デジブック」が終了したことで写真がブログから消えてしまったこともあり、改めて、古い写真を引っ張り出して、過去の記事をコピペ、リメイク(再編集)してみようと思っているところだ。昔のことを懐かしがるのは、老人の最も老人たるところだと自嘲しながら・・・・。


「安達太良山」

10年前の、2013年(平成25年)6月15日~16日に、妻と二人で、「安達太良山」を訪ねたことが有った。高村光太郎の詩集、「智恵子抄」に、「あれが阿多多羅山・・・、あの光るのが阿武隈川・・・」と、詠まれたことで知られる「安達太良山」。長年、1度は、訪れてみたいと念じながら、その機会が無かったもので、気力も体力も減退し、「その内いつか・・」等と言ってられない歳になり、思い立って決めたのだった。お目当ては、山頂での大展望、勢至平のレンゲツツジ群落、温泉の山小屋くろがね小屋泊だったが、梅雨期のこと、想定通りの天候で、山頂での大展望は無し、レンゲツツジ群落の写真の写りもイマイチだったが、幸い、全行程、ほとんど雨具不要で、涼しくて、静かで、快適な山旅が出来たと、今では思っている。
「ブログ内検索」してみたら、山歩き直後の10年前にも、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き込んでいたことが分かったが、なんとなく懐かしくなってしまい、改めて、外付けHDに残っている写真を引っ張り出し、記事をコピペ・リメイクしてみた。記憶はどんどん曖昧になっているが、写真や、当時の記録・メモ等を見ると、あの日、あの場所の情景までが蘇ってくるから不思議なことだと思う。


深田久弥著「日本百名山」
「安達太良山」
(一部抜粋)

あだたらの名は早くも「万葉集」に出ている。
  安太多良の嶺に伏す鹿猪のありつつも
  吾は到らむ寝処な去りそね
  陸奥の安太多良真弓弾き置きて
  反らしめきなば弦着かめかも
叙景の歌ではないから、この安太多良が今の安達太良山であるかどうか、確かめる手だてはない。しかしそんな昔にこの山の名が知られていたことは興味ぶかい。おそらく「万葉集」に出てくる山では最北のものだろう。
東の国からみちのくへかかって、つまり現在の福島県へ入って、郡山から福島までの間で、汽車の窓から左手のあざやかにこの山が眺められる。
(中略)
その途中の二本松から眺めた安達太良山、それを歌った高村光太郎の詩が、この山を不朽にした。この詩人と絶対愛に結ばれた妻の智恵子は、二本松の造り酒屋に生まれた。彼女は東京にいると病気なり、故郷の実家に帰ると健康を回復するのが常であった。その妻のあどけない言葉を、詩人はうたった。
  智恵子は東京に空が無いといふ
  ほんとの空が見たいといふ
  ・・・・・・・
  智恵子は遠くを見ながらいふ
  阿多多羅山の山の上に、
  毎日出てゐる青い空が
  智恵子のほんとの空だといふ
(中略)
「あれが安達太良山」と私もつぶやいた。そして、「あの光る阿武隈川」はどこだろうと振り向くと、反対側に福島県を縦に貫く凹地帯を距てて阿武隈山脈が連なり、その麓にその川が流れていた。
(中略)
その斜面を登り切ると林の中の平らな道が続くが、やがてまた急坂になって、勢至平と呼ぶ茫々とした原に出る。風が強く急に寒い。行手に黒々とした岩で厳しく立っているのが鉄山である。そのすぐ下にくろがね小屋があった。だいぶ古びた山小屋だが、熱い温泉の湧いているのが何よりであった。岳温泉はここから湯を引いている。
(後略)


山行コース・歩程等

第1日目
奥岳登山口・あだたら高原スキー場駐車場→(ゴンドラリフト)→あだたらエクスプレス山頂駅→仙女平への分岐→安達太良山山頂→(牛ノ背)~峰ノ辻への分岐→矢筈森→(馬ノ背)→鉄山山頂→(馬ノ背)→矢筈森→峰ノ辻への分岐→峰ノ辻→県営くろがね小屋(泊)
(標準歩行所要時間=約3時間15分)
第2日目
県営くろがね小屋→勢至ノ塔~勢至平→奥岳登山口・あだたら高原スキー場駐車場
(標準歩行所要時間=約1時間30分)

 


古い写真から蘇る思い出の山旅・その32
「安達太良山」
(1)ゴンドラリフト利用で安達太良山山頂ヘ


東北自動車道二本松ICを出て、岳温泉方面に向かい、さらに標識に従って進むこと約20分、奥岳登山口・あだたら高原スキー場駐車場(標高940m)に到着した。
1500台駐車可能という駐車場は、ガラガラ。梅雨前線が、日本海側から太平洋側に移動、天気予報では、各地で雨だったため、中止、延期したハイカー、観光客が多かったのかも知れない。
駐車場到着時の午前8時30分頃には、かなり雨脚が強くなり、視界も悪くなり、一瞬、どうしようか、躊躇った程だったような気がする。とりあえず出発を見合わせて車内で待機。1時間程経過すると、やや明るくなり、なんとなく天気回復の兆しが見え始めた。天気予報で確認するも、まずまずだったので、念のため雨具着用で出発を決定。ただ、予定していた登山路を登るのを止めにして、ゴンドラリフトを利用することにしたのだった。

閑散とした駐車場

001

あだたらエクスプレス山麓駅、ハイカーの姿は、まばらだった。

 

          山頂駅、雨はすっかり上がっており・・・、

 

山頂駅しばらくは整備された木道が続く

ツマトリソウ

 

   イワカガミ                マイヅルソウ

 

山頂が姿が見えてきて・・・、

仙女平分岐

アカヤシオ?

     開花前のシャクナゲ            君の名は?

 

 ウラジロヨウラク?

 

君の名は?

      君の名は?              君の名は?

 

 

 

 

ハシゴ場、クサリ場 有り

 

11時頃、安達太良山(俗称、乳首山)山頂(標高1,700m)に到着、
北西方向から濃いガスが吹き上げており、
お目当ての大展望は叶わず、
視界は、50m~100m?、
山頂の石祠の前で証拠写真?、カシャ!

ガスが途切れる気配は無し、長居は無用・・・、
そそくさと山頂から下り、牛の背、鉄山方面へと向かったのだった。

(つづく)


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3 コメント

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楽しむ源泉は? (八海)
2023-06-06 16:39:58
たけじい爺様こんばんは(^^)/ 
知識、が多いいから山の楽しみ方も広がるのですね。
いい勉強になります。
ありがとうございます。
返信する
八海さん、こんばんは、 (takezii)
2023-06-06 16:52:35
知識が多い?・・・、
とんでもありません。全て、ネットやパンフレットや図鑑の受け売りで、書き込んでしまえば、その側から忘れてしまうんです。
自分のための備忘録ですので、
「それで、いいのだ・・・・」と、居直っている爺さん。間違った記載や勘違い多々有ると思いますので、どうぞご容赦下さい。
コメントいただき有難うございます。
返信する
Unknown (ひろし曾爺1840)
2023-06-07 08:09:56
👴>たけじいさん・お早う御座います
💻何時もお越し頂き有難う御座います。✌&感謝です!
(^_-)-☆今日は週に一度の買い出しに行くために「コメントのお礼とブログ応援👍ポチ」で失礼しますネ。
👴:本日もMyBlogはアップしてますので🎥を見て頂きました感想コメントを宜しくお願い致します!
🔶それではまたお伺いします👋・👋!
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