「中学生日記より」
「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代に 一度書き込んだことの有る「中学生日記より」を 改めてリメイクしてみようと思っているところだ。
「中学生日記」とは 中学生だった頃のM男が ほんの一時期付けていた日記帳のことで 数年前に実家を解体する際に発見した、ボロボロのゴミ同然の日記帳のこと。まさに「タイムカプセル」を開けるが如くの感じで、ページを捲ってみると すっかり喪失してしまっていた記憶が 断片的に炙り出されてくる。まさか 60数年後に、ブログで第三者の目に晒される等とは 当時のM男は想像もしていなかったはずで 下手な文章、下手な文字、誤字脱字多しの日記である。
その9 「手押し除草機」
昭和31年6月27日(水)、天気 曇、
1限目 数学 テスト
2限目 理科 消火管 消化器官、腸の働き
3限目 職業 田んぼ 実習田 肥料まき および 草取り
4限目 職業 ソフトボール
5限目 社会 統一された封建社会、秀吉、
6限目 図画 はり絵
2,1、放課後 ツ反検査した、
陽性 14(mm) ✕13(mm) レントゲン
3、2、(午後)4時40分まで卓球をした
4、3、3限目は (「職業」だったが 授業は無しで)、
(実習田の)草取り、除草機を押した。
お礼として(そのご褒美として)、
(4限目は 授業は無しで)ソフトボール、
ピッチャーをやらされた。
3限目の「職業」の時間、授業を潰して、実習田の肥料まきと「田の草取り」をしたようで、「除草機を押した」と書いてある。当時、田んぼの草取りは 人が腰を屈めて毟りとっていく農作業では一番辛い方法か、田んぼの稲株の列の条間(30cm程)を 「手押し除草機」を押して除草するかだったと思う。「手押し除草機」とは 押すことで刃が回転し、土と雑草と掘り起こしていく農機具。当然 M男の家にも有り、田の草取りの時期、学校から帰ると手伝わされたものだ。農器具が著しく発展進化する以前の、全て人力で行っていた時代の話である。
(ネットから拝借画像)
4限目の「職業」の時間は 「田の草取り」をしたご褒美?で 授業を潰し、ソフトボールをしたと書いてある。いかにのんびりしていた中学校だったかが分かる。
放課後に ツベルクリン反応検査(注射)したようだ。赤く反応する大きさが 14mm✕13mm以上だと陽性とされ レントゲン検査の対象とされたようだ。まだ 肺結核が怖い時代だった。陰性の場合は 逆に 痛い痛いBCG注射を打たれることもあって M男達は 陰性を歓迎せず、結果判定直前、赤く反応する部分をもんだり、つねったりしたものだが、無駄な努力であった気がする。
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