ナマコのからえばり 2011年 集英社文庫
2010年から書かれていて、その頃、丁度、例の
東北の大震災があった。お気楽なシーナ氏もさすが
に笑っていられなくなったようで、原発の災害に対
する怒りを感じる。東電に対する疑問も多々あるよ
うだ。
まあ、今回のよみどころはそこいらへんのような気
がする。
けど、コアなファンを自認するぼくとしては、「
ソフトクリームに負けた」という朝めし代わりにた
べたソフトクリームにあたって、悶絶するシーナ氏
の名文にやはり魅力を感じてしまうのだ。やはり、
シーナ氏はこうでないと。社会に怒りを覚えるの
はわかる、それに社会に対して問題を提起しなく
ちゃいけないのもわかる。でも、そうじゃない
ところで、心の豊かさからそういった問題を喚起
していくという手法もあるんじゃないか。文学
とは、直截的に社会問題を問うのではなく、その
周縁から問うていくものではないか、とぼくは思
うのだ。
あと、シーナ氏が気にしているらしいのが、メタ
ボ問題で、若いのも中年も、腹が出ているのが気
になるらしい。ぼくは二年前の夏がでぶのピーク
で見事な腹をしていて、おめーは開高健かッ!
とツッコミを入れたくなる腹をしておった。今は
なんとなくひっこんできたかな、という感じ。
やはり、でぶのときは辛かったですよ、いろいろ
と。……合掌。
広島・牛田の京橋川の土手の桜だぞいッ! この桜は数年前の桜。
何年前かはわっかりましぇぇぇん!
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