「中学生日記より」
「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代に 一度書き込んだことの有る「中学生日記より」を 改めてリメイクしてみようと思っているところだ。
「中学生日記」とは 中学生だった頃のM男が ほんの一時期付けていた日記帳のことで 数年前に実家を解体する際に発見した、ボロボロのゴミ同然の日記帳のこと。まさに「タイムカプセル」を開けるが如くの感じで、ページを捲ってみると すっかり喪失してしまっていた記憶が 断片的に炙り出されてくる。まさか 60数年後に、ブログで第三者の目に晒される等とは 当時のM男は想像もしていなかったはずで 下手な文章、下手な文字、誤字脱字多しの日記である。
その10 「卒業式と仰げば尊し」
昭和31年3月19日(月)、天気 雨、起床 6時、就床 9時、
第9回卒業式(昭和30年度)
順序(式次第)
1、来客(来賓)、父兄方入場
2、卒業生入場
3、国歌声唱(斉唱)
4、学童報告(樋口先生)
5、卒業証書授与(小学6年生、中学3年生)
6、努力賞授与(小学4年吉田三枝、中学2年荻野まさ子)
7、6ケ年皆勤賞授与(小学生)、3ケ年皆勤賞授与(中学生)
8、1ケ年皆勤賞(小学生、中学生)
9、優良賞授与(小学生、中学生)
10、記念品贈呈(中学3年生)
11、送辞(小学生山田みゆき)、送辞(中学生山岸洋子)
12、当辞(答辞)(小学??、中学斉藤良夫)
13、来客(来賓)祝辞
14、式歌、校歌 声唱(斉唱)
帰家 11時40分
M男が通っていた、北陸の山村の1学年1クラスの小さな学校(小学校中学校併設校)の小中合同卒業式が 3月19日(月)に行われたようだ。体育館(当時は講堂と呼んでいたが)に 全校生徒、児童が出席し(と言っても300人程度であったはずだが)、いささか緊張した雰囲気のもとに 式次第に従って進められたようだ。M男は 卒業生ではなかったので 若干気楽だったのかも知れない。
14、に 式歌斉唱と書いてあるが これは「仰げば尊し」に違い無く、当時「式歌」等とされていたこともあって、M男等は 随分後年に至るまで 「仰げば尊し」は 卒業式には欠かせない公式な曲と思い込んでいた節さえ有る。
1番を卒業生が歌い、2番を在校生が歌い、3番を全員で歌ったものだが 卒業式のクライマックス?、感極まって涙を流しながら歌う女生徒や女先生等の姿が目に焼き付いている。
当時は 卒業生の半数以上が 「金の卵」等と呼ばれて 中学卒業と同時に大都会に就職する時代、周辺の高嶺はまだまだ白く、春は名のみの季節、春を待ちわびる心情と郷愁、故郷を離れるゆく期待と不安、「仰げば尊し」は 子供心に深く複雑な感慨を交錯させた1曲だったと思っている。
「仰げば尊し」については
これまで何度も 同じようなことを繰り返し書き込んでいるが
直近の記事は
→ 2020年3月11日「七十六の瞳と仰げば尊し」